あぢいーーーーー。
辛抱たまらんと頭上にあるトランクを開けると爽やかな風が車内に入ってきてだーだーにかいた汗もひいてきた。
眠気眼を擦りながら温泉に行って疲れを癒やしたらコンビニで買ったスーパードライを道行くフジロッカーを眺めながら呑む。
おう、フジロックの朝が始まったぜ。
ほろ酔いでシェウン・クティを観に行くとすでにやる時間も半分過ぎた頃。
上半身裸のシェウン(肉体美)も大きい身振りを交えてハイテンションでステージを駆けめぐっていて、観ている方もいつの間にかアフロビートの渦とシェウンのパフォーマンスに飲み込まれていく。
時間はたっぷりだったけど昼間やるには勿体無い。
暑い日差しと熱いライブで失われた水分をハイネケンで補給をしたら次はトゥーツ・アンド・ザ・メイタルズをステージ前方で観る。
トゥーツがまるで北斗の拳の敵役みたいな格好で現れた時はギャグなのか本気なのかは判別不能だけれど、演奏が始まればそんなのはどうでも良い。
いつも酔いながらCDで聴いていたモンキーマンやらルイルイやらプレッシャードロップを目の前でやられたらそりゃたまらん。
まわりを見るとみんな陽気なリズムにゆらゆら揺られて笑っているし、そんな俺も自然に口角も上がるってなもんよ。
そんな楽しい生きる伝説を観て元気をもらった後はUKロック期待の新人ハートブレイクスも観たいがチェ・スダカ目当てに山奥へ移動してジンライム片手に一服。
マルボロブースでキャンペーンの誘いを受けていたオリラジの藤森似のニーチャンに俺も絡んだら意気投合して一緒に豚キムチをツマミにビアった。
話しを聞いてみると友人から一緒に行こうと誘われたが友人に急用ができて一人で大阪から来たらしい。
アローンフジロッカーの気持ちならよく分かるぜ。
ひゃっほーいなチェ・スダカのライブではぐれたが、藤森君と無事に合流して下山開始。
会話の中でボケたら関西弁で芸人みたいに上手いツッコミ入れてくれてくれるからコンビ組めるんじゃないかってくらい。
チェ・スダカを観るくらいだから一緒にスペシャルズも観ようとしたら藤森君は一旦テントに戻るとのことで再会を約束して別れる。
そしてスペシャルズ。
それはそれは楽しく切なくディープな名曲のオンパレードだから原っぱがダンスフロア化しちまって、代表曲のリトルビッチでは『ワンツー!!』を『イチニー!!』って変えてくれたりでフジヤマハイテンション!!
そんな楽しい時間も終わっちまって移動しようとしたらトリじゃないのにまさかのアンコールでスカタライツのガンズ・オブ・ナバロン!!
いやー、スペシャルズを観たがっていた友人と一緒にはしゃぎたかった。
んで次はノエルとスピリチュアライズドはまた観られるだろうと、バディ・ガイ目当てに再び奥地へ。
予想では70歳は過ぎているであろうバディはまったりやると思っていたが、そんなのは大間違いもいいところで歌もあのドスの効いた声で、客も煽りまくりのギターもキレッキレ!!
そしてなんて言ったら良いのか分からんがセクシー?とにかく全てがかっちょいいしエロい!!
“本物”を観ちまった。
そしてその後は呑んで食って踊って、朝日が昇る頃に身体は疲れ果てながらも満足しながら就寝。
藤森君と再会したかったぜ。