私がスナイパー君と一番最初に出会ったのは、

 

灼熱マップでのことでした。

 

HP回復の為に回復施設で休んでいたら、

 

前線でやられた一人のウォリアーが回復施設から出てきた。

 

彼は大きな鉄球にトゲトゲがついた痛そうな両手武器を持っていた。

 

当時、課金の最新武器だったかな。

 

ちょっと覚えていないけれど、

 

装備も課金装備だったように思う。

 

とにかく武器の大きさにインパクトがあったので、

 

痛そうな両手武器装備しているな~とぼんやり思ったのを覚えている。

 

たったそれだけのことだったのに。

 

何故かしばらく経っても覚えていたのは、

 

彼のキャラクター名が私好みの名前だったのもあると思う。

 

それから時が経ち、どこかの戦場で一緒になった時に、

 

ウォリアーだった彼はスナイパーへと転職をしていた。

 

私もまた今夜未明さんとの出会いがあり、

 

装備を頂いて以降は、さらにスカウト職が好きになっていた。

 

そしてその装備で戦争へと行った時のこと。

 

私が敵陣の本拠地前の召喚施設とアロータワーを乗っ取りに行っていた時、

 

中央は味方と敵の激しい乱戦となっていた。

 

その時に何度もキルをとられているスナイパー君の公示が流れた。

 

普段は気にしないけれど、

 

たまたま乗っ取り中に連続で流れたので、

 

どうしてスナイパー君は集中的にキルをとられているのだろうと少し不思議に思い、

 

アローと召喚乗っ取り中にビューモードで中央の乱戦風景を見た。

 

スナイパー君が回復施設から復活したすぐそばから、

 

3人のウォリアーに代わる代わるタックルのスタン攻撃を当てられていて、

 

逃げるに逃げれない状態にされていた。

 

いや、それはキルとられ続けても仕方ないなと。

 

そう思ったんだけど、

 

どうしてそんなに敵ウォリアーに好かれていたのだろうと少し疑問が湧いた。

 

他にもプレイヤーはいたのになぁ。

 

やっぱりスナイパー職は攻撃力高いけど、

 

足が遅いから狙われたのかなぁ。

 

それとも、個人的な恨みなのかなぁと思いながら、

 

当時付き合っていた今の旦那様に聞いてみることにした。

 

旦那様は当時青国でも有名なギルドに所属しており、

 

また上位のランカーさんでした。

 

「ねぇねぇ、同じ国のスナイパー君って知ってる?」

 

と聞いたところ、

 

「知ってる」

 

との返事返ってきました。

 

 

 

~続く~