1970年代初頭イギリス、ダーラムフロスターリーロジャリーマイン フルオライトの傾向 | GemMeister ♪

1970年代初頭イギリス、ダーラムフロスターリーロジャリーマイン フルオライトの傾向

朝から調子よく検査も進んでいます


あけましておめでとうございます。




今朝方少しデザインを描いて記録用の写真を撮っていたのがRogerley Mine Frosterley, Durham Mine
England 産のフルオライトのサムネイルさいずの結晶(3連双晶)とカット済みのトリリアントのカット済みを記録程度に撮影と検査してました。




通常はこの地区のブルーベルポケットからの産出物は蛍光性が強く蛍光灯でも青色に蛍光するのですが、
こいつはどうやっても蛍光しないんですね・・・



1970年代に有名になり西暦2000年前後に蛍光性の強いフルオライトが出ると言うことで有名になった鉱山とフルオライトですが



実際には19世紀からこの地区でのフルオライトの産出は記録にのこっています。




ただ19世紀の頃の母岩に着いていたフルオライト自体に蛍光性はなかったんですね。




で、データを追いかけ回した結果丁度この時期1930~1940年代まで蛍光性の強いフルオライトは出てなかったと・・・つまりブル-ベルポケットは見つかっていなかったと・・・・



で成分分析をかけてみるとフッ素と希土類の量が少ないけれども母岩の破片から考えて
かなり古い原石でノンダメージであることがわかりました。


カット済みの物も同じ質でかなり古い物を研磨した物かと考えています。






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ちなみに太陽光も当ててみましたが真っ青には変化せず・・・



GIAのライブラリーデータから行くと



当初は蛍光性を認められる物はなかったと・・・



持ち主に問い合わせたところ




その当時の原石はなかなか残っていないとのこと・・・・



成分分析でも1940年より前の物と同じデータが出ました。





ある意味レアなので記録として残しておきます。






カットのパターンとしても1970年代前より半以前の物と判断しています。










やっぱりこういうの転がってますね。