この相場は諦めたという雰囲気で、全体は上がったとしてもつまらない、全体が下がってもつまらないから、個人投資家のモチベーションが相当下がっていますよね。だから、上がれば売り、下がれば投げ、動かなきゃなげという発想になっていますから、根本的には日本株を買う要因がないのでして、配当利回りが買い要因として認められていないし、企業資質が買い要因として認められていません。立派な政府も今までやったことが良くっても「書き換え」は今海外で話題ですからね。
だから、いくらやったことを言っても現在起こっている問題が片付かない状況での信頼感は成立しないのでして、中にはそれでも立派だと思う方はいるでしょうが、一般的には良い状況とは思えないんですよ。それがパウエルさんの指摘した関税の話で、皆が言うほど影響がないのかどうか精査しなきゃならないし、そういった影響など「影響ないよ」「関係ないよ」「昔からの日米の結びつきがあるじゃない」なんて事は当てはまらないんです。
運用の世界はシビアで今どうなるのかというのじゃなく、今どう思われているのかが鍵なんです。そこが判らないとこの場面は結果上がれば「何もなかったじゃん」で解決して次の時にまた同じことします。2月に下がったの忘れてしまったり。ネガティブな割に物忘れ良いんだから。