今回ステアリングラックを外した時に
ジョイント部分のボルトが外れにくいということがあり
外してみるとナメならがブチ込んでたようで
ネジ山がかなり潰れていた
仲間の車屋は「ボルトを注文しました」と言っていたが
オレ:「いや、ジョイント本体側、メス側も潰れとる可能性あるやろ!?」と言うと
車屋:「本体のほうが大概は強いけん、たぶん大丈夫て思うとですがね」
オレ:「新品に交換したボルトの入りが悪く、おかしいて思うたらタップ切り直しね?」
車屋:「そうですね・・・」
とりあえずは、そこまでの会話で一旦帰宅したが
ど~~~にも気になる
ましてや大事な「ステアリング」部分である
昨日のブログ記事じゃないが、オレもセナのようにまっすぐコーナーを膨らんで行って死ぬ可能性もある
ウチは自動車関係の業者ではないが
ウチのパソコンには「NISSAN FAST」をインストールしている
ちなみに「ジョイント部分でいくらすんだ!?」と思い(まあ、製廃の可能性もなくはないが)
FASTで検索
車屋はこの170円のボルト2本を発注してる、ということになる
いやいや、ジョイント本体だって7,000~8,000円程度のモンじゃんか
「新品!新品!」と思い
この画像をそもまんま車屋に送って「ジョイント本体側も部品頼んで」とメール
部品が届くまで2~3日掛かるだろうが
とりあえず、本日、様子を見に行った
そしたら、ジョイント本体も外していた
車屋:「やっぱ、本体側もダメんごた~ですね」と言う
そりゃ、そう~だろ~よ
やっぱ新品交換だぞ
2本ともナメてるボルト(ネジ山がほとんどない)
前オーナーの頃、どんなメカニックが作業したんだ!?
これがいつも言う「中古の竿を高い金を出して買うのはアホらしい」ということにつながる
「素性の知れた出所」が中古を入手する際には大事
たとえば、ウチがテストで使っただけの竿とか、ウチの店頭展示&オレが使った竿がヤフオクなどに出て来たら、きっと皆さんでも「その竿は、いらん事はしていない(だってプロの竿屋しか触ってない竿)」とたとえ中古竿であっても安心して入札を競うかもしれない
しかしね、日本のどっかの、何処の誰かもわからん者(ようは知り合いでも、友達でもなけりゃ、ご近所さんでもない)、おそらくは人生で二度と関わることも無い、その場だけの相手、そんな「何処の馬の骨」が「どんないらん手出し」をしてるか「どんな使い方をしてるかもわからん」ような竿に新品定価に近い金を出すなんて、竿を作ってる私からみたら「だったら新品から作った方がどんだけマシか・・・」と思う(まあ、いっときオーダー受けてないので世の中に簡単に売ってないけどね)
昨年末頃に18,000円で落札された、ウチの要撃540
コレだって、前オーナーが「マトモ」で
「問題は#2が折れてるだけ」・・・なら18,000円は「安い」とも言える
しかし、コレだって「前オーナーのセンス」がNGなのだ
印籠部分はすべてペーパーがけしてスコスコ、どんつきギリまで入る(じきにどんつきまで入れても回るような固定できない竿になる)
折れたなら折れたで#2の先っちょの僅かな部分も付けてくれさえすれば落札者が#2を作るのはたやすいが、僅かな破損部分は捨ててるから#2先側口金が無い・・・まあ「センスの無さ」というか・・・(一時はウチの竿を買ってはくれた方なので、悪口っぽく言いたくはないが、センスが無い)
それで、落札する側だってセンスが無い(こっち側にしても「ウチの竿を買おう」というくらいだから中古品の二次ユーザーであれ「ご贔屓さん」には変わりないから、悪口っぽく言いたくはないが・・・センスが無いのです)
そんで、落札後にその竿をウチの持って来ました「印籠部分を削っててスコスコ入るんですが、込みの調整はできますか?」・・・これもブログには何度も書いたが太いもんは削ればイイが、細くしたもんは「戻せない」
できますか?と言うだけならまだしも「どうやって調整するんですか?」とやり方のノウハウまで尋ねてくる
口金も再利用するしかないので口金が無いことについて「口金は菊永さんの所で作ってるんですか?」と尋ねてくる
ま~、終始そんな流れの問しか口から出て来ない
その腹ん中が見え見え、なのです
山田さんトコで出来ないなら「ほかでどうにかしたい」&「だからやり方」や「頼み所」を聞いておきたい
そんな腹づもりが透けて見えるのです
そんなイヤラシイ「駆け引き」をしながらのような修理依頼を感じたので、断った
すると、案の定
彼の知り合いの竿を少々巻けるようなDIYロッドビルダーに「どうにかできないか?」相談があった・・・この事も風のウワサにオレの耳まで入って来た
ホント、何から何まで「センスがない」
アイツ(そのDIYロッドビルダー)が、ウチの折れた石鯛竿を#2ブランクという大元のベースパーツも無しに何ができるというのだ?
でもね、一連の行動がこうやってつながるでしょ?
「込みが甘いのはどうやってるですか?」・・・ウチがやらなきゃアイツに頼もう
「口金は菊永さんトコですか?」・・・ウチがやらなきゃ菊永氏に直で頼んでみよう
・・・そんな「腹ん中」がそのまま「口」に出るのです
これが「イヤラシイ客」以外の何者でしょう?
前オーナーもセンスが無かったゆえに、中古になっても使いモンにならない品物
それを中古として購入した者もセンスが無いゆえに、ムダな金を使うハメになる
なにごとも「センス」なのです
それは「中古車」の「購入」であっても顕著に言えます
中古車を買うからには、多かれ少なかれそんな「前オーナーのセンスが無かったゆえの手出し」が今のクルマにも残ってる&影響を与えてる・・・ことはある程度覚悟する必要がある(釣竿で言えば、余計なチョッカイはせんでいいのに、込み(継部)にペーパーを当てるというイランことをする、こんなようなことが必ずクルマでもあり得る)
実は、ウチの260RSは
シートレールの取付ボルトも1本ナメている
そんなのを、目にし、1箇所じゃなく、2箇所・・・とか感じてくると
「ほかにも、どこか・・・」と思う
車屋に行ったついでに
オレ:「このジョイント部分のボルトが抜けるなり、抜けんででもシメが出来とらんなら、シャフトが空回りすることあるや?」
と訊いてみた
車屋:「一発で空回りしたりすることはないでしょうが、そのまんま気づかんで乗りよるなら、どっか負荷が強う掛かった時にナメて空回りする可能性はあるでしょうね」
そ~~やろ~もん
コワイ、コワイ
これが、コーナーでステアリング効かんでセナのようになる可能性あるよね・・・ってハナシ
でもね、なんでも「中古」となれば、必ず「前オーナー」のセンス(センスの無いオーナーのDIY作業であれ、センスの無いオーナーのショップ選びであれ)が現在進行形で残ってるので、それを少しでも「オレ」に「上書き」して1個1個潰していって「安心」に変えていく必要がある
コレ、なかなか大事なことを言ってると思うんだけどね