先日からのサバロさんがこんな話をされていた・・・のメールをいただいた東京のご贔屓さんの竿が完成しました
オーダーされていたのは「外道SPL」の「ベイト仕様」それを更にオプション費用を掛けて「フル艶消しブラック」仕様にて
竿を紹介する前に
これも以前ブログに書きましたが、ウチの「SPL」表示について一言
皆さん方にとって「スペシャル」の短縮形は「SP」なのでしょうが
私らというか、チューニング業界と永く付き合い身も置いて来た者にとっての「スペシャル」の短縮形は「SPL」なのです
弁当箱サイズの「おまじない」のようなインタークーラーがメーカー純正ターボ車に装着されだした当時
ラヂエター開口部「ど~だ!」って「いかにも後付けの大型インタークーラー」を着けたクルマってのは
一目見て「ただもんじゃない」というのが風体からもわかる、ある意味楽しい時代
そんなサイズのインタークーラーを純正の小さなタービンの風量でカッコだけでインタークーラーを大型化してもかえって反応が悪くなりますので「開口部からデカいインタークーラーが見えている」=「タービンも大型化されている」=「絶対フツーのクルマじゃ敵わない」という方程式ができます
どんな世界にも無知のバカが居ますので、そんな風体をしたクルマにもチョッカイを出して来て、アッと言う間に「点」になってブッチギられる何がしたいのかわからないバカもよく居ました
楽しいでしょ?「バカの返り討ち」
その、誰でもが着けるようなサイズのインタークーラーじゃないインタークーラーを「スペシャルインタークーラー」と言ってました
HKSやトラストから大型インタークーラーは出てましたが、当時はトラストの2層大型インタークーラーを「スペシャルインタークーラー」と呼んでいたと思います
その短縮形は一般的に「SPLインタークーラー」と表記すればその道の人は解りました
当時の300km/hオーバーを狙うフルチューンマシンはこのSPLインタークーラーを2枚重ねで溶接した異様な光景のインタークーラーでした
逆に「差別化」がはっきりしていて「異質な者」が際立っていました
「ツインターボ」「ツインエントリー」「ワンオフサイドタンク」「SPL2枚重ね」
当時としては尋常じゃない姿
こんな「スペシャル」が「SPL」です
そののちも、チューニング界での「スペシャル」=「SPL」は伝統的に継承されます
「T51R-SPL」
かつて「首都高」を高速で走るためにセッティングされたマシンを「首都高SPL」と呼びました
誰しもが乗れないようなスペシャルなマシンを「SPL」と呼びました
そんな影竿のオーナーが命名した竿の「スペシャル」の短縮形は、フィッシング業界に右へならえではなくチューニング業界に準ずる表記「SPL」なのです
「AR110H-B 外道SPL」(フル艶消しブラック仕様)
そこいらのアングラーの100人が100人「扱いやすくて」「振り疲れないし」「軽いし」・・・そんな
竿は「スペシャル」ではないのです
どっかのメーカーが二番煎じ丸パクリの「一切艶を消した」=「フル艶消し仕様」
このネーミングまではなかなかパクれないわな・・・露骨すぎて・・・
飾りの巻きである「ピンスト」すら1本も入れない「フルピンスト無し」仕様
下巻きすら「無駄」という判断で「下巻き無し」です(黒で巻いたって見た目は一緒です。デザインで入れない限り余計な服を着るのと一緒です)
今回、別にご贔屓さんから言われたワケではありませんが
「もしラバーを切った時」にこの周辺をフル分解せずともラバー交換ができるようにグリップエンドに巻き部分を10mmほど入れました
Rグリップも同様の施工ですので、万が一ラバーを切った時には比較的少ない作業で交換ができます
そうそう「切れる」もんではないですが、万が一切った時には、大概分解しないと交換できませんからね
ラバーだけでなくEVAまで酷く傷めたらグリップも外すこともあるでしょうがね
実は、このご贔屓さんは2本同時オーダーです
それも「外道SPL」を2本です
それも東京から「触っていない竿をいきなり2本」なので、外道SPLを送りましたよ
バクチみたいな注文では悪いと思いましたからね
ご贔屓さんは「OC130ZR」も持ってらっしゃいますので「なんとなくどんなスタンスの竿か判りますので、別に心配してなかったのですが」とおっしゃってくれていましたがね・・・
もちろん発送の時の送料はウチが持ちましたが、何も言わずにおきました。「返送」の際に「返送も着払いでもコッチが良かれと思って送ったモノ、着払いで届いても致し方ない」とは思って送りましたが「返送」の送料は発払いで竿が戻りました
モチロン、一見さんからこんなことはしませんがね
送ったら最後、戻ってこない・・・相手の素性なんてわかりませんしね
世の中には信じられない行動をする方もいらっしゃいます
先月の整理券も「取るだけ取って」いまだに「注文」はしない人が混ざります
だから、素性のわからない人にまで、同じ対応はしませんがね
それなりにお付き合いしていただいてるご贔屓さんには「できるだけのことはやってあげたい」とコチラ側も思います
もう1本はこれから作りますので、もう少しお待ちください
AR110H-B外道SPL
スタンダード:60,000円
ベイト仕様割増:3,000円
黒塗装(研磨下地処理込み):6,000円
フル艶消し(ベイト):8,000円
フル下巻き無し:▲4,000円
フルピンスト無し:▲4,000円
F&Rラバー仕上げ:2,500円
ラバーエンド巻き仕上げ:1,500円
合計:73,000円
「フル艶消し仕上げ」の塗装ブランク仕上げでラバーも巻いてならそれほど高くない気がするのは作り手側だけか・・・
その恩恵は「フル下巻き無しのベイト仕様」と「フルピンスト無し」で「フル艶消し」にしてるからだと思う
だって実質52,000円スタートだからね
まあ、10%の消費税が乗っかると8万の竿にはなるけどね・・・