「芦毛の怪物」 | ぎっちょ31  

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蒼き時代より共に生きる

時代は「昭和」から「平成」に変わるバブル真っただ中の頃

「にわか」ばかりだが、一時期「競馬」が流行った

「競馬」が・・・というより「オグリ」が流行った

「オグリ」といっても「小栗旬」ではない

まあ、広い意味では「小栗」でも間違っちゃいないんだが

 

ネコだってシャクシだって「オグリ」「オグリ」

車の中にも「オグリ」ぬいぐるみ

ファミレスにも「オグリ」ぬいぐるみ

世の中、オグリ、オグリ・・・

 

そう「オグリキャップ」

 

それは「芦毛の怪物」と呼ばれた

「芦毛は走らない」が定説

その血統も一流ではない生まれでありながら

地方競馬からG1優勝まで登りつめるのも人の心を打った

そして、その走りも心を打ち、人々を熱くした

 

スタイルとして「先行逃げ切り型」よりも「追い込み型」のほうがなぜだかカッコイイ

ましてや馬券買ってる当事者としちゃゴール前で差す姿は熱くなるハズである

 

かつてのカール・ルイスの100mだって後半にどんどんスピードが乗って来て結局1位ってのがカッコよく見えるのと一緒

 

そして「芦毛の怪物」はオグリだけではなかった

その後も「メジロマックイーン」だの現れ

10年ほど前には

見た目はよく似てるが「ゴールドシップ」が現れる

最後尾からだもんな

ゾワッとする走りです

 

今は白馬になってます

これも老いなんでしょうね

「芦毛は年取ると白くなる」らしいですが

人が白髪になるのと一緒ですね

 

あの豪快な走りは「エネルギーの塊」「若さの証」です

人と一緒です、皆一緒です

全盛期があり衰退があり老いていく