婚礼が終わって半年、
亭主が語り、女房が聞く。
婚礼が終わって三年、
女房が語り、亭主が聞く。
婚礼が終わって十年、
亭主が怒鳴り、女房がわめく。
それを隣の人が聞く。
「江戸 小咄」
女は結婚した時から奥さんだと思っている。
バカなことを言うな。
奥さんだって一人前になるには、
大工・左官と同じように
十年の年期がいるんだ。
「石川 達三」
母親というものは、
自分の子どもしか見ていない。
父親は自分の子どもを見る代わり、
よその家の子どもも見る。
つまり、世の中全体を常に見ている。
~つむぎ唄~「庄野 潤三」
亭主が語り、女房が聞く。
婚礼が終わって三年、
女房が語り、亭主が聞く。
婚礼が終わって十年、
亭主が怒鳴り、女房がわめく。
それを隣の人が聞く。
「江戸 小咄」
女は結婚した時から奥さんだと思っている。
バカなことを言うな。
奥さんだって一人前になるには、
大工・左官と同じように
十年の年期がいるんだ。
「石川 達三」
母親というものは、
自分の子どもしか見ていない。
父親は自分の子どもを見る代わり、
よその家の子どもも見る。
つまり、世の中全体を常に見ている。
~つむぎ唄~「庄野 潤三」