クィーンに感動し借りてきたクィーンの"グレイティス・ヒットⅢ"のCDですぐに「Somebody to love (愛にすべてを)」を聴いた。なんか子供の頃、姉のテープで聴いたフレデイと随分声が違うな・・・ライブだから?と英語で書かれたライナーノートを読むと、どうもこの曲は、フレデイが歌っているのではなく、ジョージ・マイケルという人が歌っているらしい。

そこに写っていたジョージ・マイケルの写真に心奪われ、買ったばかりのデジタルウォークマンから醸し出される素晴らしいジョージの歌声は、私に今までにない感動を与えてくれた。
聴けば聴くほど心に染み込んでくるのだ。

そこから、私は、ジョージ・マイケル病?という熱病にかかってしまった。
 過去にも上川隆也病(別名 大地の子病、この演技がすごかった)や、マット・ディロン病(80年代のハリウッドの青春スター)にもかかったが、どうも今度の熱病は、かなりの重症らしい。


まず、ジョージ・マイケルって誰だ?
私と同世代の方ならご存知だと思うが、80年代のアイドル、♪ラスト・クリスマスで有名なイギリスの男性二人組のデュオ、元Wham!(ワム)のボーカル。


このクィーンの「Somebody to love (愛にすべてを)」は、フレデイ没後の翌年、ウェンブリーで開かれた、フレデイ追悼コンサートでのライブ収録だった。
多彩なクイーンの曲を有名な歌手、フレデイを敬愛する歌手、親交のあった歌手たち(エルトン・ジョン、デビット・ボーイ、アクセル・ローズ、アニー・レノックス、ロジャー・ダルトリー、ライザ・ミネリ等)が共演したとてもゴージャスなコンサート。
十数回このDVDを見た私は、20世紀最大の素晴らしいコンサートではないかと思う。

そこでこの日、ウェンブリーの観衆に一番素晴らしいパフォーマンスを披露したのが、私が心揺さぶられたジョージ・マイケルだった。CDだけでも感動するのも当然だ。クイーンファンの間でも今や伝説となっている。

名フロントマンを失ったクィーンの次期ボーカルは、ジョージ・マイケルに決定だと、まことしやかに語られたのは、言うまでもない。
多分水面下で交渉は行われただろう。しかし、ジョージがフレデイを引きずるのを嫌がったという説もあり、実現は、しなかった。
私としては、とても残念だ。ジョージの素晴らしい歌声でクィーンの名曲の数々を聞きたかった。






このフレデイ追悼コンサートは、エイズで亡くなったフレデイの追悼とともに、エイズ撲滅をテーマにしたコンサートでもあった。

Youtube を見ていただくと、ジョージの赤いジャケットに赤いリボンがつけられている。このリボンは、エイズ撲滅キャンペーンのシンボル。
このコンサートの中で若者を代表してジョージがエイズ撲滅の啓蒙のスピーチをしているが、この時すでにジョージがゲイの道に進んでいたとは、誰が想像できただろうか・・・・