国際学会「AIC2023 - The 15th(第15回 国際色彩学会 大会)」開催❣ | 後藤 仁(GOTO JIN)の日本画・絵本便り

後藤 仁(GOTO JIN)の日本画・絵本便り

後藤仁ブログ2~絵師(日本画家・絵本画家、天井画・金唐革紙)後藤仁の日本画・絵本・展覧会便り。東京藝大日本画卒,後藤純男門下。「アジア/日本の美人画」をテーマに描く。東京藝大,東京造形大講師。金唐革紙製作技術保持。日本美術家連盟,絵本学会,日中文化交流協会会員。

🌟国際学会・イベント
「AIC2023 - The 15th Congress of the International Colour Association(第15回 国際色彩学会 大会)」 開催
 ❣

 AIC 2023 IN THAILAND The Colour Society of Thailand (CST) will hold the AIC 15th Congress





場所: タイ王国 チェンラーイ Chiang Rai, Thailand

日程: 2023年11月27日(月)~12月2日(土)

 本大会の論文発表にて、九州大学(芸術工学研究院 メディアデザイン部門)教授 須長正治先生と、九州大学(芸術工学研究院 メディアデザイン部門)助教・筑紫女学園大学(現代社会学部 現代社会学科)准教授 村谷つかさ先生による、「色覚に多様な特性を持つ表現者の創作活動に対する意識と戦略」インタビューを元に論述された、論文発表が行われるという事です。

 

1 December 2023/09:30 - 09:45
 “The Unique Color Worlds of Painters with Color Vision Deficiency(色覚障害を持つ画家たちの独特な色の世界)”
  Muraya, Tsukasa*; Taniguchi, Yunoka; Ichihara, Yasuyo G.; Sunaga, Shoji


 この事前インタビューには、何らかの色覚特性を持ち、日本~国際的に第一線で活躍する画家として、私(後藤 仁)も参加しました。今回、この論文発表にて、私(後藤 仁)とその他、2名の著名日本人画家の制作事例をあげられるそうです。私の日本画作品「デオ・マイジュ(小さな女神)/ネパール」画像と、作画絵本『青蛙緑馬』(浙江少年児童出版社・小活字)の表紙原画画像などが使用される予定です。💖

 タイ王国の“チェンラーイ”には、私も2011年に取材旅行で訪れた事があります。地方の小さな街ながら、とても美しくて素晴らしい伝統文化の残る街です。その時には、少数民族の村をめぐるトレッキングに参加し、アジアゾウに乗って山道を歩き、少数民族の村に泊まり、とても素晴らしい思い出になっています。💑
 今回の国際学会・イベント「AIC 2023」に私自身は訪れませんが、大会・論文発表の成功を祈念しています~。👏
 

AIC 2023 COLOR SPEAKS ALL LANGUAGES

The Colour Society of Thailand (CST) is pleased to announce that the AlC2023 15th Congress Riverie by Katathani, Chiang Rai, Thailand Congress program dates: November 28 - December 2, 2023

Color Society of Thailand would like to present AIC2023 the 15th Congress of the International Colour Association. It will take place on November 28th – December 2nd, 2023 at Chiang Rai, the most northern city of Thailand, full of nature and ancient culture.

AIC2023 公式サイト

https://aic2023.org/
AIC2023 公式サイト/スケジュール
https://aic2023.org/schedule/
AIC - International Colour Association 公式サイト/イベント・ニュースレター
https://aic-color.org/events

https://aic-color.org/AIC-Newsletter-October-2023/ニュースレター
Color Society of Thailand 公式サイト/イベント
https://colorsocietythailand.com/events/aic-2023-color-in-nature-and-culture/


 タイ王国 チェンラーイ、トレッキング 象ライド にて(2011年4月)


 タイ王国 チェンラーイ、トレッキング 象ライド にて(2011年4月)


 タイ王国 チェンラーイ、トレッキングにて タイ人ガイドと少数民族の村人と(2011年4月)


〔私の色覚特性・色覚異常について〕
 2017年12月9日(土)、テレビのTBS報道特集で「色覚異常」をテーマに放送をしており、色覚異常の子を持つ親が悲しんでいる様子を見て、「そんなに気にする必要はなく、誰もが一つや二つくらいは何らかの障害を持ちながらも立派に生きているよ・・・。」というエールの気持ちを込めて、軽く自分のフェイスブック・ツイッター(現 X)でつぶやきました。
 そしたら、ツイッターでのつぶやきへの反応が予想以上に大きくて(私のツイートにしてはですが)、驚きました。テレビネタという理由もあるのでしょうが、色覚異常等の身体的個性に根強く残る、差別や偏見に対する人々の意識の大きさを反映しているのではないかと思いました。
 私は、小学校~高等学校の「色覚検査(石原色覚検査表)」で、いつも、「色盲(色弱)」と判定されてきました。その後、大学受験時の身体検診では、眼科医に正式に「赤緑色弱」と診断されました。そして、2023年に受けたNPO法人の簡易的色覚検査では、最新の色覚呼称にて、ごく弱い程度の「D型(2型3色覚)」だと判明したのです。ただし、日常生活・各種通常業務では全く支障がない軽い程度なので、私も小中学校での色覚検査や受験時以外はほぼ意識した事もなく、作品制作過程や日常生活では完全に忘れていました・・・。
 そんな訳で、私は特に自身の色覚特性を公表する事もなく、それを自身の作品・画家人生の特徴にしようとする意識も皆無でした。しかし、TBS報道特集の放送を拝見し、こうして深く悩んでいる親子がいるという事実を知り、子ども~若者達の未来の為、また、色彩学会 等の専門家の学術研究の為にも、私の経験を活かせたらと考えるようになり、それ以降、私の色覚特性を公表する事にしたのです。
 一つ不思議な事があります。大学受験時の色覚検査で赤から緑のピースを並べる検査をした時には、その微妙な色の変化がほとんど分からなくて、ほぼお手上げ状態だったのに、最近、同様の検査をした時には、その微妙な色の変化が、すっと解釈できて、健常者と変わらない位に、かなり正解率が高かった事です。ただ、石原色覚検査表は相変わらず苦手でした・・・。色覚特性は生涯不変だと医学界・色彩界では常識化されているようですが、私のように長年、本格的に色を扱う仕事を継続すると、もしかしたら、何らかの別の能力でその欠点を補うという可能性は全く無いのでしょうか? その様な脳の柔軟性が、生物・生命には備わっているのではないかと、感じざるを得ません・・・。

  絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁/后藤 仁/JIN GOTO/고토 진