今更ですが、エリザベート千秋楽のニュース映像を楽しんでます。
二週間前だったんですね。
あっという間だったような、すごく前の事のような…。

他の方々のご報告をネットを通して拝見し、おおよその概容は掴んでいましたが、皆さん、描写が優しい。
愛情でオブラートに包んで下さってる事がわかりました、実際の映像を観て。

いや~、明日海さん…パンチが効いてますね~!
千秋楽ご挨拶、のっけから「三井すむともVISAカード」ですか。
さりげなく誤魔化して、そのまま話し続けてましたが。

「ファンの方々」と「劇場へ足を運んで下さるお客様」を分けて御礼を述べたのは、みりお会とそのほかの観客を分けたのかな。
あるいは、組子それぞれのファンクラブ(のメンバー)を指したのでしょうか。
蘭ちゃんも退団者挨拶で、「お客様」と「ファンのみんな」を分けてましたね。
FC会員は、ダイレクトに支えてくれてる実感があるんやろね。

宝塚大劇場と東京劇場、そして新人公演あわせて100回を、誰ひとり欠けることなく無事に演じきり、全員で千秋楽の舞台に立てることを「何より嬉しい」と言う明日海さん。
外様状態が抜けきらないうちのトップ就任。
オオバコでのお披露目公演で、超大作。
100周年なだけに、イベントも目白押しで、トップとしての仕事はチョモランマ並みの山積み状態だったかと。

そんな中でも、組子や相手役のことを常に考えてきた明日海さん。
本来なら、ご自分のことで手一杯だったでしょうに。
最下位に終わった運動会後、組子から明日海さんへ贈った『良い組だったで賞』は、明日海さんと組子たちの相思相愛の証ですね。

退団者ひとりひとりを見やりながら、名前を呼ぶ明日海さん。
上級生の桜一花さんだけは「さん」付けですが、下級生は呼び捨て。
明日海さんが呼び捨てって、ドキッとしますなぁ。

「退団者はやることがたくさんあって大変なのに、そんな様子を微塵も見せず、日を追うごとに集中力を増していった」と、最後まで舞台人としてのプロ根性を激賞。
こういう面に目がいくのって、明日海さん自身がプロ意識が高いからこそですね。

そして、「俺の嫁さん・蘭ちゃん」はちょっと特別。
「蘭ちゃんとはたった2作、半年間のコンビでしたが、100年分くらいお世話になりました」
これ、決して大げさではなく、本心でしょうね。
ほぼ落下傘でやって来た花組。
そこで、月組で共に下級生時代を過ごした蘭ちゃんがいてくれて、コンビも組んで。
どれほど心強かったことでしょうか。

蘭ちゃんの退団は、発表からの時間もあり、覚悟ができていたでしょう。
でも、望海さんの組替えは衝撃さめやらぬ…ですよね、おそらく。
「今日を最後に組替えとなる、望海風斗」と紹介するとき、言葉に詰まり、さらに涙声に。
望海さんの存在が、明日海さんにとってどれほど大きいか、あらためて感じました。
(真彩希帆ちゃんも組替えメンバーとして、紹介されました)

専科の方々、組回り中の研1の子たちへも触れる明日海さん。
関わったメンバー全てに、感謝とねぎらいの言葉を贈ります。

「これから、どんな場所でも、どの舞台でも、互いに良い刺激を与え合い、切磋琢磨し、高めあい、より良い舞台を創っていきます。…ので、ここにいる花組生のみならず、出演者全員にどうぞ乞うご期待下さい。(二拍ほど間を置いて)終わりです(穏やかに爽笑) ありがとうございました」

可愛すぎて、何度見ても笑い転げてしまいます。
笑いながら、なんだか切なくなるんですけどね…。
ほんと、ここまでよく踏ん張ったよね…。

そして、初日の「望海だいもん」同様、何を笑われてるか、わかってないんでしょうね。
涙の場面を明るく逆転する、明日海りお(無意識)

ふたたびのお目見えは、退団者を引き連れて。
「退団者の皆さんに、一言ずついただきましょう」と噛み噛みながら、気持ちは伝わったよ。

それぞれのご挨拶に、小さく相槌や茶々を入れる明日海さん。
「組子思いのみりおさん」と言われて、ちょっと照れてましたね、声が。
気持ちは伝わってるね、みりお君。

蘭ちゃんが、どこか悪戯っぽい目でワクワクしながら、明日海さんを見つめてます。
明日海さん、おそらく「?」と思いつつ、「では、蘭ちゃん」と促すと、蘭ちゃん、一呼吸おいて
「エーアン! 花組!」
ありがとうございました、とお辞儀。

明日海さん、圧倒された様子で「いいですね」とだけ言って、沈黙。
微妙な間の空き方に、桜一花さん達も思わず笑ってます。

「素晴らしい。 私より、しっかりしてる」と蘭ちゃんを見つめながら、明日海さん。
おそらく花組生の95%は、明日海さんよりしっかりしてるんじゃ…と思ったのは、私だけではないはず。

いえ、明日海さんもしっかりしてるんですよ?
スイッチ入ってる時は。
本番と、ご挨拶の口上が終わったからって、一気にプラグ抜きすぎや。
まだコンセントに挿しとき。

「それでは、皆さん…組子みんな、を呼びましょうか」
ここ、「皆さん」と言いかけて、「組子みんな」と言い換えましたよね。
これは、お客様に対して、身内に敬称を付けて呼ぶのは失礼にあたると、とっさに気づいての判断ですね。
丁寧語・尊敬語・謙譲語を厳密に使い分けています、明日海さん。
素晴らしい。
今のテレビタレントは、使い分けが出来てない人が多数派なだけに、感動です…。

「皆さ~ん」と柔らかく呼びかけるトップさん。
ちょっと遠慮がちな様子が、可愛らしいですね。
いつか、「おーい、みんなー!」に変わるのでしょうか?
ずっと「皆さ~ん」でも、それはそれで、明日海さんの持ち味ってことで素敵かも。

「組替えするだいもん、そして真彩ちゃんから一言もらいたいと思います」と明日海さん。
「真彩はマイクがないので、私たち二人の間で」と蘭ちゃんと自分の間に挟みます。
なんだかお父さんとお母さんが、娘を呼び寄せるよう。

真彩ちゃんは、蘭ちゃんの胸のピンマイクに顔を寄せて、ご挨拶。
男役さんのマイクではなく、娘役さんのマイクを借りるところに、男役ファンへの気遣いが感じられました。
真彩ちゃん、さりげなく思慮深い。

マイクを使ってもらえない明日海さんは、ちょっと寂しそうに見えたけどね。
気のせいかな?

そして、望海さんに挨拶を促す明日海さん。
笑顔でハキハキ、挨拶を始める望海さん。

「明日から、花組は心のふるさとになります。 運動会は最下位でしたが、それ以上に大きなものを皆で勝ち取りました。 花組が大好きです! ありがとうございました!」

だいも~ん…!
短い挨拶ながら、本当に花組を愛してたんだな…と伝わってきました。
爽やかに笑顔を見せつつ、胸に迫るものを堪えていたようでした。
雪組に行っても、花男DNAを貫き続けて下さい。
さりげなく、朝夏さんがそうであるように。
宙組に馴染みまくってても、花男DNAを発散してるものね、舞台では。

「だいもーん!」と掛け声をかける明日海さん。
こんな風に気の置けないやりとりが出来るのって、究極のところ、花組では望海さんだけだったのでしょう。

「最後に一つ。 みんなで花組ポーズを」と望海さん。
「おお!」と大きく反応する明日海さん。

勢いよく反応したわりに、
「掛け声は、だいもんが掛けて下さるんですよね…?」
なぜ、そんなに甘え口調~?(可愛すぎる♡)

こういう掛け声って、本来はトップさんの役目なんでしょうね。
明日海さんに振られた望海さん、とっさに戸惑いを隠せず。
でも、すぐさま建て直し、「やらせて頂きます!」
男らしい! さすがだいもん!

「花組、最高ー!」の掛け声で、全員そろって花組ポーズ。
明日海さんも、しっかりキメ顔。
ついさっきまで、「だいも~ん、パンケーキ食べた~い」とホヨホヨしてたさゆみちゃんとは別人のよう。
(言ってません、言ってません。 空耳アワー)

一応、トップの自覚はあるようで(←さりげなく失礼)、締めの挨拶に入る明日海さん。
「この笑顔で、明日からも頑張ってもらいたいと思います。そして、こんな熱い花組をよろしくお願いします」と熱く男らしく前向きなご挨拶。

…で、綺麗にまとまったな、と思ったら。
「えー、あのー」
何か思い出したようです、明日海さん。
両手で押し留めるジェスチャーを交えながら、

「全員揃って舞台に立つのは、今年最後になります」

うん、そうだね、そうだね?
これが終わったら、宝塚へ戻り、年内は次の演目のお稽古漬けになるよね?

「皆さん、良いお年をお過ごし下さい!」

…え?
まだ11月半ばですけど…!?
もう年越しちゃうんですか?
12月ワープしちゃうんですか?

「ありがとうございました!」

いやもう、すべてを吹き飛ばすエリザベート・パワーならぬ、明日海パワー!
すごいですね。
こんなトップスター、前代未聞です。(褒めてます。激賞してます)

明日海さんを好きになって、良かった。
あらためて、そう思いました。

ちなみに、ニュース映像は、友人がプレゼントしてくれました。
電波干渉が酷く、スカステが映らないので、わたくし(涙)
友よ、本当にありがとう♡ 嬉しいよ~♡
スカステは継続中ながら、ご贔屓退団後は宝塚離れ中の彼女。
彼女にも新たなヅカ的恋心が芽生え、萌えの園へ復帰してくれることを願ってやみません。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村