宙組トップスター凰稀かなめ様が昨日2014年12月15日(月)、宝塚大劇場を卒業されました。
前日14日(日)マチネを観たばかりだった事もあり、かなめ様をもう宝塚の舞台で拝見できない事が信じられません。
(タカラヅカスペシャルがあるといえば、ありますが)

今朝未明、スポーツ新聞記事で拾った情報ですが、退団挨拶に登場したかなめ様は純白の軍服姿。
『うたかたの恋』の天国の場面で着用された、皇太子ルドルフの軍服だとか。
通例は緑の袴(あるいは黒燕尾)ですが、かなめ様は異例の白い軍服。
「ファンが望んでいるのは、私の軍服姿」
…と、かなめ様は劇団に強く申し入れ、希望を通されたそうです。

凰稀かなめという方は、穏やかで感情の起伏が少なく、情熱や野望から遠く離れたイメージがありました。
でも、宙組に触れれば触れるほど、凰稀かなめ様の熱さを知り、驚かされるばかりです。
しかも、その動機は常に「ファンが何を期待しているか」、「ファンが何を望んでいるか」
かなめ様の視点は、ファンが主軸。

そして、私は気づいた気がします。
朝夏まなと様の弾けっぷり、化けっぷり。

あれは、宙組で凰稀さんの「好きにしたらいいよ」という感じの、自由で物事にこだわらない気風のおかげだと思ってました。

確かにそういう一面もありましたが、かなめ様は実はとても熱いこだわりをお持ちの方。
かなめ様のこだわりは、「ファンが求めるものを敏感に察知し、それに応えること」だったように思います。

朝夏さんも、「自分がしたかった事を自由にしている」ように見せて、実は「ファンが求めているものを提供する」サービス精神のあらわれとして、チャラ男キャラを確立させた気がします。

朝夏さんも、もともとファンの目線は注視されてたと思いますが、花組時代はどこか常にブレーキをかけてたんじゃないかと。
周囲とのバランスや、立ち位置など、様々なことに配慮して、出過ぎないよう心掛けていた…という印象があります。

ところが、宙組に組替になり、若々しい凰稀体制の下、一気に上級生となりました。
また、凰稀さん自身が伝統やルール以上に、「ファンが望むもの」を優先する考えをお持ちで、実際に劇団に掛け合い、粘って粘って通していくような方。
そんなトップさんの元で、「自分を出してもいいんだ」と朝夏さんも触発されたのかもしれません。

伝統や格式を重んじ、保つ事ももちろん大切です。
かなめ様も、それはよくよく理解された上で、敢えて挑戦されていたかと思います。
彼女の提案は、常に「宝塚を愛するファンへの愛」に溢れていましたから。
宝塚の気品を保持した上での、新しい提案だったかと。

朝夏さんがごく短期間で、一気に自由に弾け、より洗練された魅力を開花した背景には、凰稀さんの影響もあるのかな…なんて、勝手に想像しています。
ただ、それを大っぴらに明言しないのは、言い方によっては花組を批判するように捉えられる恐れもあるからかな?…と。

花組という伝統ある組で、粋な男役の基礎をしっかり叩き込まれたからこそ、宙組での急成長に繋がったわけですから。
やはり花組は、凄い地盤をもった組だと思います。

朝夏さんは宙組に来た時点で、基礎はもう出来上がっていました。
ただ、それを持て余していた状態だったのでは…と推測します。
そこで、凰稀さんが背中で教えてくれたことを、吸収していく過程を経て、今の朝夏さんへと導かれたのかな…と。

凰稀さんの話題なのに、朝夏さんにスライドしてて、すみません。
11月下旬から12月中旬にかけて、5回ほど公演を観劇しましたが、観るたびに朝夏さんがブラッシュアップされていく様を目の当たりにして、驚いています。

12月14日のマチネでは、ついにジワジワ泣いてしまいました。
まぁ様が素敵すぎて。

11月の初回観劇時、「まぁ様がかっこ良過ぎる…」と泣いてた女の子に驚いてたけど、私も同じ状態になりました。
自分で自分に驚きました。
かっこ良過ぎて泣けるなんて。
ジャニーズでも、その他イケメンでもありませなんだ。
なんなの、この感覚?

実は女性だとか、そういう条件を飛び越えて、美しいものはただ美しく。
かっこいいものは純粋にかっこいい。
無理に枠に嵌めなくていいし、理由もいらない。
自由でいいんだよ。

そういう風に、存在自体で教えて下さった、朝夏まなと様。
ひいては、凰稀かなめ様。
本当にありがとうございました。

まだタカラヅカスペシャル、東京宝塚劇場での公演がありますよね。
タカスペは中継で拝見する予定です。
東京宝塚劇場はですね…行くような予感がします。
遠征はしない派だったんですけどね…。
14日(日)に決めました。
私も朝夏さん同様、一気に迸っちゃったかも。

「ちょ、明日海さんは?」と突っ込まれそうですが、そんなの好きに決まってます。
アーネストはチケットさえ取れたら、迷わず遠征するつもりでしたし。
明日海さんへの愛はゆるぎません。
存在自体の美しさの威力を、まず最初に教えてくれたのは、明日海さんですし。
ただ、チケット入手困難すぎて、 拝見するのが狭き門すぎるだけで。

ちなみに明け方から起きてたのは、基本的にわりと朝型だから。
スカステを録画してくれた友人から、『New Wave 花』、『だいもんブリドリ』等のDVDを戴き、毎朝早めに起きて、ウハウハ観てます。
けいちゃん(仮名)本当にありがとうございます…!

13日(土)に受け取ってから、すでに何度もリピート中。
普通のテレビ番組、ほとんど観てないもんな、今の私。
宝塚のDVDをエンドレス・リピートしてばかりだもんな。

今朝も4時半に目覚め、DVD再生…する前に、宙組千秋楽の記事を検索。
そこで白い軍服姿のかなめ様に心臓わし掴みにされ、アワアワ。
その流れで、これを書いてます。
朝から興奮しすぎて、一日体力が保つか心配です…。
(基本的に毎日、朝からDVD観て、ウキャウキャしてますけどね…私の活力源なので♡)


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