さて、2018年10月6日(土)宙組大劇場公演『異人たちのルネサンス』感想です。
だいぶ日が経ってしまいました。

『異人たちのルネサンス』は中世の史実を下敷きにしつつ、フィクション盛り込みまくりのお話です。

ある程度、当時の時代背景などを知っていた方が、話が呑み込みやすいかも。

観ていて、なぜか花組公演『邪馬台国の風』を思い出しました。
『邪馬台国の風』との共通点は、例えばこんな感じ。

・歴史上の有名人をフィーチャーしつつ、デフォルメ部分も多い。
・主人公は幼少期の切なくも苦しい過去がある。
・主人公の人柄が純白。とってもいいひと。
・主人公のビジュアルがひたすら純白で美しい。
・少年時代も可愛い。
・ヒロインが可憐。
・ヒロインはディーヴァ(女神)的存在。
・どちらの作品にも、芹香斗亜様が出演している。
・芹香斗亜様と、様付けで呼びたくなる存在感。 
・芹香斗亜様が黒かっこいい。クコチヒコの再来・ロレンツォ。
・芹香斗亜様が斬られて倒れる。(ロレンツォ様は一筋縄、十筋縄ではいきませんが)※

(※ 十筋縄という言葉は、明日海りお様オリジナル)
(広辞苑には載っていません)

ここで、「ストーリーについて触れてないじゃん?」とツッコミを入れた方。
鋭いですね。

おそらく好き嫌いが出ると思われますので、そこはご覧になられた各自にお任せします。
(…と言いながら、この後ちょいと語らせてもらいました)

私自身は、おおむねこんな感じでした。

「ま・か・ぜ…!!」
※翻訳=守ってあげたくなるような金髪美青年じゃないの…!

「キキちゃん…!!」
※翻訳=クコチヒコ様の再来…!黒かっこいいぜ、キキちゃん!!

「愛ちゃん…!!」
※翻訳=グイド司教様、渋い!渋かっこいい!!愛ちゃん、大人の男が似合う…!!

「ずんちゃん…!!」
※翻訳=キキちゃんの弟ですって?とんでもねぇ美形兄弟だな!しかも、兄に翻弄される弟って、ツラくて美味しい…!!

「そ〜〜ら!!」(←まぁ様の声で読んでね)
※翻訳=なんだか痩せてシュッとして、かっこよくなったなぁ…!

……と、主に宙組イケメン祭を堪能いたしました。
それぞれの楽しみ方でご覧になられると良いかと思います。

物語の時代背景や登場人物など、料理しがいのある素材だと思います。

私は、花の都フィレンツェの政治闘争を面白く感じました。
ローマ教皇も巻き込んでの陰謀…。

グイド司教(愛月ひかる)が、メディチ家の支配を良しとせず、 当主・ロレンツォ(芹香斗亜)や、その弟ジュリアーノ(桜木みなと)を陥れるべく画策する話です。

レオナルド(真風涼帆)が主役で、カテリーナ(星風まどか)との純愛がメインである以上、そちら(暗闘)はサイド・ストーリーなんですけどね。

いっそ、ロレンツォを主役にして、メディチ家とグイド司教の陰謀と暗闘を主軸においた方が、よりサスペンスフルで面白かったかも。

黒主人公も、なかなか良いと思うのです。

『金色の砂漠』のギィ(花組2016・明日海りお)しかり。

『エリザベート』のトート(花組2014・明日海りお/月組2018・珠城りょう)も、黒主人公と申せましょう。

『異人たちのルネサンス』は視点がバラけた為、個々のエピソードがぼやけてしまったかも…。
うぬぬ、勿体ない。

イケメン祭りには違いないので、眼福なのは確か。

星風まどかは、一部休演せざるを得ない怪我とは思えぬほど、歌唱も演技もダンスも素晴らしい出来栄え。
トップ娘役としての存在感を発揮し、責務を果たしています。
無理していないか、心配よ…?

真風くんとまどかちゃんのコンビネーションも良い感じです。
まどかちゃんに対峙する時の、真風くんの優しさが堪りません。
まどかちゃんも嬉しそうだしね……芝居では、その喜びをストレートに出せなくて、切ない感じがまた。
なんとも可愛いカップルです。

それから、酒場の歌手やダンサー達が見応えあります。
風馬翔・綾瀬あきならが、オリエンタルで妖艶に魅せてくれます。

レオナルド(真風)が入店してくると、ついそちらを見ちゃうけど、ダンサー達のコケティッシュな踊りも気になる〜〜。

迷うのも勿体なくて、オペラグラスを外して、どちらも観ました。
2階のめっちゃ後方席でしたが。

ほんま、人によって感じ方は様々なので、可能な方はぜひご自分の目でご覧になってみて下さいね。

宙組のワンツー&スリーのかっこよさは保証します。

(まかキキ愛ちゃんな?)
(組長さんはじめ、他の方々もかっこいいけどな)
(宙組のべらぼーなスタイルの良さには毎度圧倒されます…!)
(同じ人間とは思えない…)
(…きっと、宇宙人なのね)
(だから、宙組なのか!!)


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