宙組『FINAL FANTASY XVI』の先行画像枠に「Coming Soon」の文字が。

「近日公開」との予告が打たれました。

 

これに気づいた方々がSNS等で喜びを吐露されています。

 

宙担、とりわけ芹香斗亜ファンは約三ヶ月半、じっと堪えてきました。

 

不用意な発言は、応援している生徒の足を引っ張るかもしれない。

そう考えての忍耐・雌伏。

 

コアな宝塚ファンほど、発言を控える傾向にあります。

 

そんな熱い愛情の持ち主たちが、SNSで喜びを呟いています。

どれほど待ち望んだ予告だったか…。

目にするたび、胸が痛みます。

 

※追記

「7月からずっとComing Soonでしたよ?」とのコメントを頂きました。

期待せず待て、ですね。

(情報ありがとうございます)

 

 

 

★『FINAL FANTASY XVI』上演は可能か?

 

『FINAL FANTASY XVI』は上演マストだろうと想像しています。

スクウェア・エニックスとの協力体制による舞台ですから。

 

スクウェア・エニックス側の予定や企画も進んでいるでしょう。

 

宝塚の一存では止められない…どころか。

上演可能に向けてベストを尽くす事が求められるかと。

 

アイディアを練り、企画を立ち上げ、交渉を重ね、形にしていく。

権利関係など、複雑な面も多々あろうかと思います。

これらにかける時間と労力は、どれほどでしょうか。

 

仮に中止になれば、賠償金が発生するのでは…?

それ以前に、積み重ねた信頼関係が崩れるかもしれません。

 

公演中止は回避したい。

それは偽らざる本音だと思います。

 

交渉や調整の煩雑さを想像すると、気が遠くなりそうですが…。

 

それでも今、諦める訳にはいかない。

出来る努力はしていると、その姿勢を見せなければ。

 

踏ん張りどころですね…。

 

「先行画像を近日公開予定」と表明した事は「上演に向けてベストを尽くしています」アピールかもしれませんね。

 

改めて小柳奈穂子先生の多作・多才ぶりに驚きます。

2023年は、急な欠員フォローでは?…と思われる登板もあっただけに。

 

 

マスト

 

宙組の公演再開は、自死生徒のご遺族との和解がマストだと思います。

 

1月の面談交渉次第ですが、それで綺麗に解決するのか?

…とてもそれで済むとは思えません…。

 

初動のまずさから、遺族側から劇団へ向けた信用はゼロ以下だろうと思われます。

 

生徒の死を知り、取りも直さず、劇団の責任者が駆けつける。

明確な結論は出せなくても、真摯に遺族側の言葉に耳を傾ける。

至急、事実関係を調べ始める。

 

…せめて、そういった対応が出来ていれば…と残念でなりません。

 

 

研6以上の劇団員は、阪急の社員ではありません。

(普通の会社では)社員ではない外注業者が亡くなっても、そこまでしない…かもしれません。

 

研6以上のタカラジェンヌは請負契約をしている『外注さん』です。

研5以下の社員に加え、外注さんによって『宝塚歌劇団』は成立しています。

 

もし外注さんが全員、契約解除したら、宝塚歌劇団はどうなるか?

控えめに言って、事業継続は不可能です。

 

社員の最年長は、105期生。

それとて、今年(2024)4月以降は外注さんになります。

 

タカラジェンヌの多くは外注さんだと思います。

 

ですが、コロナ禍で赤字転落中の阪急電鉄の中で、黒字計上を続ける部門の一員。

 

頼もしい稼ぎ頭です。

 

資本主義社会では、稼ぐことが正義のはず。

もっと大切にしても良いのでは?

 

…と、嫌味な書き方ですね。

 

本当はそうじゃなくて

同じ組織で働く者同士じゃないですか。

正社員だろうと、派遣社員だろうと、請負外注だろうと。

 

一緒に「より良い舞台を創る」仲間ですよね。

 

その仲間を喪ったことを、惜しんでほしかった。

 

ここに尽きる気がします。

 

その気持ちを伝えられたら良かったのですが。

 

 

 

★ファイナル・ファンタジー上演案

 

現状、『FINAL FANTASY XVI』で上演する事は、非常に難しいのでは…と推察しています。

 

宝塚歌劇団として『FINAL FANTASY XVI』を上演する事は可能だろうか?

その場合、どうすれば…?

 

 

1)芹香斗亜主演で上演

 

遺族側との和解が得られれば、可能性もなくはない。

ですが、イメージの払拭は遠い道のり。

各メディアの餌食になる恐れはあるかと。

 

スクウェア・エニックスから「待った」がかかる可能性も考えられます。

自社作品(製品)のイメージにも関わるので。

 

 

2)桜木みなと主演で上演

 

トップの代役として、二番手が主演。

 

これは2023年、成功した前例があります。

『1789』で礼真琴の代理を暁千星が演じ、好評を博しました。

 

(正確には、暁は当時まだ三番手でした)

(…が、瀬央の専科異動 発表済)

(暁の二番手就任は、誰の目にも明らかでした)

 

幸い、桜木みなとは宙組上級生にも関わらず、クリーンな印象を保っています。

むしろ、宙組を立て直すため動いてる、なんて記事が出た事もありました。

対立の構図をつくり、トップや組長をよりダークに際立てる意図もあったのかもしれませんが。

 

桜木みなと(95期・研15)は人気・実力とも水準以上。

相手役は春乃さくら(102期・研8)で良いかと。

話題になり、集客も期待できると思います。

 

星組が前例を作ってくれたおかげで、現実的な案として成立しそう。

 

 

3)他組から主演者を召喚

 

こういう時、活きるんですよね。

スター専科の存在が。

 

水美舞斗、瀬央ゆりあとも、骨格しっかり系男役。

ハイローを上演した宙組との御縁もある。

しかも、本家本元と共演してるわけで(ハイロー戦国)

 

リアル男子と対等に対峙できるビジュアルと力を備えてるって、改めてすごい。

 

 

4)他組で上演

 

この手もあります。

「宙組で上演」と発表した後です…が。

 

「予定変更」は可能でしょう。

 

こちらも2023年12月、前例を作りました。

天彩峰里(宙100期)ときよら羽龍(月104期)のトレード組替を白紙に戻した実績を。

 

スクウェア・エニックスも「宝塚で上演」を予定し、それに向けてプランを進行してきたのであって、組へのコダワリはある…のだろうか?

あったら、ごめんやで。

 

ただ、どの組で上演するのが良いか…といえば、とっさには思いつきませぬ。

 

 

 

★常識とは何か

 

個人的には可能であれば、芹香斗亜主演で上演してほしい。

 

…ですが、現状では難しいのも確か。

 

遺族代理人との面談が肝であり、最大の関門ですね…。

 

宝塚の常識と、現代の一般常識は異なる面が多い。

だから、世間に理解されづらい。

(バラエティでビックリネタとして歓迎されるのは、そのズレゆえ)

 

常識は、その時代・その環境下の最大公約数。

けっして善悪や正誤ではない。

 

宝塚音楽学校や宝塚歌劇団というコミュニティを、一般常識で計ろうとしても理解できないのは当然なんですね。

 

宝塚の独自ルールや常識は尊重されても良いと思います。

 

…でも、その独自ルール遵守のため、命を捧げる価値はない。

 

下級生がルールを守れないなら、なぜ守れないか?

その原因を探り、対策を立てる。

その対策を実行できるよう、サポートする。

 

それが上長の役目でしょう。

音校なら、教師や上級生。

劇団なら、プロデューサーや上級生など。

 

失敗する事はダメじゃない。

 

失敗を生かせれば、それは成長の糧です。

 

宝塚独自のルールは悪ではない。

 

ですが、変更した方が良い面はたくさんありそうですね。

 

 

▽ 真摯に向き合う

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村