2024年4月12日(金)雪組全国ツアー『仮面のロマネスク/Gato Bonito!!』が梅田芸術劇場メインホール(大阪)にて初日の幕を上げました。
語りたい事はありすぎるも、うっかり寝落ち。
これを観るため、早朝から働いてダッシュで早退。
期末・期初は、連日必死のパッチ(死語)
今の時期、同志は多いですよね。
★主演コンビ
主演 朝美絢(95期・研16)
ヒロイン 夢白あや(103期・研8)
華やかな美形コンビ。
ゴージャスなオーラを纏い、センターで輝きを放つあーさ。
大人っぽさに加え、トップ娘役の貫禄も備わったゆめぴろ。
同世代に見えまする。
お芝居では対等に渡り合ってました。
彩風咲奈とも似合ってるけど、あーさとも合う夢白ちゃん。
「次はこのコンビなのね」と、すんなり。
プレお披露目?…と錯覚に陥りかけましたよ。
ヴァルモン子爵は、美貌と大人の色香が必須の役。
スキャンダラスな恋愛遍歴をもつ男です。
倒壊寸前の王政のため、戦いに赴く矜持もある。
美学を持つ男に説得力を持たせる、朝美絢。
メルトゥイユ夫人は予想通り、夢白あやハマリ役。
プライドが高く、裏の顔を持つ、恋多き貴婦人。
大人の仮面を被った、少女の初恋のような情熱。
「メルトゥイユ役者」と呼びたくなりました。
★男役二番手、三番手
縣千(101期・研10)
咲城けい(102期・研9)
100期台が、脇を固める時代に突入。
全ツメンバー33名の内、25名(76%)が学年一桁台ですし。
全体的に若い印象のチームですが、実際に若者で構成。
縣くんも、さんちゃんも、ビジュアル良しさん。
ダンスもかっこいい。
歌は弱めですが、本人比成長中。
特にさんちゃん、声量に大きな変化を感じました。
二人とも音は取れるので、発声法を身に付けたら、伸びしろは期待できるかと。
縣千は、どこにいても目を惹く存在感。
動き方や立ち方に独特の艶があります。
柚香光と同系統の生き物ですね。
ダンスニー男爵は「素なのでは」と疑うほどオレアガタ。
純真な青年そのもの。
咲城けいは垢抜けて、キラキラオーラ噴出。
スタイリッシュで、都会的な風情…で可愛らしさも。
雪組にいそうでいない個性になりつつあります。
若いさんちゃんが果敢に挑んだジェルクール伯爵。
低音発声に努力の痕を感じました。
★娘役メインキャスト
希良々うみ(100期・研11)
華純沙那(106期・研5)
希良々うみは準ヒロイン・トゥールベル法院長夫人役。
ショーでも歌手を務めたり、エトワールも。
声と滑舌が良いですね。
声を聴くだけで、人物が想像できました。
セシル役の華純沙那は、お人形のような愛らしさ。
「隣のさなちゃん」から一変して、貴族の令嬢に。
ショーでは意外と目立たず。
同世代娘役に花を持たせる、藤井大介先生の采配かな?
★雪ん子コンビ
麻花すわん(104期・研7)
千早真央(104期・研7)
望海コン『Now Zoom Me!!』の雪ん子コンビ。
ショー『Gato Bonito』でスポットが当たりました。
縣千メインの鍵盤の場で、相手役を務めた麻花すわん。
全身ピンクのキュートなアメリカンカール役。
千早真央は本公演で卒業。
希良々うみの歌にのせ、真那春人と組んで踊りました。
芝居でもメルトゥイユ夫人のメイド頭として、真那春人と共にちょこちょこ登場。
台詞もありました。
カーテンコールでは朝美絢に紹介され、満場の拍手を浴びました。
プログラムでは、藤井大介先生が触れています。
★泥棒トリオ
『仮面のロマネスク』の愛されキャラといえば、こそ泥トリオ。
ルイ(風雅奏)、ジル(琴峰紗あら)、ジャン(海咲圭)
「今日は大漁や」
「これから全国回るで~~!!」
大阪弁で全ツ初日アピール。
喝采を浴びていました。
★客席降り
あります。
しかも、複数回。
朝美さんが客席扉から登場し、通路を練り歩く演出も。
(黒猫のタンゴね)
「ひろしです」的なつぶやきもありました。
朝美「今日は朝からそわそわしてます」
朝美「なぜなら今日は……全国ツアー初日だから!」
客席やんや、やんやの喝采。
拍手を浴びて、にまにまガトボニ。
朝美「ここまで体感5秒」
朝美「今日は初日オメデート・ボニート!」
朝美「これから全国回っていくぜ!」
客席降り復活したら、1階とそれ以外の階の満足度に差が出るやろな。
客席降りの罪深いところよな…。
私は2階後方なれど梅芸当選席ゆえか、センターブロックで観やすかったよ。
★あさあがWORLD
男役たちが女装して、トップさんを囲む場。
まさか縣…?と思ってたら、まさかの縣でした。
ラテン衣装の朝美絢と、金髪白猫の縣千。
縣くんの歴代女装で一番イケてます。
表情・ウィッグ・ボディライン・ダンス。
意外なまでに可愛い。
声も高くて可愛いよ。
あーさと一緒に掛け声を出すんですけどね。
うっかり語尾が男に戻る時もあり、そこもナイス。
あーさを嬉しそうに見つめ、微笑むバリニーズ縣。
縣を優しく包み込む、ガトボニあーさ。
最初は感じた体格差が、どんどん縮んでいくような錯覚も。
これもまた貴重な「二人だけの舞踏会」です。
★パレード
段数は少ないものの、階段降りも。
希良々うみ(100期・研11)エトワール
↓
咲城けい(102期・研9)
華純沙那(106期・研5)
↓
縣千(101期・研10)小羽根
↓
夢白あや(103期・研8)大羽根
↓
朝美絢(95期・研16)雉羽根つき大羽根
縣くんは他の組子とは異なる赤い衣装でした。
羽の色は3名とも白。
★ご当地出身者紹介
大阪府出身者のみ。
近畿圏全員紹介しても良いのにね。
京都(縣千)、兵庫(咲城けい)とか、いますし。
大阪だけでも数名いました。
名前を呼ばれるたび手を挙げ、元気よく「ニャー!」
締めは杏野このみ(94期・研17)
「大阪府高槻市出身、杏野このみ」
「ニャー!!」
組子達にも喜びをアピールしてて可愛かった。
★カテコ挨拶
透真「それでは、美しすぎる朝美絢からご挨拶申し上げます」
副組長・りーしゃさん(透真かずき)の紹介に、ちょっと困った表情を覗かせるも、すぐに引っ込め、しっかりご挨拶。
朝美「全国ツアー初日をご観劇下さり、ありがとうございます」
一通りご挨拶してから、身体をグイーンと下手に向け、
朝美「この公演で退団する千早真央」
紹介され、真央ちゃんびっくり。
うれしそうに笑顔でお辞儀。
二度目のカテコでは、幕が上がっても無言のあーさ。
下手の夢白あや、咲城けいに何かを訴えかけるように見つめ、次いで上手の縣千や透真副組長を見つめ、
朝美「…二度目は考えてなかった」
まさかのネタ切れーーー!!
…てか、初日と千秋楽は3回位カテコあるやーーん?
ジブン、知ってるやーーーん??
その後も下手と上手を交互にみやり、口をぱくぱく。
思わず笑ってしまう組子たち。
笑顔を向けるのみの、ゆめぴろとさんちゃん。
縣とりーしゃさんは、二人で何やら話し始めてるし。
あーさ、自分で何とかしようと足掻いてる。
(無言のままだけど)
明日海りおなら、二番手に振るのにな。
(れいちゃん、教えておあげ)
必死に言葉を振り絞ろうとする朝美絢。
その必死のパッチ感(死語)が素敵すぎた。
何言ってるのか、忘れるほどに。
朝美「さっき体感5秒と言いましたが…」
朝美「ここまでで体感10秒です」
これは言ってた、思い出した。
1回目のカテコで、だったかもしれませんが。
3回目のカテコは、スタンディング・オベーション。
劇場を、わぁ~って感じで眺め回す雪組子たち。
中でも、朝美さんがふわぁ~っとしてて可愛かった。
朝美「皆で叫びたいと思います!」
どうやら、幕降りてる間にネタを考えてた模様。
朝美&雪組子「今日は初日オメデート・ボニート!!」
雪組子たち、オメデート・ボニートという言葉に不慣れで、ちょっとガタガタ。
朝美「これから全国回ります」
朝美「今日は初日、明日も大阪です」
もうずっと大阪にいてけろ。
朝美「暖かくなってきましたが、皆様もお身体にはお気をつけて」
朝美「千秋楽の5月の名古屋まで、共に駆け抜けて頂けたら嬉しいです」
全国回るの、ハードだと思います。
劇場によって、色々違いもあるやろし。
そうなると、ぶっつけ本番になるやろし。
気を付けてお気張りやす。
▽ 初日オメデート・ボニート!