問:Sは最近、お菓子ばかりを食べ、ろくに食事を摂っていないことを反省し、以下の決まりを定め、お菓子断ちをすることにした。
決まり:当分、お菓子を食べることを禁止する。ただし、クリスマスケーキやバースデーケーキなどのイベントのスイーツ、家族が買ってきたお土産のお菓子は、この限りでない。

 

 ある日、Sは家族のお土産にスイーツを買った。Sは以前からその日に出掛けることが決まっており、前日にはお土産にお菓子を買ってくるかもしれないと、家族に伝えていた。
 Sは出掛け先近くの豆腐屋で売っていたスイーツを買った。しかし、そのスイーツはSが買ってくるかもれしない家族に伝えていたスイーツではなかった。
 Sは買ってきたスイーツを家族とともに食べた。

 Sのこの行為は、上記の決まりに従ったものか否かか、論ぜよ。


回答:
 Sはお菓子を食べることを禁止されている。したがって、Sが買ったスイーツが家族が買ってきたお土産のお菓子に該当するかが問題となる(但書)。
 ここで、家族にはS本人は含まれないとも考えられる。また、Sは家族にお土産を買うかもしれないと言っていたが、それとは違うスイーツを買っている。そのため、Sは自分が食べたいスイーツを「お土産」とすることで、決まりを逃れようとしたとも思える。
 しかし、Sも家族の一員である。家族といった場合に、自身を含めないのは不自然である。
 また、但書の趣旨は、クリスマスや誕生のようなイベントや、お土産のような日常食べるお菓子以外ならば許すということである。Sは出掛け先近くでスイーツを購入しており、これは日常のお菓子とは異なる。また、近年、自分のお土産としてスイーツを買うことは珍しいものではない。さらに、買ったものは異なるものの、家族のためにスイーツを買うというSの意志は変わってない。
 したがって、Sの買ったスイーツは、家族が買ってきたお土産のお菓子に相当する。
 よって、Sの上記行為は、決まりに従ったものである。

以上

 

ということで、お菓子断ちを宣言した私ですが、例外規定を適用し、豆腐屋さんのおからドーナツと豆乳チーズケーキを食べました。美味しかったです。