紛争案件を2つアサインされています。
一件は、これから審決取消訴訟を提起する案件。
もう一件は特許庁で審判をしています。

 

過去に5年間、任期付きの公務員をしていたためか、一時期は公益的なことも考えるべきと思っていました。そのため、クライアントの希望とは言え、無理な主張すべきでないのにと思ったこともあります。
しかし、それも少し抜けてきました。

 

特許庁の審判では、私のクライアントが最初から負け筋です。しかし、クライアントの上層部が審判を起こされたことに大変、憤慨して、是非とも勝って欲しいと言われているので、知恵を絞りました。
これは、無理な主張していると自分でも思うのですが、主張できるようなネタがあったので、頑張っています。もし、これで勝ったとしても、ここまでが精一杯で、相手方が次を仕掛けてきたら、負けると思います。

 

これまで、相手方と互いに自分たちの正当性を主張しあいをして来ました。それも終盤戦となってきました。争点は一つに絞られ、その点に関しては真っ向から対決しています。相手方もこちらの主張に大変、憤慨しているようです。

 

しかし、もとはと言えば、相手方がビジネス的に解決しようとせずに、いきなり審判を仕掛けてきたことが良くなかったのです。
審判を仕掛けることは、法的に間違ってはいません。しかし、通常であれば何らかの交渉を行えるチャンネルは設けておくべきなのです。
しかし、相手方は楽に勝てると思ったらしく、私のクライアントに何の交渉もせず、交渉を行えるチャネルも一切用意せず、いきなり審判を仕掛けてきたのです。
そのため、クライアントは大変、憤慨しています。したがって、私も徹底抗戦に手を貸さざるを得ないのです。
おそらく相手方は、こちらがここまで徹底抗戦するとは思っていなかったでしょう。喧嘩する相手を間違えましたね。