またアメリカでのお話
確か、ロスからラスベガスまで行ってみようと、一人で車を走らせていた時なんですがね。
まぁロスからラスベガスへの道ってのは、本当にアホみたいな一本道で、カーブすらないんです、ひたすら真っすぐな一本道。
道の横は、もうただただ不毛な砂漠地帯。
たーまに風力発電の巨大な風車が、はるか彼方に設置してあるくらいなんです。
そんな中を、確か6時間くらい車で走らないと着かない街、それがラスベガスなんですね。
んで、ひたすらに走ってたんです。
もうね、超ヒマで眠い。
そりゃ、スピード出す位しかすることねーっつうの。
で、暫く走ってたら、急に後ろからサイレンが聞こえたんです。
んで、バックミラーを見てみると、「おめー ポケモンショック事件を知らねぇな?」ってくらい、交互に赤と青のランプの点滅をやたらに繰り返してる、ド派手な車がピッタリ後ろにくっついて来てるんです。
まぁ、ド派手な車ちゅうか、ハイウェイパトロールってヤツですな、はぃ。要はお巡りさんです
周りをぐるりと見ましたが、おいら以外に車は無し、と。
あーおいらですか、はいはい。
どうやらこりゃ、捕まっちゃったらしいねテヘペロ
んで、車を路肩に止めたんです。
よく言われますが、お廻りさんが横に来て会話をするまで動かな方が良いってのはホントです。
免許やパスポートなんか見せようと、ダッシュボードに手なんか突っ込んだりした日にゃぁ、撃たれてもおかしくありません。
さて、お廻りさんがおいらの横に来て、「窓を開けろ」ちゅうたので、窓を開けてあげました。
なんちゅうか今にして思えば、ターミネーター2でアーノルドシュワルツェネッガー扮するT800を、延々と追いかけ捲るT1000役のロバートパトリックみたいなお巡りさんだったなw
そしたらね、そのお巡りさんがメチャクチャに早口なんです。
もうね、完全に何言ってんだか分かんない
そうそう。
大体、アメリカに着いてから、2~3日して英語スイッチが入らないと、聞く方も話す方も上手く出来ないんですよ、おいら。
この時は、確か到着翌日ぐらいだったんじゃ無いかなぁ...
んで、何か「....ID....」ってのは聞き取れたんで、国際免許証をドヤ顔で出して見ましたよ。
そしたら更に、「車から降りろ」的なこと言ってんです。
降りたらボディチェックをされ、ダッシュボードやトランクの中を探ったりしてました。
どうやら相当怪しまれちゃったらしい
もう、メチャクチャ早口でガンガンまくし立てて来るんだけど、本当にワケ分からないから、ちょっとニッコリしてみたりして。
そしたら暫くして、「コイツ、馬鹿なのかな?」と思ったのか、吐き捨てるように何かを言って、シッシッってやられたんです。
チケット(違反切符)も切られませんでしたし、こりゃラッキーっす
まぁ、んじゃ車に乗りこみますか、と後ろを向いて数歩あるいたら...
T1000が、「お前、本当は分かってんだろ?」って、おいらの後ろ姿に向かって言って来たんです。
そこだけは、妙にはっきり聞き取れたんです。
なので、くるっと後ろを振り返って、「いやいや、マジ分かんないって」って答えたんですね。
そしたらT1000が鬼の形相で駆け寄ってきて、そっからまた30分位大説教ですよ、「てめ、分かってんじゃねーかコノヤロウ」みたいな
タダでさえ早口で聞き取れないのに、大層お怒りなものだから、もう輪を掛けて盛大に分かんない
アレにはほんと、参りました
まぁこんなのばっかなんですわ、アメリカの旅w