フェイク 第1306号 (発行=12.07.06)



「全ての元凶は極悪僧の保身」
検証 日蓮正宗は何が間違っていたのか? ①
弾圧を恐れて特高警察に泣きついた宗門




 きょう七月六日は昭和十八年、牧口初代会長、戸田理事長らが治安維持法違反、不敬罪の容疑で特高刑事に逮捕された日である。あの日から六十九年が経過した。日蓮大聖人の御聖訓の通り、権力と真っ向から闘い、殉難の道を歩んだ誉れの歴史は、歳月の流れと共に輝きを増していく。この時、牧口会長は七十歳を超える高齢の身にもかかわらず、伊豆の下田で折伏・弘教に奔走。当時、牧口会長、戸田理事長が神札などの謗法払いを毅然と指導していた事実、また、取調官に対して牧口会長が「(立正安国論には)此の法(法華経)が国内から滅亡するのを見捨て置いたならば、やがて国には内乱・革命・飢饉・疫病等の災禍が起きて滅亡するに至るであろうと仰せられてあります」等と一歩も引かずに対応されたことは「訊問調書」に紛れもなく記されている。


 そして牧口会長は立正安国を願い、軍部権力と闘い抜いて殉教されたのである。


 一方、宗門は昭和十六年十二月八日、時の法主・日恭が「本日米國及英國ニ對シ畏クモ宣戦ノ 大詔煥發アラセラレ洵ニ恐懼感激ニ堪エス」との訓諭を出したのをはじめ、権力を恐れて、神札を受けるよう牧口会長らに申し渡し、自分達への官憲の追及を防ぐため、神札甘受を拒否した牧口会長、戸田理事長ら学会幹部に対して登山停止、信徒除名の処分にした。


 そればかりか、拘留中の牧口会長の留守宅に宗務院庶務部長らを遣わして、その家族にまで牧口会長に退転を促すように説得していたことも明らかになっている。御観念文を改変し「皇祖」「皇宗」「皇国守護」など神道に配慮した文言を付け加え、伊勢神宮遙拝を「院達」で指示。大聖人が末法の御本仏としての大確信を表された「日蓮は一閻浮提第一の聖人なり」との一節など御書の御文を十四カ所にわたって削除した。


 「日恭上人の御師範」と題した宗内文書がある。そこには宗門が信徒団体の学会を切り捨てようとしていた事実が記されている。 (左にその冒頭部分を掲載)


 昭和十八年二月、宗務院庶務部長の渡辺慈海は富士地区特高課の旧友から不敬罪容疑で近く大石寺の手入れがあるらしい、との情報を得て慌てて上京、警視庁の「青木閣下」や第二特高課長に面会し「学会の苛烈な折伏は正宗本山直接不知のこと」等と神札焼却などの件で、宗門に火の粉が降りかかるのを避けたことを渡辺自身が書き残している。


 大聖人の弟子にあるまじき行為を繰り返してきた宗門は、自ら「立正安国論」とは相反する邪宗門であると宣言したに等しい。今も尚、権威を保つ為「法主本仏論」等の邪義を重ねては、汲汲として延命を図っている。(つづく)



$紅蓮の破邪顕正ブログ-fake_1306