今日は、東京・神奈川では中学受験の初日として有名ですね。


むしろ恥ずかしいのですが、私も30年前の今日、西武池袋線沿線で練馬区と中野区の境の、とある中学を受けております。そこは落ちましたし、別にそれに悔いすら無いですが、もう30年も経ったかと思うと感慨深くもあります。


さて、このときの入試問題で少し滑稽なことを思い出しました。


国語の問題で、確か満州を舞台とした物語文が出て、主人公が、同級生で病気により休んでいる中国人の子を見舞いに行ったシーンだったと思います。


主人公は煎餅(だったと思います)を持って行ったのですが、飢えていたのか病気の同級生の家族が煎餅の奪い合いを始めてしまい、見てはいけないものを見てしまったと言うようなことが書いてあったように思います。


さて、設問では、なぜ主人公は見てはいかないものを見てしまったと思ったのか述べよと言ったものだった気がします。

上述の描写からすれば、答えは大体検討つくと思われますが、当時の自分は、この描写が全く解りませんでした。


それは、もちろん読解力の問題もあったのですが、当時、学校で支配的だった自虐的な歴史観が背景にあったような感があります。


というのも、その当時、中国といったら、日本が侵略して悪いことをしたにも拘わらず、許してくれた良い国と言うようなことを、強く教育されていたように思います。

そうすると、中国人は皆良い人で端無いことをしないと思い込んでしまっていた感があります。


要するに、上の家族が煎餅をめぐって奪い合いを始めたシーンについても、誰か他の人が入って来たと言うように読めてしまったのです。


子供は、こういう変な勘違いをしてしまいやすいので、安易な他国礼賛(逆も然り)教育は慎むべきですね。