カズオイシグロの「忘れられた巨人」を読み終えました!
読後感。
いや、これはナシでしょ!このラストは!
完全にヤラレタ!
ここで放り出すか?
ネタバレになるので詳しく書けませんが…
いやぁ、これはある意味スゴイなぁ。
今までの作品の中で一番スゴイ!
よくぞ、こんなものを書いてしまった、という感じです。
しかしこれはどういうことなのかなぁ。
あとは自分で考えて、ということなのか。
作者がわざとここで筆を置いたのはどういう意味があるんだろう?
もう頭から離れません。
カズオイシグロの作品を読むたびに思います。
一緒にわけの分からない旅に連れ出される。
そしてえんえん霧の中を歩かされます。
もう疲れたと思ったらいきなり滝つぼに叩き落され、ようやく流れ着いたところはもうどこだかさっぱり分からないようなところ。
しかし今回は更に最後にもう一段待っていました。
流れ着いたどこだか分からないような岸部にいきなり取り残され、放り出されたような、そんな感じです。
これはスゴイ作品になったなぁと思いました!
忘れられた巨人 (ハヤカワepi文庫)
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