Pandocを使うとコマンドひとつで簡単にファイル形式を別の形式に変換できます。
PandocでMarkdown記法(マークダウン記法)をHTML5にファイル変換しよう
もちろんマークダウン記法からHTML5へのファイル変換も簡単!
オプションもいっぱいあって至れり尽くせりです。
さっそくインストールしましょう。
Pandocのインストール方法
Windowsの人はChocolateyでインストールするのが簡単です。
Chocolateyのインストール方法はChocolateyをインストールしてWindowsのソフトウェア管理を楽にしようを参照してくださいね。
ひとまずChocolateyでサーチをかけてみましょう。
choco search pandoc
2018年4月現在Pandocのバージョンは2.1.3が最新です。
なのでChocolateyで最新版がインストール可能。
さっそくコマンドを打ってPandocをインストールしましょう。
choco install -y pandoc
ラクチンラクチン!
Windowsじゃない人やChocolateyをインストールしていない人はPandocのインストール解説ページに行ってください。
Windowsの人はここからdownload pageと書いてあるリンクをクリックします。
zipファイルではなく、インストーラ付きの「pandoc-2.1.3-windows.msi」が良いでしょう。
これをダウンロードしてインストールしてください。
MacやLinuxの方はそれぞれのOSに合ったものを選択してインストールしましょう。
Pandocの使い方
Windowsの人はコマンドラインエミュレータ「Cmder」を使うのがオススメです。
インストールがまだの人はCmderをインストールしてWindowsのコマンド履歴historyを使えるようになろう!を参考にインストールしてみてくださいね。
ウインドウを閉じても、自分が打ったコマンドの履歴が取れるようになります。
Pandocの基本的な使い方
Pandocはマークダウン記法で書かれたファイルをHTML5に変換するだけの機能しかない訳ではありません。
ものすごい種類のファイル形式の相互変換が可能です。
どのようなものが可能かというと…
Markdown, reStructuredText, textile, HTML, DocBook, LaTeX, MediaWiki markup, TWiki markup, TikiWiki markup, Creole 1.0, Vimwiki markup, OPML, Emacs Org-Mode, Emacs Muse, txt2tags, Microsoft Word docx, LibreOffice ODT, EPUB, Haddock markup
これらのファイル形式のものを
XHTML, HTML5, and HTML slide shows using Slidy, reveal.js, Slideous, S5, DZSlides, Microsoft Word docx, OpenOffice/LibreOffice ODT, OpenDocument XML, Microsoft PowerPoint, EPUB version 2 or 3, FictionBook2,DocBook version 4 or 5, TEI Simple, GNU TexInfo, Groff man, Groff ms, Haddock markup,JATS,InDesign ICML, OPML, LaTeX, ConTeXt, LaTeX Beamer slides,pdflatex, xelatex, lualatex, pdfroff, wkhtml2pdf, prince, or weasyprint,Markdown, CommonMark, GitHub-flavored Markdown, reStructuredText, AsciiDoc, Emacs Org-Mode, Emacs Muse, Textile, txt2tags, MediaWiki markup, DokuWiki markup, TikiWiki markup, TWiki markup, Vimwiki markup, ZimWiki markup,lua
といったファイルに変換して出力することが可能です。
ものすごい種類ですね!
詳しいことはユーザーズガイドを見てください。ただし英語です。
Pandocのコマンドは基本的には次のように打ちます。
pandoc -f 変換前ファイル形式 -t 返還後ファイル形式 変換するファイル名
-f
はfrom、-t
はtoの略だと思うと分かりやすいと思います。
Markdown記法をHTML5に変換するコマンド
先ほど説明した基本コマンドの書式に従うと、Markdown記法をHTML5記法に変換するPandocコマンドは次のように書けます。
変換するファイルの名前が仮にfilename.md
だとすると、
pandoc -f markdown -t html filename.md
となります。
簡単ですね!
Pandocのコマンドオプション
Pandocにはこれまだものすごい数のオプションがあります。
とてもすべては説明しきれません。英語ですがドキュメントを参照してください。
よく使うものだけ説明します。
まずは出力先(output)の指定。
例えば、先ほどのコマンドで出力先をoutput.html
という名前のマークダウンHTMLファイルにしたのであれば、
pandoc -f markdown -t html filename.md -o output.html
というコマンドになります。
こうしたオプションが非常に豊富に用意されていますので、さまざまな用途に応じて細かく変換する内容を指定できます。
コマンドオプションの話は長くなるのでまた後で説明しますね。
お楽しみに!
修正:一部記事に誤りがありましたので修正しました。4/8