私の誕生日 | 自分らしくしなやかに

自分らしくしなやかに

自分の人生をいきたいと願いつつ還暦になってしまいました
母の縛りはますます強固に、介護という名で重くのしかかっています

もうすぐ私の誕生日がくる

 

なぜだか今年は思い出して

「誕生日、何が欲しい?」と聞いてきた。

 

「一番欲しいのは自由な時間」と思いながら

「特にないわ」

答える


小さい頃から、あんまり母にねだったり

無理を言って買わせたりした覚えがない

 

次には「何が食べたい?」と聞いてきた。

 

「母の世話をしながら出なければ何でも」

と思いながら

曖昧に笑って「そやね〜」

答える

 

だってその前の日の夕食は、

ほぼ寝ながら1時間半

  

途中でお箸を4回、お茶碗を2回落としながら

食べていた

でも、「起きて食べよう」と声をかけると

「寝てない」って怒るし

「そんなに眠たかったらちょっと寝てからにしたら?」っていうと

「ご飯くらいゆっくり食べさせて」と怒る

だって、ほぼ寝てるやんお思うのだけど

あくまでも食べるのをやめないで

寝ながら食べる

 

少し前までは躍起になって

声をかけて

なんとかちゃんと食べさせて

と、思っていたけれど

なんで怒られなあかんねんと思って


ずっと横についてお世話はしているけど

一応声はかけるけど、

それでも起きない時はもう今は放置してる

 

そんな母とどうやったら

誕生日のディナー(?)を

楽しめというのだろう?


着替えさせて、髪を結ってと出かける準備

タクシーの手配、車椅子を押して

連れて行って

結局は母の食べたいものを

考えて

母の行けるお店を考えて


今までずっとやってきていることに

変わりないじゃない


「どこにたべにいきたい?」

聞いた母は

「それともあんたら家族だけで

行く方がええか?

私が行ったら大変やからな」


と、珍しい事を言った


あれ?少しはわかってくれたのかな?

と、思ったのも束の間


「せっかくの誕生日のご飯、それじゃねー

(それじゃぁ、あかんと言いたい?)」


と、すぐに続けた


自分が行きたいんやろなー


お出かけ、外食大好きやからねー


私のため、では決してなくて

自分が、、、


なんだよね


そんな母の思いが

透けて見えて


毎年のことだったけど

やっぱりね