昔ワープロというものがありました。


プリンターまで一緒になってて、今思えば便利なシロモノだったんですね。




うちの母のIT化はそこでストップしておりまして、苦労して覚えたワープロがパソコンに成り代わった時点でそこから先に進むのをあきらめたようです。





たぶんそういうお母さん世代て多いと思うんですけどね。





家にパソコンがあっても触らない。




わからないことはお父さんやお子さんに調べてもらって、見たいページはプリントアウトしてもらう。


携帯はフューチャーフォン。





そういうお母さんが一般的なのかな。


うちの母もそんな人です。






母は料理がとても好きな人なので、クックパッドなんか観れるようになったら楽しいだろうにと娘心にいつも思うわけで。


父に何度か母にPCを教えてくれるよう頼んだのですが、一向に進まないらしい。





父も自分のPCを勝手に触られたくないのもあるだろうし、俺だけがPCを使えるという母に対する誉もあるのかもしれない。




まあ母もあまり気が進まないのでしょう。


でも母が時代から置いて行かれるのではないかと、私としてはなんとなく寂しい。





クックパッドで料理のレシピを検索したり、YouTubeで懐メロなんかを聴いたり、Huluやdビデオで韓流ドラマを見たり、アマゾンで本を買って読んだりしてほしいのです。



孫とアプリで遊んだりもしてほしい。






それにしても子供ってのは覚えるのが本当に早いですね。



先日里帰りした際、iPadの動物をしゃべらせるアプリで6歳の甥っ子と遊んでいたのですが、あっという間に私より使いこなしていました。





6歳が使えるのだから10倍生きてる人間が使えないわけないと思うのです。





母親世代のPCに対するハードルというのは



「なんか触っちゃって壊れたらどうしよう」



という一言に尽きるような気がします。




あとは老眼かなぁ。





子供って壊れたらどうしようと思わないからどんどんあちこち触る。



甥っ子を見てたら、とりあえず好奇心の赴くままいろいろいじってみて、なんかおかしなことになったら私のところに持ってくればいいと思っている様子でした。



だから覚えるんじゃないでしょうか。





私も最初お古でもらったPCをいじくり倒して、OSを消去するという暴挙に出たりしたもんです、懐かしい。




まあそんなこんなで、




なんとか母に興味を持ってもらいたい。


なんとかして母にネット社会に触れてほしい。






以前からそんな思いがあったんですけどね。






先日カッチの両親がPCを買い換えるという話が出てた時に、うちで使ってないタブレットを持って行ったんです。



そしたら今までPCを使ったことなかった義理母が、スイッチ一つで電源を入れたり消したりできるからすごくいい!と喜んでくれたのです。




それは盲点でした。




PCの電源消すのがややこいとか考えたことなかった。




苦手な方は何度聞いても、どう立ち上げてどう消すのかわからないそうです。


それでめんどくさくなって覚えたくなくなるらしい。





あとキーボードがないのも、PCに比べてたブレットのほうがハードルが低くなるのだとか。


検索も携帯みたいで使いやすいと。





それを聞いて、うちの母もタブレットなら興味をもってくれるのではないかと、里帰りのお供にiPadを連れて行ったのです。




最初は


「この年になると新しいことを覚えるのは大変なのよ。」


とあまり興味を示さなかった母でしたが、クックパッドの画面をピンチアウトで拡大して


「こうやって文字も大きくも見れるんだよ」


と説明すると、ちょっと興味を持ち始めてくれました。





クックパッドで伊達巻の作り方を検索して自分の作り方と比較したり、dビデオで綾小路きみまろさんのライブを探して見せたら、なんか楽しそうでした。


「どう?タブレットなら使えそう?」


と聞いたらこれなら使ってみたいというではありませんか。






よっしゃぁーヽ(゜▽、゜)ノ





まさにあれから40年(そこまで経ってないけど)


ようやく母のIT関連の前進に成功。






もし使わなかったらと考えて安いのでいいかなと思ってたんだけど。


安いのはスイッチ一つで起動とスリープが切り替わらなかったり、使い方がわからなかった時の事やFaceTimeもできるしなってことで、結局私と同じiPadAirを母にプレゼント。





webのアップルストアで注文すると、背面に無料で刻印を入れてくれるんです。




また里帰りした際に私のと間違わないように、



Practice makes perfect



と刻印してもらいました。





母がそれに気づいて、意味をネットで検索してくれる日が来ることを願ってます。