お昼すぎ

電話がなりました。

着信をみると私の母から

また姫と話すのかな?と電話に出てみると

母じゃない。

男の人の声でした。

男『○○さんの娘さんですか?』

私『はい』

男『お母さんの様子がおかしくて救急車呼びました』

理容師の母

お客さんの髪を切ってる途中に何度もクシを落としたそう。

明らかにいつもと様子が違うので

男『もう今日は大丈夫です、もうやめて下さい』

と母に言ったみたい。

しかし母は

『大丈夫!』

とカットをやめなかった。

でもあきらかに様子がおかしいと無理矢理やめさせ、座らせ、救急車を呼んだとのこと。

その時、いつも一緒にいるはずの祖母は外出中で、お店には、その男のお客さんと母だけ。

救急車に電話をしたあと

母の携帯から私を見つけ連絡をくれました。

私はパニック…
すぐに駆け付けたいけど、免許もない、タクシー使っても救急車の方が早い。

考えた末
救急車が行き先の病院を決めたらまた連絡をくれるという事になった。

連絡を待つ間
まず弟に電話をした、不幸中の幸い、母に一番近い場所にいて救急車より先にたどり着きそうだった。

次に旦那、おばさんに連絡。

外出の準備をした。

やっと連絡がきて

教えられた病院は

『脳神経外科』

言葉が出なかった。。。

すぐに子供達を連れてかけつけた。

くた~っとなった母をみて

信じられなくて

目をそむけた。

まともに母を見れなかった。

まだ47歳だし

月曜日に会った時は元気だったし

昨日の電話だって変わりなかった。

今の症状は

左半身重度の麻痺

意識はあるけど

ろれつがまわらない。

『脳出血』だそう。

病院に着いてからは、私が長女ということもあり

入院の手続きなどの業務的なことをし時間が過ぎた。

母は、弱いところを子供達に見られなくない人だから。

それに私も
母をみてショックが大きくて

これ以上近づいたら涙が出てきちゃうと思い

一番遠くから眺めてた。

話し掛けられなかった。



帰宅してからは
明日提出しなきゃいけない書類を書いたり
入院の手付金をどうやって用意するか考えたり
連絡する人に連絡をした。


一段落したので
パソコンで『脳出血』や『後遺症』、『リハビリ』を調べた。

あまりにも辛い現実ばかり書かれていた。

母はもう孫たちを抱けないの?

歩けないの?

しゃべれないの?

姫は帰宅してから
『ばぁばに優しくしたら治るの?』って言ってます。

姫にはまだ何も話してないけど
わかるんだね…。

病院に行ってからも
先生や看護師さんの話を静かに聞いてたもんね。


そんなこんなして
布団に入りました。



眠れません。

あたし
どうしたらいいんだろう。。。


今になって
涙が溢れてきて…。


母が心配。。。

もう
自分の身に何が起きたか
気づいたかな。。。

たぶん
一番本人が落ち込んでると思う。。。

意識はあるのに
左側が動かない。

そして母の『脳出血』についての知識。

苦しいよね、母が一番。。。

『脳細胞は一度死んだら生き返らない』んだって。


詳しい話や今後の方針は明日先生から話があります。


どうか
出血が止まっていますように。


あたしには
何ができるのだろう。