結婚教育相談員 ムーママ(村島和代)です。
家族のかたちを書いていて、自分の子どもの頃を思い出すと
実にたくさんの経験をしてきたな~と思います。
高校を卒業して大阪へ就職してきたとき、
「何かあったらこの親せきを頼るといいよ」と紹介された叔母
大阪に親せきがいるなどということは一度も聞かされたことがありませんでした。
しかしそこには、とてもよくしてくれる叔母夫婦と、優しいおじいちゃん。
かわいい小学生の女の子と、幼稚園の男の子がいました。
仕事が休みになるといつも遊びに行くほどになっていました。
20歳になった時、叔母が
「本当のことを話すね。」といって母との関係を話してくれました。
実は、叔母は母の腹違いの妹さんだったんです。
いつもいるおじいちゃんは、私の本当の祖父だったのです。
母の実の母親は病死し、その後に後妻さんもらった祖父の間に生まれたのが叔母です。
母は、私を育ててくれた祖父母のところへ養女に出されたそうです。
祖父も九州の田舎から、大阪へ出て来るときに私と会うことは一生ないだろうと思っていたそうですが、
偶然、私が大阪へ就職し、心配して母が、義妹へ私のことを頼んだのがきっかけで
祖父との交流ができるようになりました。
しかし優しい祖父は自分から、本当の祖父だとは言いませんでした。
育ててくれた母の養父母、私の養祖父母への義理だったのかもしれないと思います。
大阪へ就職することを決めたのは母でもなく、私でもなく、奨学金を受けるために、
学校が選んでくれたのですが、これも運命に導かれたのかもしれません。
つづく