少し長い文章ですが読んで下さると嬉しいです。





15分単位で38人の子ども達のお家を一週間かけて


地図で探しながら回る家庭訪問。


方向音痴の私は 航空地図片手に必死(笑)。


たまに子ども達が案内してくれたりしてニコニコ




子どもたちと一緒に歩く時間もまた楽しいの音譜






Kくんのお家に行ったら お母さんとっても暗いんです。


雨が降っているのにお部屋の電気も点いてない・・・。


座っても黙ったままのお母さん・・・。




私はKくんの様子を伝え,


Kくんの「よさ」について話し始めました。



すると・・・




お母さん・・・




泣いている・・・o(TωT )





∑ヾ( ̄0 ̄;ノ


なんか,私,悪いこと言った???




お母さん,涙を拭きながら 話し始める。


「息子が誉められたの,初めてなんです。」



(((゜д゜;)))えっ!!??




「ずっと1年生の時から 先生に叱られていて


親も学校に呼ばれて・・・。


それで私も息子を叱ってばかり。


すっかり子育てにも自信をなくしていたんです。」





確かにKくんはちょっと乱暴で落ち着きのない所もある。


でも「よさ」もいっぱいある。


そして何故Kくんが不適切な行動をとるのか


「そうせざるを得ないのか」


私は 感じていました。



Kくんは 本当に心の優しい子なんです。




僕を認めて。



それが手に取るように解る。


だからいっぱい勇気づける。


すると どんどんと変わっていくのです。


表情も態度も・・・。




どうしてこの子が毎年問題児として職員の間で申し送りされるんだろう?


そう思うくらい・・・・。




様々な話を伝えると お母さん 笑顔になって ホッDASH!


「先生は あの子のよさ 解ってくれますか?」



もちろんです!!




私は ある暑い日の出来事を話しました。



休み時間になって 子ども達は次の時間,


音楽の授業で(専科の先生)音楽室に移動し


私は暑い教室でたった一人黙々とテストの採点をしていたんです。


そしたらKくんが 戻ってきた。



「先生,これあげる。」


・・・・?


「いつもお仕事頑張っているでしょう?


今日は暑いから これ見て涼しくなってね!」



小さなガラスのビンに 水が入っていてタンポポが一輪。


その中に 水色や青のビー玉が沢山入っていて


とても綺麗なんです。



「僕,さっき作ってみたんだぁ~にひひ



ありがとうしょぼん すっごく嬉しい。


先生はKくんの優しい気持ちに・・・




そう言うか言わないうちに走って行ってしまったKくん。


私は 追いかけて廊下で大きな声で叫んだ。



ありがとう!!(´□`。)




リコーダー(笛)を忘れたので取りに戻ったと言っていたKくん。


ホントは笛なんか忘れてなかった。(ノ◇≦。)




子どもが問題行動を起こすとき,事実だけを見ないで背景をさぐる。


「勇気くじき」をされて育った子どもは


とても辛いのです。



そもそも もともと悪い子なんていないのです。


悪くしているのは 周り,大人。



「私は できるんだ」


「私は 誰かに必要とされているんだ」


「私には問題を解決できる力があるんだ」


「私にはよいところがあるんだ」





いつも子どもの能力を認める。


能力がない方向にものを言わない。


ほんの少しだけの成長をも 勇気づける。


完璧は目指さない。


親の理想も押しつけない。


常に「過程」と見る。





「あなたってダメな子ね」


「何回言えばわかるの?」


「こんなこともできないで どうするの?」



じゃなくて




「私は できるんだ」


「私は人を助けることができるんだ」



と,思えるように言葉をかける。


=「勇気づける」





子どもが問題行動をするとき それは


「勇気(困難を克服する力)」


を無くしているとき,


アドラー心理学では考えます。




私はKくんのよさを連絡帳に こまめに書きました。


お母さん,明るくなりました。


すると Kくんの問題行動も消えていきました。










ポチお願いします

ファイブ ブログランキング