ベリアルが攻撃をすると同時に、駆けつけたダンがヨクとの間に入り攻撃を止めた。
「!?」
「ダン!!」
突然現れたダンにベリアルは苦笑いした。
「やっぱり来たか。ヨクの保護者のダン。」
「俺が相手だ。」
「邪魔すんな!俺はヨクに用があるんだよ!」
ベリアルはそう言いながら、ダンに攻撃を始めた。その間にレンがヨクに近づいた。
「ヨク。貴方に力を戻すようにと言われた。」
「レン・・。ありがとう。」
「分かっているだろうが、コレが終わったら・・。」
「分かってるよ。レン、優子を頼む。」
レンの言葉を遮り、そう言った。
「あぁ。」
レンは優子に被害が及ばないように、抱き上げ、安全な場所へ連れて行った。
「ベリアル。俺が狙いなんだろ?」
ダンと戦っているベリアルにヨクが話しかける。
「やっと戦う気になったのか。」
ベリアルはヨクを見下ろした。ヨクは戻された力で天使に戻る。翼を広げ、上空へ飛ぶ。ベリアルを見据える。
「お前だけは許せない。」
「ほー。なら、その力見せてもらおうか。」
ベリアルは何処か楽しそうに笑った。
「ヨク・・。」
「ダンは手出ししないでくれ。」
「分かった。」
ダンはそっと横に避けた。
「んじゃま、お手並み拝見と行きますかね。」
ベリアルは指を鳴らした。