32 | もしも君が迷ったなら

もしも君が迷ったなら

思いついた言葉を詩に。思いついたストーリーを小説に。

ベリアルが攻撃をすると同時に、駆けつけたダンがヨクとの間に入り攻撃を止めた。
「!?」
「ダン!!」
突然現れたダンにベリアルは苦笑いした。
「やっぱり来たか。ヨクの保護者のダン。」
「俺が相手だ。」
「邪魔すんな!俺はヨクに用があるんだよ!」
ベリアルはそう言いながら、ダンに攻撃を始めた。その間にレンがヨクに近づいた。
「ヨク。貴方に力を戻すようにと言われた。」
「レン・・。ありがとう。」
「分かっているだろうが、コレが終わったら・・。」
「分かってるよ。レン、優子を頼む。」
レンの言葉を遮り、そう言った。
「あぁ。」
レンは優子に被害が及ばないように、抱き上げ、安全な場所へ連れて行った。
「ベリアル。俺が狙いなんだろ?」
ダンと戦っているベリアルにヨクが話しかける。
「やっと戦う気になったのか。」
ベリアルはヨクを見下ろした。ヨクは戻された力で天使に戻る。翼を広げ、上空へ飛ぶ。ベリアルを見据える。
「お前だけは許せない。」
「ほー。なら、その力見せてもらおうか。」
ベリアルは何処か楽しそうに笑った。
「ヨク・・。」
「ダンは手出ししないでくれ。」
「分かった。」
ダンはそっと横に避けた。
「んじゃま、お手並み拝見と行きますかね。」
ベリアルは指を鳴らした。