一般質問市長に大阪都構想の賛否を聞いてみた

一般質問にて市長に賛成か、反対か聞いて見ました大東市の将来を考える上で避けては通れない重要なかつ有意義な質問だったと思います。

令和2年3月議会一般質問

中村はるき『大阪維新の会は、秋にも大阪都構想に再挑戦する予定でございます。大阪都構想は明治維新以来の統治機構改革で、国を変える具体的な提案です。20年後、30、50年後の地方自治を考えたとき、都構想は本市も決して例外ではなく、大阪府民として、大東市民として大東市長に問いたいと思います。大阪都構想の賛否を表明してください。』

市長「いわゆる大阪都構想は、大阪府と大阪市の二重行政の解消や住民自治の拡充など、大都市・大阪が抱える課題の解決を目指しているとされており、今年の秋ごろを目途に、賛否を問う住民投票を行う方向で議論が進められております。

　この構想が実現した場合、本市の位置づけに直接的な影響はないものと考えてはおりますけれども、大阪市に隣接する都市としての間接的な影響は否定できないのではないかと考えております。

　また、今後の自治体のあり方を大きく変えるものであるとも認識しており、引き続き情報収集に努め、その動向を注視してまいりたいと存じます。

　なお、この構想に対する賛否につきましては、大阪府議会、大阪市議会、そして大阪市民の皆様がお決めになることでありますので、私が賛否を表明することは差し控えさせていただきたいと考えております。」

【再質問】『では、順次再質問をさせていただきたいと思います。

　まずは、大阪都構想からでございます。今年の秋に大阪維新の会と公明党さんの賛成によりまして、予定されておりますが、このことについて、大東市の20年後、30年後を考えたときに、グレーター大阪という考え方がございます。これは府と例えば大東市だとしますと、大東市の過半数の賛成があれば、特別区に編入することができるというふうな考え方でございますが、このグレーター大阪について、どのような考えを持っていらっしゃるでしょうか。』

グレーター大阪

大阪都構想の発展系の考え方で大阪市（特別区）の周辺自治体を特別区に組み込み、一体化し発展する考え方。

市長「基礎自治体の住民サービスを向上させるための適切な規模、これは私は現在の大東市の規模では、少し小さいのかなと、こんなふうに従前より考えております。

　その規模といいますのは、人口規模や面積規模、さまざまな位置づけがあろうかと思いますけれども、住民サービスをさらに拡充するための適正な規模を実現するには、広域自治体の実現、もしくは今、議員御指摘のグレーター大阪というものも1つの大きなチャンスであるというふうに捉えております。

　その流れの中で、適正な規模を実現し、最大限の住民福祉を実現するための1つの大きな課題として、グレーター大阪については研究を深めていって、将来の大東市民に対して最適な判断ができるよう準備をする必要があると、このように認識しております。」

【再質問】『大変心強い御答弁をいただきました。市長として8年間経験なされた方にお伺いしたいんですが、最適な人口規模というのは、大阪都構想で毎回議論されてるわけですが、実際、（市長として）その実務を担われた方にお伺いしたいんですが、20年後、30年後の大東市を考えたとき、最適の人口規模というのは、どれぐらいをイメージされてますでしょうか。』

市長「適切な人口規模は、その立地条件や産業構造、また人口密度等によって変わってまいりますが、大東市の、この大阪府下における利便性の高い立地で申しますと、私はやはり寝屋川市さんぐらいが最適な人口規模ではなかろうかと。それは、行政サービスを進めていくのに十二分の規模があること。にもかかわらず、フットワーク軽く、住民と身近な行政を展開することができること、この両方を実現するために、寝屋川市さんの25万人、また30万人、このあたりが適切な規模でないのかなと、私は個人的には感じております。

　その住民サービスをこの12万人の大東市で実現するにはどうすればいいのかと、これがこの2期8年の私の課題であり、グレーター大阪というものを見据える中においては、その将来の規模において最大の効果を発揮するための道筋、こういったものをしっかりと研究する必要があると、このように感じております。」

【再質問】『ありがとうございます。私は、その言葉を受けて、大阪都構想賛成と受け取っておきます。』