13年は一言で語れない!Vol50 傷 | 世・紀・裸・裸・(セキララ)-私の中の黒いモノが疼きます。

13年は一言で語れない!Vol50 傷

こんにちは、サマンサです。(。・_・。)ノ
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さて、続きです。


母から大まかな話しを聞き、太陽の登校拒否と暗い様子の背景が分かってきた。
私はモラ次郎に逃げられないよう、先に話たい事ががあると携帯に電話をしておくことにしました。


サマンサ
『今日は話ができるように早く帰ってきてね』


モラ次郎
『何を話することがあるねんな?
アーチャンに聞いたらええやんかぁ。』


サマンサ
『聞いたけど…自分が太陽に話をしたんやろ?
学校に出向いたのもモラ次郎なんやし、アーチャンはわからんやろ?
アーチャンに口止めしてたくせに「アーチャンに聞け」って変やし。』


モラ次郎
『アーチャンの事やからお前に問い質されたら話さはるって思っててん。』


サマンサ
『とにかく、早く帰ってきてなぁ。』


モラ次郎は電話の向こうで舌打ちと溜息を繰り返し、嫌々 「はぃはぃ」と言って電話を切った。


何か都合が悪いと必ずっていいほど逃げるモラ次郎。
自分が悪くないと確信しているときと、そうじゃないときの態度があからさま。

このモラ次郎の態度からは簡単に「モラ次郎にとって都合が悪い」事が何かあると分かった。


その日の晩、電話したにも関わらず深夜帰宅…。


サマンサ
『早く帰ってきてって言ったのに…』


モラ次郎
『しゃぁーないやろぉー!残業やったんやし。
ちっ!』


洗面所に顔を洗いに行ったモラ次郎はアチコチに八つ当たりで洗濯カゴや物を蹴飛ばしている。

水道の蛇口も これでもかっ! ってくらい強くひねってジャージャードバドバと水を出している。


はぁ…(-.-;)


話を聞くまで我慢、我慢と自分に言い聞かせ黙っていた。


モラ次郎
『今日も遅くなったし、話は休みの日にして。
疲れたし。
寝るわ。』

へ?!(@_@)

何て?!

サマンサ
『ちょっ、ちょっとー!
何を言ってるねんなぁ…?あんな…?』


私はそこまで言って、言葉を失った。


ん?!
「寝るわ」って事は晩御飯は食べない?=済ませて来た。

…そういう事やんね?

サマンサ
『晩御飯は何処かで食べたって事?』


モラ次郎
『会社のミーティングで食べたから。』


サマンサ
『ミーティングって私が電話した時には決まってたん?
で、あのケチな会社がミーティングで食事だすの?』

モラ次郎
『急に決まってんから、しゃーないやろっ!
ちっ!(-_-メ)
もう、寝るから。
おやすみ!』


サマンサ
『ちょっとー!
あんなぁ…
モラ次郎にとっては、どうでもいい話なんかしらへんけど、私にとっては重要な話やねん。』


モラ次郎
『どうでもいい話やなんか言ってないやんか。
疲れてるから休みの日にしてって言ってるんやろ?
それがあかんわけ?
急いでせなアカン話とちゃうやろって言ってるねん!ちっ!』


サマンサ
『太陽の事が心配やし、何かあるんでの不登校やったら可哀相やし、早くどうにかしてあげたいねんけど…。』


モラ次郎
『アイツをアーチャンとお前が甘やかすから悪いんやろっ!
僕はいつかはこうなるって思ってたから別に驚かへんけど?』


サマンサ
『はぁ?!
甘やかしたから不登校になったって言いたいの?
なんやねん!それっ!
モラ次郎が冷たいからそう思うだけやわっ!
アーチャンは確かに甘やかすけど、普段、太陽の事を放置してるモラ次郎にはそれが極端に見えるだけやっ!』


私は痛い所を突かれた事に逆切れ状態。(^-^;
実はアーチャンの太陽への甘やかし方には私も悩む事もシバシバで…


アーチャンはモラ次郎の冷たい態度から太陽を「不憫な子」と私達二人に言い、目の前で泣かれた事がある。


あれは再婚してから何年目だったか…?


サマンサ
『私はモラ次郎が先生と何を話したんか聞きたいねんけど?
太陽とも何を話したかも知りたいし。』


布団に入り背をむけるモラ次郎にそう言ったけど返事はなかった。


私も気分的にイライラしだしていたので、このまま無理矢理に話を続けても喧嘩になるだけだと思い、この日も諦めた。



アーチャンが「不憫」と泣いたあの時に、もっとしっかりモラ次郎と話合っていたら…見切りをつけて別れていれば…と今になって後悔しています。


続きは次回。
んじゃ、またぁ。