「ダメなヤツには苦痛を与えろ!」叱るは依存する | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

こんにちは、和久田ミカです。
 
すまいるママ塾「<叱る依存>が止まらない」村中直人先生のご講演は、あさって26日でしめきります。
 
なかなか聞けないご講演なので、ぜひ!!
 
 
 
今日は、朝日新聞に、村中先生のインタビューが載っていましたので、抜粋してご紹介します。
 
 

 「お子さんを叱るのは、どんなときですか」

 ――約束の時間になっても宿題を始めないときとか、親に口答えしたときとか……。

 「心の奥では、子どもが自分の言葉に反応し、思い通りに動いてほしいと思っていませんか? 

そういう意味では、叱るという行為は即効性があります。

それだけでなく、『相手が自分の言葉に従う』という自己効力感が得られるし、『悪いことをした人を罰したい』という処罰感情も満たせる。


こんなにごほうびがあれば、『叱る』に依存性があっても、おかしくはありません」

(中略)

 ――とは言え、教育上、必要だと思うから叱っているのですが。

 「誤解しないでほしいのは『一切、叱ってはいけない』とも、『叱ることへの依存は心の病だ』とも言っているわけではないということです。

言い聞かせても人が嫌がることをやめないときは、私も叱ります」

 「ただ、親は『教育的効果がある』と思っていても、実は子どもの学びにつながっていないことも多々あります。

叱ることの効果と限界を、知ってほしいのです」

(中略)

 「叱ることの最大の問題は、叱ることがやめられなくなる、すなわち依存してしまうことです。

人は『快』だけで依存するのではない。

余裕があるときはそれほど叱りませんよね? 

無意識のうちに、生きづらさを一時的に和らげるものに依存するようになる、という説が最近支持されています

 「相手が謝っているのにやめない、次々に叱るネタを探すようになる、暴力にも訴える――。

叱ることがやめられなくなった延長線上に、虐待やDV(家庭内暴力)がある。

叱ることで何らかの生きづらさを癒やそうとしているのなら、誰しも依存する可能性があると言えます」

(中略)

 「ただし叱る依存は、親子や夫婦というプライベートな関係性にとどまるものではありません」

 ――パブリックな空間にも広がっているということですか?

 「家庭以上に権力の格差がはっきりしている会社のような組織では、部下を指導する自分の方が正しい、と上司は思い込みがちです。

人は、ルールに違反した相手に罰を与えると、脳の報酬系回路の一つである『背側線条体』が活性化する。

ここが強く活性化した人ほど、自分が損してでも相手に罰を与えようとする傾向があることが、実験で確認されています。

つまり、叱る依存の落とし穴にはまりやすい」

(中略)

 ――やっぱり、できるだけ叱ることに依存せず、その機会は減らしたいです。「叱る」とどう向き合えばいいですか。

 「まず、『叱ってしまう自分』を叱らないでください。

叱ることに罪悪感を感じて我慢しても、ストレスがたまり余計にやめられなくなります。

叱るを『我慢する』ではなく『手放す』イメージです」

 ――具体的にどうすれば?

 「叱られる相手が行動しない理由が『できないから』なのか、『しないから』なのか、見極めることが大事だと思っています。

特に子どもの場合、過去に一度できたことが毎回できるとは限りません。

『この間はできたのに』ではなく『まだこの子は50%しかできないんだな』と考えるだけで、だいぶ違う世界が開けてきます

 「その上で、どんなサポートがあれば『できない』が『できる』に変わるのか、と考えてみるのです。

叱る、叱らないではなく、新しい方法を試行錯誤するうちに気づいたら叱らなくなっていた……

というのが、目指したい姿です」
 

 ――「叱る」を手放せたら、社会も変わりますね。

 「そのためには、人は叱られ、その苦痛から学んでこそ成長するという『苦痛神話』から脱却しなければなりません。

人はそもそも叱ることに依存する。でも、叱るだけでは人は学ばない。

これが社会の常識としてンストールされれば、もっと生きやすい世の中になるのではと思います」

 
 
私も、
 
「人は苦痛を与えられるからこそ成長する」
 
という神話が早くなくなればいいのに!と思っています。
 
 
話は変わりますが、私は 軽度のADHDとASDがあるため、発達障害当事者の勉強会に参加しています。
 
健康保険適用で受けられるんです。
 
 
参加されている方は、注意欠陥(ミスしやすい、すぐに忘れてしまう、マルチタスクが苦手など)の特性を持つ人が多いのですが、みなさん
 
「まちがったときに、ネチネチ怒られるけど しょうがない」
 
「忘れてしまったときは、嫌みを言われるけど 自分が悪い」
 
完璧に仕事ができない自分が悪い、と 自分を責めておられる。
 
 
私、とても悲しくなりまして、
 
「ミスをすることと、イヤな思いをさせられることは 別のことだと思う」
 
と 話しました。
 
「まちがうこともあるかもしれない」という前提に立って、仕組みを整えた方が 絶対、生産性が上がる。
 
だって、みんな ビクビクしながら しごとしてるんですもん。
 
 
threads(スレッズ)では、こんなふうに書いたんだけども
 

 
職場からも、「処罰感情」がなくなっていくといいな。
 
ダメなことしたんだから 苦痛を与えていい、と思う人が いなくなればいい。
 
そうじゃない方法で 部下を指導できる上司が 評価される時代になればいい!
 
村中先生ともそんな話をしていました。
 
 
で、こちらの講演をぜひ 聞いてほしいんです!↓

 

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