【中学受験】直前期が終わり、いよいよ入試期間へ。 | 傍流のアメリカ大学受験

傍流のアメリカ大学受験

都内私立中高一貫校の高校三年生。米国大学進学準備に奮闘中。
純ジャパ(日本生まれ日本育ち、海外経験ゼロ)の息子がどこまで挑戦できるか、親もつたない英語を駆使して情報収集に格闘しています。








2020年1月6日(月)  曇り

 

 

 

 

 

いよいよ、2020年の中学受験が始まります!

 

受験生の親御さんのお気持ちを想像すると、

私も昨年の日々が鮮明に思い起こされて、

自然と胃のあたりがきゅ~としてきてしまいます。

 

 

子ども本人以上に緊張が高まってくるのが、

これまで子どもの頑張りを支えてこられた親御さんの方じゃないでしょうか。

 

 

私も昨年は、この緊張感、このストレス、このプレッシャー、

自分にはとても耐えられないと、すべてを放り出してしまいたい気持ちに駆られていました。

 

 

 

そんな重圧をひしひしと感じている親御さん方にあえてお伝えしたいことがあります。


 

とても難しいことかもしれませんが、ここから我が子の未来のために親にできることとは

「合格・不合格にこだわる親の願望を捨てる」ことです。

 

 

親が今の時点でもまだ結果にこだわりがあるとすると、

それらはどうしても言葉となり表情となり子どもへと伝わり、

子どもはそれを圧力として感じ取ってしまいます。

 

そんな圧力は、百害あって一利なし。

 

どんなに反抗的な子でも、無気力な子でも、

イマイチ臨場感に欠ける子でも、

どんなに幼いタイプの子でも、

親を喜ばせたい、親に褒められたい、親の笑顔が見たい気持ちはみんな一緒です。

みんな当たり前のように持っています。

親が大好きなんです。

 

 

不合格だと親が悲しむんだな、と言う親の感情を感じ取ってしまった子は、

勝手にプレッシャーを作ってしまい、

結果的に平常心で試験に挑むことができなくなってしまいます。

 

 

「せめて、第二志望、いや第三志望でいいから合格してほしい。」

などというこだわりが親自身の心の内にあることを感じていたら、

 

「合格・不合格なんてどっちだっていい!

この学校を受けられるまでに頑張ったうちの子が素晴らしいんだ!」

と、声に出して叫んでみましょう。

 

 

 

ここに至るまで、何度も塾の先生方と面談をしたし、

たくさんの学校に赴いて研究をして、

我が子に合う学校を求めて

万全の受験日程を組んできました。

 

 

その中のどこの学校とご縁があって、どこに通うことになろうとも、

それは本当に素晴らしいことだと思えたからこそ、

受験する学校だと決めたのではないでしょうか。

 

 

 

中学受験は、未熟な小学生が挑む受験のゆえ、

どうしても博打的要素が伴ってしまうというか、

運の要素が含まれてしまう性質があります。

 

 

試験時間は長くても1科目、たったの50分。

今まで本当にたくさんのことを勉強してきましたが、

そのたいていの分野は出題されないままで終わります。

 

そのわずかに絞られた問題に、自分の得意分野が含まれているか、

あるいは思いの外、てこずる問題があって、時間配分を誤ってしまったか、

出題分野を予言することは誰にもできません。


その年に出された問題の中だけでの勝負。

すべての学力を試してもらえるわけでもありません。

もうこれは、その学校とのご縁と言わずにどんな表現が見つかるでしょうか。

 


時間と言う制約があるので仕方がない、

子どもの能力を測るのではなく、

子どものほんの一部分、そしてその日の出来次第と言う条件付きの試験です。



 

入試期間にいよいよ突入する今、

ここまで、受験勉強を投げ出さずに、

自分事として勉強に取り組んできたお子さんをどうぞいっぱいほめてあげてください。


受験する!と宣言したものの、ここに至る前に断念したお友だちもいたはずです。

その仲間になることもできたのに、これから受験するお子さんは諦めなかった子たちです。

 

自分が受かると信じるのが難しい時期もあったことと思います。

勉強自体に面白みを感じられないこともあったでしょう。


それでも受験勉強を続けてきました。それだけでもう十分に褒められるに値します。

小学生の勇者たち。とんでもなく偉いことです。

 

 

 

親は、合格を願う代わりに、


「今までの我が子の頑張りが報われる受験となりますように。」


と願ってみてはいかがでしょうか。

 




あるいは


「いつもの力を、いつも通りに発揮できますように。」

 




 

入試の主役は、間違いなく子ども自身です。

 

 

その子どもが悔いなく、最高の力を出し切ることができたのならば、

その子の受験は、その子の中で必ず達成感と充実感で満たされた記憶となっていきます。



合格であろうと不合格であろうと、

子ども自身がその結果を受け止め、自分の力で次のステージへと進んで行けます。



 

ここから先、親は完全に黒子です。

親の感情の置きどころは、ここまで来れたことにただ満足。



ここまで頑張った我が子を誇りに思い、

いい受験になるようお膳立てしていきましょう。



 

どこの学校から入学許可証をいただくことになろうとも、

複数校からいただき、どこに進むことになろうとも、


あるいは、どこからもいただけない結果になろうとも、

 

4月にはどの子も、全員が中学生になります。

 

 



その時に、家族みんなが晴れ晴れとした笑顔で入学式の日を迎えることができるように、

その日に向けての準備はすでに今から始まっています。

 


そしてそのための準備ができる大人は、


塾の先生でもない、

学校の先生でもない、


間違いなく親御さんだけです。




どうぞどの子も良い中学受験を迎えられますように。


この受験がお子さんの成長の糧となり

一回りも二回りも成長できる人生経験となりますように。



そののちに、まだ何年経ったあとでも、

家族で何度も笑顔でこの受験の武勇伝を話題にできるような、特別な体験となりますように。


 

 

入試期間中の親の心持ちの在り方次第で、

お子さんの中学受験に対する捉え方が決まるのです。

 

 

入試がどんな結果であろうとも、

すべてが終わった後に、お子さん自身が

「いい挑戦だった!」と笑顔でその結果を受け入れることができるように、

どうぞ親御さん方は良い準備をなさってください。

 



 

あと4週間!

 


4回目の月曜日には、ほとんどのお子さんの進学先が決まります。




本当にあっという間です。


何年もかけて準備してきた、このかけがえのない家族の一大イベントを、

どうぞ大事にお過ごしください。