家庭内社会人的育成指導プロジェクトが発動 | 傍流のアメリカ大学受験

傍流のアメリカ大学受験

都内私立中高一貫校の高校三年生。米国大学進学準備に奮闘中。
純ジャパ(日本生まれ日本育ち、海外経験ゼロ)の息子がどこまで挑戦できるか、親もつたない英語を駆使して情報収集に格闘しています。

2024年4月15日(月)   晴れ

 

 

 

 

 

以前の記事に

「息子のことは、新入社員だと思って接していこうと思う。」と記しました。

 

新学期になってから、具体的に実践しています!

 

親と一緒に暮らせる期間 = 出願準備期間

 

という構図もあり、

締め切りから逆算した段取りの立て方や

複数のタスクを同時に進めていくやり方について指導しています。

 

                                                                             

「出願準備」というプロジェクトを自身で計画し完遂する経験は、

大学でも必ず役に立つスキルの一つになるでしょう。

締め切りの声がをしてくれる家族は、その時にはもう近くにいませんからね。

 

 

さて、新入社員に社会人としてのイロハを教えるかのように、丁寧に導いてはいますが…、

「え!?こんなこともできないの?」と愕然とするような初歩的なことが抜けていたりしています…。

想定通りと言うか、「はぁ、ここからかいっ。」とツッコミたくなります。

 

 

まあ、それを怒ったり嘆いたりしていても仕方がないので

 

やるべきことを、やるべき期日までに

しかも、相手の期待値以上のクオリティで仕上げるマインドと行動力、

 

どうしたらこれらが当たり前のようにできる子になるかを考え

息子が達成できるレベルにまで指示とタスクを分割しました。

 

 

たとえば、出願校調査。

 

家庭教師の先生と親とが相談して、

留学生にも給付型奨学金を出す実績のある大学のリストを作成しました。

 

 

「この一覧の中から一校ずつを調べて、

自分が出願したいと思う大学をピックアップしてほしい。」

 

と伝えたのが先週のことです。

 

 

結果…、

塾や学校の宿題、部活の引継ぎ、新しく始めた課外活動などなど…、

そうだよね、先週は十分に忙しい一週間でした。

 

クラス替えがあり新学期が始まったという緊張と疲れもあったのかもしれません。

 

「大学調べ」の優先順位はずっと下がってしまい、結局手つかずで新しい週が始まりました…!

 

 

ん~、わかるけど、わかりすぎるけど、非常によくないです。

こういう、「重要だけど緊急じゃない」案件はついつい後回しとなり

あとで慌てるパターンです。

私も何度も経験があります。失敗して泣きをみました。

 

このまま先延ばしにしていくと、どういうことが起こるか。

 

→ たいして大学のことを調べず、親に言われたからとりあえず出願する

→ よく分からない大学だから出願せず、結局20校に満たない少ない出願校で終わる

 

なんとかなるようでいて、なんとかなってません!

 

 

「重要だけど緊急じゃない」タスクに取り掛かるやり方。

 

・小さくブレイクダウンして、初動をとっかかりやすくする。

 

今週は、これのやり方を教えます。

 

 

絶対に出願すると決めている大学のことはいいですね、調べるのは最後で。

 

 

家庭教師の先生にお勧めされて、

今まで一度も出願を検討したことのない大学から調べます。

 

1)家にある数冊の大学紹介の本から該当大学のページを読む

2)大学のホームページを見る

3)上記から得られた情報で、自分なりの「校風分析」を書きだす

4)自分の希望学部のページをよく読み、授業内容を確認する

5)出願条件、必要書類、締め切り日、を書きだす

 

まずは、これらを○○大学と△△大学の2校について、今週調べてもらうことにしました。

 

「調べておいて」だけの指示だと、ぼんやりしすぎてなんにもやらないから

「上の5個、やってメモを書きだして」と具体的な指示に修正。

 

2校としたのは、調べていく中で大学間の違いがより鮮明になり

どこを見比べたらよいかが見えてくるのではと期待しています。

 

 

結局、その大学に通うのはほかでもなく息子自身です。

親からは「この学費なら払える」「ここは無理」という条件付けはしていきますが

その限られた大学リストの中で、

自分にとっての一軍群大学と二軍大学のリストを再構築してほしいなと思います。

 

 

とても手がかかる子だけど…、

あとで慌てるよりは、ここで手をかけた方がいいかと思い、

親の方も、相当の時間と労力を費やして付き合っています。

 

 

こういう点が…、大学の数が多く(4000校!)

大学の魅力が必ずしも偏差値順とは行かない

アメリカ大学への出願の、最初の超えるべきハードルですね。

国内大学受験とは段取りが随分と違く、塾に丸投げとはいかない点でもあります。

 

まずは出願校リスト作りに後悔がないよう、親子で頑張ります。