弊社はスタッフ数が14名の小さな会社です。
今の状況は企業の規模によって打つべき対策は変わると考えています。
1 家業と言われる家族のみの経営
2 少なくても1名以上の他人を雇用している経営
まずはこの2分類だと思います。
今回は、今の私の立場である「2」の視点で書きたいと思います。
先輩経営者や規模の大きな経営者はスルーしてください。
理美容業界に多い小規模サロンの若手経営者向けに書きます。
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私の会社も身内が多く在籍していますが、
社員さんやパートさんも在籍して下さっています。
こういう状況になると痛感します。
雇用するということは他人の人生を背負うという事。
そして私の経営判断は、社員さんの家族にまで影響を与えるという事。
改めて『事業の継続』こそが経営者の責任だとまず考えます。
そのために何をするべきか?
3つに絞り込んでみました。
1 キャッシュを集める
・金融機関からの借り入れ
・現金化できるもののリストアップ
・売掛金の回収
2 支出を減らす
・固定費の見直し
・人件費の見直し
・支払の見直し
3 利益の確保
・今の売上
・未来の売上の種探し
1 キャッシュを集める
お金を借りることを嫌がる方がいますが、
この状況であればまずは借りても良いと思います。
なぜか?
宇都宮市の『新型コロナウイルス感染症対策特別資金』の場合、
1000万円借り入れすると、
・最長1年間は返済は始まらない。
・金利は実質ほぼ0%。
・保証人は要らない。
余計な情報が入ると判断が鈍るので簡潔に書きました。
要するに借りておいて使わなければ、
1年以内にそっくり返済すれば良いのです。
なぜ借りるのか。
お金があれば心に余裕が生まれるからです。
この余裕が、次の手を打つときに大きく影響をあたえます。
借入する金融機関は大きく分かれると3種類あります。
・国民政策金融公庫
・商工中金
・民間金融機関
それぞれで融資が受けられます。
慌てて国民政策金融公庫に行かなくても、普段からお付き合いのある民間の金融機関に相談すれば、同じような条件で借り入れ可能です。
こういう話は誰に聞けばよいのか意外と分からないですよね。
私の情報は経営者仲間との情報交換の結果をまとめていますので、
100%正確な情報かどうかは分かりません。
真偽はご自分で行動して確かめてくださいね。
自社の規模に応じて必要な金額が決まります。
日頃から固定費などを意識していないと
いくら借りればよいのか分からないかもしれません。
そんな時は何度も言いますが、
まずはリスクがない範囲(金利や返済が負担にならない範囲)でまず借りる。
一瞬お金持ちになれますw
その他の「現金化できるものを現金化する」や「売掛金の回収」などは各会社によって大きく変わるので割愛します。
2 支出を減らす
固定費とは毎月出ていくお金のことですよね。
定期購入しているものや定期契約しているものを見直します。
家賃・光熱費・人件費・広告宣伝費・研修費・接待交際費・・・
今はやりのサブスクなども入ります。
先ほど借りたお金に手を付けたくなければ
徹底的に見直します。
特に今は緊急事態なんですから、不要なものは迷わず切る!!
人件費の見直しも頭が痛いところです。
ここで『雇用調整給付金』が登場します。
しかし、これも良く勉強しないと痛い目に合います。
『雇用調整助成金』
・雇用保険に入っていることが大前提。
・自社の場合、いくら返ってくるのか事前に調べた方が良い。
・会社が前払い。あとから支払われる。
・社会保険労務士を使うと手数料がかかる。
・申請してから適用するまでの流れを理解すべし。
少人数だと手間と労力と社労士への手数料を考えると
さほどのメリットはないような気がします。
最後に支払いの見直しですが、先日税理士さんに聞いた支払の優先順位です。
1 手形(払わないと潰れます)
2 給料(人がいないと潰れます)
3 仕入れ(これを最後に持ってくる人がいますがやめてください(ーー;))
4 経費(ペナルティが発生する場合があります。)
5 税金・社会保険料(支払い猶予の特例が出ています)
6 金融機関への返済(相談することが大切です)
3 利益の確保
今日も早稲田大学の名誉教授がDVが増えている環境を危惧し
「他人に責任転嫁して責めるのではなく、
おっしゃる通り。
今回の100兆を超える対策費用は必ず国民が負担することになります。
強い心をもって国の為、家族の為、社員さんの為、お客様のために
助成金や給付金に頼ることも必要かもしれませんが、