物語1 | ブログのタイトル募集中

ブログのタイトル募集中

極上のミルクティーとモンブランを求めて
日々街をさまよう。
極度の方向音痴。
風邪をひいたら
にんにくを食べさせてやって下さい。


征夷大将軍さとるは
今日も暇を持て余していた。


さとる
「やばい、超ひま」


左大臣のてつは
そんなさとるを見てため息をつく。


てつ
「さとるさん、
やることはいっぱいありますよ」

さとる
「むり。
キャベツの千切り以外はムリ。
やる気が起きない」

てつ
「長ネギもありますよ。万ねぎも」

さとる
「てっちゃんやっといて」

てつ
「そんな姿、
天帝ヤハウェ・シュン様が見たら
悲しまれますよ」

さとる
「それはやばいな~」

てつ
「幕府ひねりつぶされますよ」

さとる
「それは困る」

てつ
「ほら、切ってください!」

さとる
「いやでも~」


左大臣てつの助言を
のらりくらりと受け流す
征夷大将軍さとる。


さとる
「まじ超ひま」

てつ
「暇なら働いてくださいよ!!」


ごろりと寝転がり始める
征夷大将軍さとる。


よく手入れされた畳は
つややかで、心地良い。


その時、ふすまが
勢いよく開いた。


りく
「ガラガラピッシャンッ!!!」

てつ
「くせ者!!」

さとる
「りっくん~」

りく
「ソイヤ!」

てつ
「お知り合いですか?」

さとる
「うちの幕府専属の陰陽師だよ」

てつ
「この方が…………」

りく
「ソイヤ!ソイ、ソイ!」

さとる
「え?
めっちゃ可愛い姫見つけたって?」

りく
「ソソソ、ソイヤァッ!」

さとる
「路上で飲んでた時に
たまたま見つけた?え、
路上飲み会やってんなら誘ってよ」

てつ
「路上で飲まれるなら
千切りしてください」

りく
「ソイヤ、ソイヤ?」

さとる
「もちろんだよ。
垣間見するしか」

てつ
「ちょっと、どこ行くんです?
千切りは?!」

さとる
「ちょっと垣間見してくる」

てつ
「そんな!
仮にもあなた、
征夷大将軍ですよ?!」

さとる
「すぐ帰ってくるから!」


そう言って
征夷大将軍さとるは
浮かれ足で出かけて行った。


てつ
「陰陽師さん、でしたっけ?
お名前は?」

りく
「ソイヤ」

てつ
「なるほど。
喋れないのですね?」

りく
「あ、りくです」

てつ
「……………………」

りく
「じゃ、僕も遊んでこよっかな」

てつ
「……………………」

りく
「ガラガラピッシャンッ!!」


そう言ってりくは
勢いよくふすまを閉めた。


ひとり取り残された
左大臣てつ。


てつ
「……………………」


頭痛がする。


てつ
「姉さんに会いに行こうかな……」


ふらりと立ち上がり、
ふすまに手をかける。


それは、
ちょっとした出来心だった。


てつ
「がらがら、ぴっ……」


あの陰陽師が
あまりに勢いよく言うものだから。


てつ
「……………………」


自分も真似してみたが、


てつ
「……………………」


頭痛が増した。
そんな気がする。




























歴史的な考察的な
そういうアレ的なこと
いっさいしてないから
つっこまないで下さいよ!!


また気が向いたら
書きます。