人はいつか退職します。定年、慣行、その他、自分で選択できる余地は余りありません。


殆どは自分の意思ではなく、仕方なく退職することになります。


仕事場で定年になる人が挨拶に訪れますが


「退職したら第3の人生が待っていますね、どうされますか」と問うと


「とりあえず休息をとって、また働きます」と一様に答えます。


「今まで何十年も働いてきたのに、まだ働きますか」と問うと


「働かなければ食べていけませんし、何をしてよいか不安です」


という答えが、これまた一様に返ってきます。


自分の退職する日は分かっていたのに、何の手立ても施してないんです。


それはなぜか「自分が辞めるつもりではなく、辞めなければ



いけない状況になった」ということであり、言い換えれば


「退職は自分の意思ではない」という気持ちが、


退職後の人生を前向きに捉えることを拒否してしまいます。


それでは、定年前に退職するということは、


どういうことでしょうか。


自分の意思で退職するということです。


自分の意思で退職するのですから、


今後の生活と人生について、


自らが責任を持ち、家族に対して方向性を示せなければ退職することは出来ません。


なぜなら人より早く収入の道が立たれることについて


自分の家族に説明と安心を与える必要があるからです。


ですから私は、一ヶ月でも良いから早く退職することを勧めます。


そうです、早期退職は何も何年も前に退職することばかりではなく、


一ヶ月前でも十分に早期退職です。


要は、定年前に自分が主体となり退職することが早期退職の意味だと思います。


そうすれば、第3の人生が見えてくるんじゃないかと思っています。