ひでです。お早うございます。皆さんジャイナ教って覚えてますか?おさらいしますと、ジャイナ教って、不殺生・禁欲・無所有主義で知られる厳しい戒律を持つ宗派で、インドに450万人くらいの教徒がいます。
お坊さんの着衣を認める進歩的な白衣派と着衣を認めない保守的な裸行派に分かれています。
ジャイナ教を一言でいうと、厳格なジャイナ教徒は、誤って空中の虫を口の中に入れてしまわないようにマスクをして歩くとか、 誤って足もとの虫を踏みつぶしてしまわないように座る前に足もとをほうきで掃くとか言われています。
でも、インドにいる間にマスクをしているのはうちの奥さまくらいでした。もしかしたら、うちの奥さまはジャイナ教でしょうか?。笑
(ネットからお借りしました)
電動カートに乗って北の端の32窟・33窟に行きました。
門を入ると眼前に、彫り出された四面堂があります。(何度も言っていますが、ここの遺跡は全部1枚の岩を上から掘ったものです。そこを忘れずに見てくださいね)だから小カイラーサナータといわれる所以ですね。第16窟を見ていなかったらびっくりするんでしょうが、見てきたんで何だこの程度か。笑
この祠堂の内部にはジャイナ教の祖師が彫られています。
彫り出され象の彫刻。ゾウはジャイナ教の教えの不殺生のシンボル、また富の象徴でもあるとか。
何度も言いますが、岩を掘り進んでゾウを作ったんですよ。
中庭から石窟寺院を望みます。2階の細かで美しい浮彫が目を引きますね。 |
ジャイナ教では仏像のようなものはなく、聖者とか修行者の像が信仰の対象となっています。ヒンドゥー教の神々と比べ動きが少なく、直立したままの聖者像が多いんです。
像はジャイナ教の教えである無所有を象徴する裸体で表現されています。
胸を強調した女神です。参拝者が胸を撫でるんで黒光りしています。笑
祖師マハ-ヴィーラ像です。
最後の聖者ヴァルダマーナの裸体像です。
左が象に乗るヤクシャ(夜叉)。ジャイナ教の守護神ですが、日本に来ると人を食べる半神半鬼の鬼神になり、のちに仏教に取り入れられ仏法の守護神となりました。
聖者の浮き彫り。身体に蔦を絡ませています。昔のジャイナ教の聖者はみんな裸形派だったのでしょうか?
ここから2階へ上がったんだったかな?
象に乗る男神像です。この男神はヤクシャ(夜叉)でしょうか。
ヒンドゥー教窟に比べ、後から作られているんで、彫像、列柱共に、緻密さ、仕上げの完成度は高いですね。
2階は1階とまるっきり違いますね、細かい!。
獅子に乗る女神像です。頭上にあるのはマンゴーの木だそうです。
柱の透かし彫りがなんとも精密。ジャイナ教の聖者の像が簡素なんで、それを際立たせさせるように柱の浮彫は繊細で豪華なんでしょうか?
何度でも言いますが、上から掘ってくるんで、2階のほうが先に作っています。1階の柱を彫るころには疲れちゃったんでしょうか?。笑
なんでもジャイナ教信者にはお金持ちが多いんだとか。不所有を教義として、全裸で修行したりしてたのになぜ?と思いますが、ちゃんと理由があるのだそうです。
天井の彫刻は蓮の花ですね。
ジャイナ教開祖のマハーヴィーラの座像だそうです。
まず、ジャイナ教の一般信者は、その戒律の厳しさから農業に従事できません。というのも、農業は畑を耕しているうちに虫を殺してしまうかもしれず、非殺生に反する可能性があるからです。
(手も入れれる精密さ)
そこで、非殺生に反することのない商業や貴金属業に従事する信者が多いんですが、彼らは戒律が厳しいことから信用されるので、経済的に成功することが多いんだと言われています。
なので、修行者は無所有なのに、在家信者はお金持ちという、ちょっと、面白いことになっているのだそうです。でも、沢山お布施が集まるんでジャイナ教のお寺は立派なんだそうです。
主祠堂の左右壁に獅子に乗る女神像
じゃあ、女性の裸形僧がいるのか問題ですが、裸形派は女性 は解脱しないとしています。白衣派は女性でも解脱できるとして同じ宗派で対立しています。
昔、女の人は三界に家無しと言われ、大変な生活を送っていましたが、あの世に行っても虐げられる、宗教でも守られない存在なんですね。インドの女性に対する差別の根源が見えたようです。
(これは何だったかな?)
結構広い寺院でした。
次に第33窟へ入ります。
柱の精密な彫刻に比べ
あっさりした開祖の像ですね。
柱の上に2体の飛天が彫られています。
これも細かいですね。
それに比べて聖者の像は・・・
確か33窟と34窟はつながっていたはずですが・・・ここから34窟だったかな?。忘れましたので行かなかったことにします。笑
もう疲れました。
次へ行くことにしました。笑
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