ひでです。お早うございます。南端の仏教窟へ行くためにカートに乗りましたが、ヒンドゥ教の石窟をもう一つ見ておきたいんで第29窟で下りました。
ヒンドゥー教窟としては最後で最も新しい第29窟。ここはカイラーサナータ寺院の次に規模の大きい石窟で、内部には大きな彫刻が彫られています。
石窟の内部は広く、特に天井が高い。おそらく一つの石窟の空間としては、エローラ石窟群の中で最も大きいと思われます。
可愛い表情をした一対の獅子像です。狛犬的なものでしょうか?
アンダカを退治するシヴァ神です 。アンダカはシヴァとパールヴァティー間に生まれた3番目の子供です。そのわが子を神様が退治する。不思議ですね~。
神話では、パールヴァティーがシヴァの目を塞ぐと闇が世界を覆いました。そしたら、その暗黒の闇から恐ろしい盲目の子が生まれ、この子は盲目の意味でアンダカと名付けられました。
成長したアンダカは里子に出され、そこで出会ったブラフマー神に目が見えるようになることと、だれにも殺されない不死身になることを頼むと、ブラフマー神は自分の母を結婚相手に選ばない限りは死なないという条件でアンダカの頼みを受け入れました。
それから数百万年(神様は歳を取らない)が経ち、アンダカは偶然シヴァが連れていた美しい女性を見初め結婚を申し込みました。そうなんです、目が見えるようになって初めて母親を見たんですから無理もない。
当然シヴァは拒み戦いが始まるのです。他の神々を巻き込んで戦いは何百年も続き、最後はシヴァの勝利に終りました。
よく似た話はギリシャ神話にも出てきますね、オイディプスが誤ってテーバイ王の自分の父親を殺し、寡婦となった実母と結婚します。
インドの神話では殺したのは神なんで罪には問われませんが、ギリシャ神話のオイディプスは自責の念に駆られ、自分で目をえぐり、王の座を捨てて放浪の旅に出るんです。
ただいまギリシャを旅していたブロ友さん。オイディプスに会えましたか?。ついでにスフィンクスはどうでしたか?元気にしていました?。笑
寛ぐシヴァ神と妃パールヴァティーの足元に、カイラーサ山を持ち上げようとしているラーヴァナが彫られています。
カイラス山を揺らして罰せられたラーヴァナは、シヴァによって許され故郷のスリランカに帰ることができたということです。
シヴァ神とパールヴァティーの結婚式です。サンスクリットで手を握ることは結婚のことだそうです。妻になる前のパールヴァティーは新郎のシヴァの左側に立っていますが、 結婚すれば逆の右側に立つそうです。
シヴァ神と妻のパールヴァティーが一族郎党と一緒にくつろいでいます。下段にはナンディー(聖牛)がいますね。
正面奥が祠堂で、内部にはシヴァの象徴であるリンガが置かれ、門衛神ドヴァラパーラに守られています。
リンガ=男性の象徴です。
反対側から出ます。
向こうに見えるのが27窟だそうです。じゃあ、28窟はどこ?
ここは第何窟だったかな~思い出せません。
確かここを通らないとカートに乗れなかったんじゃないかな?。産道のようなところを通って・・・ここも上から岩を掘り下ったんですよ。しつこいですか。笑
カートに乗って南端の仏教窟に向かいます。
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