<脳梗塞後186日:退院3日目>
昨日、退院後初の仕事がらみの研修会出席のため電車、バスを利用し車椅子で旅をしてきました。
研修会の内容より、社会の中での車椅子の運用の実態をメインに書こうと思います。
現地での利用を想定してロフストも持参します。
半年も入院してたのに、退院後わずか三日で、車椅子での遠距離移動は、ちょっと冒険的な部分があるのは否めませんが・・・
幸い、妻が夜勤入りだった為、成城学園前駅まで送ってもらいました。
天気が良かったのは幸いです。初日が雨だったらどうしようかと思ってました。
成城学園前駅で、駅員に告げるのか考えながら改札へ行くと、車椅子でそのまま通れるゲートがあったので、介助者もいることだし、大丈夫だろうということで、そのまま通過。
電車へはバックで乗車。やや段差と隙間があったので、ちょっと不安になるつつも、もう乗ってしまったわけで、あとは新宿到着をまつばかり。
急行なので停車駅は少ないです、ここは下北沢での一時停車。
車中にて。
新宿到着。他の人が降りてからバックで降りたものの、段差がかなりあり、娘がいても少し往生!
やはり駅員に告げる必要がありそうだと思った。
何とか降りて一段落。
場所により隙間も段差もまちまち。
小田急改札を出ようとしたら、ここには車椅子ゲートがなく、
このような案内が・・・ 係員により手動で通過するようになってるところみたい。
ボタンを押しても、なかなか来ません。しびれを切らせた娘は自動改札を出て駅員を呼びに行きました。
ほどなく来ましたが、何でも駅員が娘に、謝るどころか”事前に申請してくれないと困る”みたいなことを言ったみたいで、若い娘はプンプンに!
でも、どのゲートから出るのかまで言えるわけはないと思うのですが?
忙しいのはわかるけど、もう少し配慮ある発言があってもいいのにと、温和な私も思いました。
ここで10分はかかりましたからね。
そして、高田馬場駅へ向かうために山手線に乗ったのですが、ついすぐ来た電車に乗ったところ、何と反対方向の電車でした(^_^;)
しょうがないので次の代々木で降りて乗りなおそうとしました。
しかし、
代々木駅にエレベーターはなかったのです!! 天下の山手線にエレベーターがない駅があるなんて・・・
もう、自力では不可能な状況に駅員に相談しました。
すると連絡を受けて助役が来て、
”同じホームの総武線で一旦新宿へ戻り、乗り換えていく方法が一般的ですが、それだと10分以上かかってしまうため、ここから反対側の山手線にのるのが一番早いので、それをご案内します”と。
ということで、反対側へ行くためにエレベーター(エスカレーターの間違いです→指摘により後日追記)を使わせてくれることになりました。
この代々木駅、上り下り2本のエレベーター(これもエスカレーターのつもりで書いてます)があるんですが、下りは幅が狭く上り側のエレベーター(エスカレーター)を使うとこに。
その手順の厄介なこと。
①上り側のエレベーター(エスカレーター)を停止させ、鎖で封鎖。
②車椅子が水平に乗れるように3段分を水平に調整。
③水平部分先端に落下防止の黄色いストッパーがせり上がり、
④車椅子を載せてロック。
⑤上りエレベーター(エスカレーター)を下りに変更し、下の通路まで降下。
左の狭いエレベーター(エスカレーター)も下り、こっちの普段は上りのエレベーター(エスカレーター)も下り。
下まで着いたら、封鎖の鎖を外し無事下の通路まで辿りつきました。
反対側へのホームへの上りも、一旦止めて、私専用に車椅子運搬仕様にしてもらって、やっと反対側のホームへ着きました。
降車駅との調整の為、1本乗車を遅らせ、ホームと電車の間にスロープを渡して乗車。
お礼を言うと、降車駅の高田馬場駅には伝えてあります、と言ってくれました。
そして到着した高田馬場駅ホーム。
駅員が待機してくれていて、スロープを渡してくれました。
これがたたんだスロープ。持ったまま駅員さんが改札行きのエレベーターまで案内してくれました。
研修会会場」には身障者トイレがないので、ここで済ませ、駅を出ます。
改札を出ると、地上まで6段の階段が・・・
そのたった6段の為のエレベーターがありました。この写真はエレベーターに乗ったけど、まだ動き出す前。見えているあの地上面までいくだけのエレベーターです。
こんだけ時間がかかっても、余裕を持って出たので、一時間あまりました。
でも、歌った曲はDIAURAの絶叫曲ではなく、柴咲コウ。
ルームは狭かったけど、たためる車椅子なので、こんな隙間しかなくてもOK!
30分で切り上げ、会場を目指します。
途中で渡った神田川。
なんかあまり情緒を感じることができませんでした。
娘は17:00の終了時間に迎えに来てもらうことに。
研修が終わり、再び高田馬場駅に向かうところ。
たまには自分で漕ぎますが、歩道の傾斜を敏感に拾い、まっすぐ走るのが大変でした。
駅の入口の、例の6段エレベーター内の掲示
そして電車に乗り、新宿駅へ。
ここで、身障者トイレをまた利用。
一旦ビックカメラへ寄ってもらいました。
上を見てるから分かりませんが、私の車椅子視点だと、雑踏の中では通行人の腰あたりしか見えず、
また、どんどん抜かされ、目の前を横切られ、けっこう滅入る弱者気分になります。
ビックカメラでは結局何も買わず、娘の付き合いでタワレコに寄ってから帰途につきました。
帰りの小田急線は、もう最初から駅員に成城までと告げたので、乗る際のスロープや、成城での降車のときもスロープを持って待機しててくれたので、助かりました。
再度にクッションがあり、安心でした。
混雑してる時は、特に降りる際に困るので、やはり事前に駅側に告げようと決めました。
無事に成城学園前駅を出たところ。
これから、今度はバスに乗ります。
バス停でバスを待ちます。
この日最後のツーショット
バスも乗車の際にはスロープを出し、専用スペースのイスを跳ね上げ、車椅子スペースを作ります。
跳ね上げたイスの下部には車椅子専用の「降車ボタン」がありました。
なぜ専用かと言うと、
ほら? 他の人が降りるボタンを押しても、車いす用ボタンは光っていませんが、
私が降りるときに専用ボタンを押すと、何と!ここだけ光り、ほかは消えています!
運転手席側に専用のランプが装備されているようです。これは東急バスでしたが、小田急ではまだ未確認です。
以上が、人生初の、車椅子移動レポートでした。
書いてるうちに日付が変わってしまいましたが、そのまま投稿しています。
また、今日の記事は先送りになってしまいましたが、このレポートは参考になったことと思います。
ちなみに今日はウォシュレットを付けました。
ではまた次回に~!
コメント返しやペタできなくてごめんなさい!
でも全部読んでいますし、頂けるのはとても嬉しいので、今後ともよろしくお願いします。
じゅん