女房言葉

                                                                                          ◇まゆつば国語教室25
 
お久しぶりです。
帰宅したら、また家庭内のことでごたごたして消耗しています(;´Д`)
気分転換にプロフィール画像を若くしようと思い(笑)、「削除」をクリックしたら消えてしまいました(あたりまえ)。
で、新しい画像に変更できません。「作る」というボタンで、ピグの部屋とやらに誘導されるんですが、その先が不明。「着せ替え」とかできても、それを「プロフィール画像に保存」とかクリックしても、画像は入らない。
ま、どうでもいいっちゃ、いいことですが。
消耗ついでにぐちってしまいました。失礼しました<(_ _)>
※追加; 修復できました。ありがとうございます。
 
 
ということで、
【問題1】です。

ぷうっ、と出るやつ。
だれもいない時は気もちいいけど(笑)、そばに人がいる時は困ったやつ……
ところで、「おなら」って、なんで「オ・ナ・ラ」と言うんでしょう。
 
もひとつ。
【問題2】
ごはんをよそうやつ。
しゃもじ」って……考えてみたら、なんか変な名前では?
あれ、なんで「シャ・モ・ジ」と言うんでしょう。
 
 
 
 
      ('◇')ゞ     (=^x^=)     (^^;)     (〃∇〃)     (;´Д`)
 
 
 
はい。ご存じの方は知っている(あたりまえ)。
これらは、女房言葉と言われるものです。
 
女房というのは、宮廷や上流貴族の家にお仕えする下級貴族階級の女性たち。教養があり、話し相手や子女の教育係、訪問客への対応係などをつとめます。
室町時代、政治権力は武士に移ってしまいましたが、宮廷では皇族・貴族たちが質素ながらも誇り高く文化的な(?)生活を送っていました。
そこの女房たち、食べ物やシモの話を露骨にするのはお下品!ということで、あれこれ隠語を使いました。
 
その一つが「おなら」。
「お」は尊敬とか丁寧とか謙譲とか、あるいは美称とかの役割をするもの。
本体は「なら」ですね。
「なら」とは一体………
 
はい。
「鳴らす」に美称の「お」をつけたんですね。
「あの、鳴らすもの、でございますわよ……」という感じ。
 
では、「しゃもじ」は?
「もじ」は「文字」です。「〇〇という文字のつくもの」という意味。
「あの、『しゃ』という文字がつくもの、でございますわよ……」
 
「しゃ」とは、「猫も杓子も」の「杓子(しゃくし)」のことです。
おならはもちろん、食べ物に関することも、高貴な女性がストレートに口にするのはお下品だ、という対象だったんですね。
 
 
女房言葉、今も使われているものがたくさんあります。
「お~」「~もじ」で考えてみてください。
(単なる美称として「お」がついているのも、たいていこの女房言葉です)
 
 
 
 
    ('◇')ゞ    (=^x^=)    (^^;)    (〃∇〃)    (;´Д`)
 
 
 
 
【お~】
・おかず(数々取りそろえるから)
・おなか(体の中あたりにあるから)
・おでん(味噌田楽から)
・おから(豆腐を搾り取った「殻・空」)
・おかき(鏡餅を割った「欠き餅」から)
・おみおつけ(御飯につけて出すから。「お・み・お」と3つ美称を重ねた)
 
同じような働きの「ご」をつけたものとして、「ゴボウ」もたぶんそうらしい。
まさに「棒」ですね。
このパターンの女房言葉は山のようにあるので、以下省略(笑)
 
【~もじ】
・お目もじ(お目にかかる、から)
・ゆもじ(浴衣から)
 *ちなみに「ゆかた」というのは「湯かたびら」、入浴する時の服でした。
・かもじ(付け毛。かづら(かつら)から)
・ひもじ(空腹の意味の「干(ひ)だるし」から)
 
「ひもじ」というのは、女房言葉がそのまま形容詞になってしまった珍しい例です。
「もじ」の「じ」が、形容詞の語尾にときどき現れる「じ」(「すさまじ」「いみじ」「おなじ」など)と同一化してしまったんですね。