2023年4月16日(日)、奈良の旅の続きです。

前回は談山神社の西側、

下の境内図の左半分をご紹介しました。

今回はいよいよ本殿に向かいます。

 

 

上空から見た方がわかりやすかったので載せておきますね。

前回は十三重塔までご紹介しました。

 

 

権殿の前の階段を上って、

権殿の前で右折すると十三重塔があります。

 

 

塔の前を通り過ぎて直進すると、また階段が・・・。

奥に楼門が見えて来ました。

 

 

この階段の途中で振り返ると、

十三重塔が目線の高さに近くなりました。

 

 

楼門の手前左側には西宝庫。

本殿の東側の同位置にも同形式の宝庫があり、

いずれも重要文化財です。

校倉造りで元和5年(1619年) の造営。

 

 

西宝庫の右隣には手水舎があります。

 

 

白鳥でしょうか、翼を広げた姿のようです。

 

 

手水舎の後ろには、

マガタマ池と菴羅樹(あんらじゅ=カリンの原種)。

藤原鎌足公の長男・定慧(じょうえ)和尚が

唐の国より持ち帰られた霊木と伝えられています。

 

 

楼門と拝殿は、永正17 年(1520年)の造営。

楼門は、入母屋造、檜皮葺、重要文化財。

 

 

楼門をくぐると、屋根続きになっている拝殿へ。

すぐに右折すると、舞台造りになっている回廊に出ます。

 

 

周囲に巡らされた回廊には高欄があり、

軒からは銅製の灯籠が釣り下げられています。

 

こちらは最初の角で振り返ったところ。

奥の左端から西宝庫、手水舎、楼門と並んでいます。

 

 

折れ曲がる東西透廊は、本殿を囲む特異な形態となっています。

東西透廊で本殿を囲った形式は、

日光東照宮の見本とされたといわれていて、

「関西の日光」と呼ばれることも・・・。

 

 

正面には三間社春日造の本殿が建っていて、

朱塗りで極彩色の装飾がされた華やかな建築。

1850年の建築で、内部には藤原鎌足の像が安置されています。

 

 

本殿(重要文化財)は、中世以来の特異な形式を伝えるもので、

内部は四天柱を立て、周囲を化粧屋根裏とし、

四天柱内を厨子状に造ってあります。

外部全面に華麗な極彩色や漆塗が施されています。

 

 

建物の形が西宝庫と一緒なので、東宝庫かな。

 

 

拝殿内部の天井には伽羅香木が使われ、

談山神社にまつわる展示がされています。

 

 

 

外の回廊を歩いて来ました。

 

 

回廊からの景色。

 

 

 

回廊の下へ下りて来ました。

燈籠がずらっと並んでいます。

 

 

東宝庫(重要文化財)。

 

 

再び境内図。残るは右端の方だけです。

 

 

次に見えて来たのは摂社・東殿ですが、若宮とも称し、

また、鏡女王を祀る「恋神社」としても人気があるようですが、

恋愛や結婚だけでなく、

より良い人間関係を結ぶご利益があるそうです。

 

 

元和5年(1619年)造替の談山神社本殿を

寛文8年(1668年)に移築したもので、重要文化財。

 

 

【恋神社の祈願方法】
まず、本殿正面から参拝し、

時計回りに回って本殿背後から参拝します。

ぐるりと回って正面に戻り、また参拝します。
三度参拝することで祈願が深まる…ようです。

 

東殿の前には、「厄割り石」なるものがありました。

 

 

【厄落とし・開運・諸願成就】
一、まず1個目の瓦割り改新玉に厄を移す。
 (玉に3回息を吹きかける、身体に関わる厄はその部位にあてる。)
二、厄割り改新玉を厄割り石の真上にそっと落とす。
 ※割れずに落ちた玉は拾わないでください。
三、次に2個目の瓦割り改新玉にお願いを込める。
 (玉に3回息を吹きかける)
四、厄割り改新玉を厄割り石の真上にそっと落とす。
 ※割れずに落ちた玉は拾わないでください。

 

 

東殿の左脇には「むすびの岩座(いわくら)」があります。

古来より神の鎮まる岩座といわれ、信仰されて来ました。

岩を撫でて心に思うことを祈願し、

その上で、おみくじを引いたり、お守りをお受けると、

より願いが叶うといわれているそうですよ。

 

 

次に見えて来たのは如意輪観音堂。

 

 

 

そして、望遠で撮ると、さらに奥に朱色の鳥居が続いています。

その先には、末社・三天稲荷神社があるようです。

 

 

これでほぼ境内を散策したことになります。

この境内図は、縁結びのおすすめスポットを表していました。

 

 

ピンクハート恋の道を歩く → むすびの岩座を撫でる → 恋神社参拝

というコースがおすすめだそうです。

 

私たちは順が逆になりましたが、

拝殿より一段下がった所を歩きます。

 

 

ここが「恋の道」。

 

 

しめ縄の下をくぐりました。

 

 

そこにあったのがこちらの看板です。

石碑には「観音堂道」と書いてありますね。

 

 

拝殿の床下部分です。

 

 

最後に、大鳥居の奥にあった長い階段を下ります。

 

 

左手に夫婦杉がありました。

 

 

 

受付で御朱印を受け取った後は、

休憩も兼ねて参道の売店に立ち寄りました。

 

 

お友達は試食した奈良漬けが美味しかったそうで、

自分のお土産に買っていました。

私は、室生寺で草餅を食べられなかったので、

こちらの焼き草餅を買いました。

 

 

そして、11:30をすぎていたので、

ちょっと小腹を満たそうと田楽を注文したら、

なんと、分厚い大きなこんにゃくを半分に切ったものが出てきて、

これで満腹になってしまいました・・・。

甘い味噌も美味しかったですよ。

 

 

(つづく)