2023年10月28日(土)、

奈良奥山ドライブウェイの旅の続きです。

 

最初の新若草山コースの次は、奈良奥山コース。

案内図の右上の方へ向かいます。

 

 

春日山原始林は、奈良公園の東に位置し、

春日大社の神山・御蓋山(みかさやま)の

背後の稜線を描いている森林です。

 

こちらの道は未舗装ですが、ご覧のとおり走りやすく、

また、一方通行ですので安心して走ることができます。

山道が大好きな兄は、いつもはこんな道は飛ばして走りますが、

後ろから車が来る気配が全くなかったのでのんびり走行。

 

 

平安時代の承和8年(841年)に、

勅命により狩猟や伐採が禁じられ、

御蓋山同様に春日大社の神域として位置づけられて以降、

積極的に保護されてきました。

 

 

そのため、原生的な植生となる

シイ・カシ類などの常緑広葉樹を主とした照葉樹林が広がる中に、

樹齢数百年のスギやモミの巨樹が息づいています。

 

 

そのほか、フジ・カギカズラ等の蔓性植物や、

ナチシダ・ウラジロ等のシダ植物、

ホオノキ・ ウリハダカエデ等の温帯性の落葉広葉樹など、

約800種からなる多様な植物社会を形成する中に、

さまざまな野鳥、シカやムササビ等の哺乳類、

ルリセンチコガネ等の昆虫類など

多くの生き物たちを育む森となっています。

 

しばらく行くと、左側に「花山の背地蔵」が見えて来ます。

看板には「地蔵の背」と書いてありました。

 

 

石仏が並んでいます。

 

 

 

 

 

説明書きがなくて詳細はわかりませんが、

こちらのお地蔵様が背中を向けていらっしゃるのかなあ・・・と。

 

 

 

こちらは歌碑かと思いきや、

最初に「すぐ鶯の瀧」と書いてあるので道標でしょうか。

 

 

 

奥に赤い橋が見えて来ました。

赤い小さな橋は花山川を渡る大原橋です。

 

 

市街地に隣接した原始林で、

珍しい植生が維持されていることが学術的な価値が高いとされ、

大正13年(1924年)天然記念物に、

昭和30年(1955年)に特別天然記念物に指定されました。

 

その後、春日大社の社殿などを守り維持していくという側面から、

1998年に世界文化遺産「古都奈良の文化財」の

構成資産に登録されています。

 

橋のたもとには、春日山原始林が

世界遺産に登録された記念碑があります。

 

 

下の写真は拝借しました。

 

 

この後、この橋を渡ってちょっと寄り道をします。

 

(つづく)