2023年10月28日(土)の旅の続きです。
奈良奥山ドライブウェイを通り抜け、
木津川市のショッピングセンターで買い物&ランチを終えると、
普段は使わない有料道路を使って大津市へ向かいました。
去年の3月も陶芸家のお友達の家で兄と合流し、
帰りは大津市の三井寺などに寄って来ましたが、
今回はまず大津市坂本にある「旧竹林院」に行きました。
比叡山延暦寺へ向かうケーブルのりばや日吉大社の近くです。
こちらはHPより拝借した写真ですが、
延暦寺の門前町・坂本には、
穴太衆(あのうしゅう)と呼ばれる石工集団がいました。
穴太衆による石垣は、
「石の声を聞け」という口伝に象徴されるように、
加工しない自然石を巧みに組み合わせる
「穴太衆積み」という技法で作られ、
この坂本には今も美しい石垣が残っています。
比叡山の麓にある大津市坂本一帯は、
国の重要伝統的建造物郡保存地区に選定されています。
中でも「里坊」は、歴史の街・坂本ならではの
町並みをつくっています。
里坊は延暦寺の僧侶の隠居所で、今も数多く残っています。
旧竹林院は、こうした里坊の一つで、
邸内には主屋の南西に約3,300㎡の庭園が広がり、
2棟の茶室と四阿(あずまや)があります。
料金330円を支払って、早速中へ入ります。
天正20年(1592年)、比叡山延暦寺の隠居屋敷として建立。
明治時代に資産家の手に渡りますが、現在は大津市の所有。
まずは主屋の1階から庭園を眺めます。
大宮川の清流を取り入れ、八王子山を借景にした
池泉回遊式の1,000坪の庭園は国指定の名勝庭園です。
左から右へ順に見ていきます。
座敷には黒い漆塗りのテーブルが置かれていて、
鏡に映っているように撮影することもできるのですが、
太陽の光が入ってきて、なかなか上手く写せませんでした。
続いて主屋の2階から庭園を見下ろします。
こちらにも漆塗りのテーブルが置いてありましたが、
やはり、なかなか上手く撮影できませんでした。
八王子山を借景にした庭園は、
地形を巧みに利用しながら滝組と築山を配し、
四季折々の風情を醸し出しています。
最後に庭園の中を散策しますが、こちらは次回に。
(つづく)