演劇づいた私の今年最後の観劇です。
それもこれも愛恵ちゃんのおかげ(^^)
芝居に生きる人達の想いは太秦に入浸る者として知ってましたが
太秦の大部屋は映像の底辺を支える健気な世界。
彼女には狭過ぎたんだと思います!
題名からはどんな芝居か何も想像できませんでした。
ファンタジー系と想像するのが普通でしょ。
そんなに好きな分野ではありませんが
「これまでと全く違う役」と字の言葉に速攻予約しました。
扇町ミュージアムキューブ、19時開演。
地下鉄扇町駅で降りたら天神橋筋商店街で晩を済ませ
30分前には劇場入りしましょう。
自由席だし(^^)
あ、でも「A席」で予約してたんですけど
前から2列目でしかもど真ん中に座ってしまいました。
すごい重たい内容でした…
異形の子供、オサムを産んでしまった母親と妹の葛藤。
オサムに遭遇してしまった大学生ユーチューバーのお門違いのイジメ。
妹の所属するいまどきの高校生グループのねじれた想い。
そこに婦女暴行事件の被害者家族が関わって、
それらを見届ける、生前に恨みを持つ幽霊達が加わって、
舞台上に誰ひとり”まともな人”がいない演劇が進んでいく。
あ、婦人警官はまともだったかな。
終始迫真の演技で進行していきます。
役者さんはそれはそれは見事な芝居で我々を引き込みますが
精神的にしんどかったんじゃないかな~。
我に帰ったら全てがシラけてしまいそうでヒリヒリした空間。
それでいて観客側は誰にも共感できないまま話は進みます。
最後の最後に主人公が死に際の言葉が、その言葉だけが、
私の救いになった気がします。
1人で飲む気もせず真っ直ぐ帰りました。
それでも11時になってしまいましたけど(^^;)
たぶん人はもともと不幸に生まれてはこない。
不幸な環境が人生を不幸にしてしまう。
それは本人にも責任がある、と思います。
なんかすっごい演劇を見た、見てしまった、そんな気がします。