母がいて 子がいる


子がいて 母がいる


お母さん産んでくれて ありがとう


お前 産まれてきてくれて ありがとう



この世界に 母と子のドラマは星の数ほどあるだろう


そのドラマのほとんどは ほのぼのとした物語のはずだ


ここにも いる・・


母と子が・・


今月六日 千葉大網で 捕獲された2匹のわんこ



今日と いう名の 明日


今日と いう名の 明日


中型の雌犬と まだ5ヶ月くらいの男の子だ


この写真が撮られる瞬間まで どんな毎日 どんな時間であったのか


知るよしはない


ただ分かるのは この二匹はほぼ間違いなく親子であるということ


そしてもう一つ・・


木曜までに 引き取りがなければ 


母子そろって ガス室に入れられてしまうと云うことだけだ・・



今日と いう名の 明日


この子たちが 無事この世に産まれること


この親子が 無事生きながらえることが なぜこんなにも難しいのか


なぜこんなにも 大変なのか・・


ナチスドイツのユダヤ人ホロコースト


労働力のない母と子が 残酷にもガス室に入れられ


歴史に残る 殺傷が行われ今もなお語り継がれている


そして今 


平成のこの時代に 普通にそれが行われている・・


ただ違うのは 人間が人間にではなく


人間が犬と猫にだ・・


そして大きく違うのは この子たちが消えていなくなっても


語り継がれるどころか ささやかれることも看取られることもなく


まさに〔何事もなかった〕かのように 過ぎ去って行くこと・・



救わなければいけない 子たちが多すぎる・・


助けなければいけない 悲しみが多すぎる・・



今日と いう名の 明日


環境とか。。


力とか。。


受け皿とか。。


その前に 目の前におこっていることを 今 やらなければいつやるのか


目を閉じて 明日の夢の前


目を開けて 今の命の前


あなたの 心よ 動け・・


                                 2011 7 12

                                     ganman