理佐をベットに寝かせた私は、慌ただしく家を飛び出した。

向かった場所は、近くのコンビニ。


私はそこで必要なものを揃えて、家へと戻った。



部屋へついた私はベットの横に座り、理佐の寝顔を見つめる。

そして、寝てる理佐にこう呟いた。

志:具合悪いなら、断ればよかったじゃん...。


でも理佐は優しいから、きっと私をガッカリさせたくなくて、断らなかったんだよね...。


そんな理佐が私の恋人なんて、今でも信じられないよ。


そう思っていると、弱々しい理佐の声が聞こえた。

理:まなかぁ...。

志:理佐?

理:お腹空いた...。

志:えっ?あっうん!


まさか、お腹空いたなんて言われると思って無かったから、
コンビニでゼリーを買って来てはいなかった。

それに冷蔵庫にも、具合が悪い理佐が食べられそうなものは無かった。


仕方ない、理佐の為だ!


冷蔵庫のドアを閉めた私は、また慌ただしく家を飛び出し、
もう一度、コンビニへ向かった。


店員さんに、また来たとか思われてそう...。


そんなことを考えながら、ゼリーを買って家へ戻った。


志:理佐お待たせ!
 

ゼリーを手に持ち、ベットがある部屋の前に立ったが理佐は眠っていた。


志:せっかく買ってきたのに...ちぇっ。でもいいもん!

ボソボソと独り言を呟いたあと、理佐を起こさないように
理佐の隣に横たわり、目を瞑った。


横からは、スースーって理佐の寝息が聞こえて
その寝息につられた私は、理佐の隣で眠りについた。




...


志:んー...寝ちゃった...。

まだ覚めきっていない目で窓を見ると、もう日が落ちかけていた。


志:理佐はどうだろ。

理佐の心配をして、顔を理佐の方に向けると

理:んー、愛佳おはよう...。

小さな声で理佐がそう言った。

まだ具合が悪そうだけど、少しは良くなったみたい。


理佐を確認した私は起き上がって、ベットに腰かけた。

すると理佐も起き上がって私の隣に座った。


だから私は、昼間のように理佐に話しかける。


志:具合悪いなら、次からは教えてよ?

理:ごめん、でもデートしたかったから...。

志:デートなら他の日にいくらでもするから、具合悪い時はゆっくり休んでよ...。
心配するじゃん。


少し怒ったように理佐にそう言ったのに、何故か理佐は微笑んでて


志:何で笑ってんだよー!

冗談交じりにそう言ったら、理佐は私の目を見てこう言った。

理:心配してくれる人が居るんだって考えたら、幸せでさ...。
でも私はもう元気...!


絶好調って訳じゃないくせに...


本当に理佐って、


志:強がり!


そう言った私は、飛びつくように理佐を押し倒し抱きしめた。


すると理佐は、ポロッとこう言った。

理:まだ具合悪いのにー...!

志:あっ!今、本音出た!


やっぱり理佐は強がりだ。

でもそんな理佐も、私は好きなんだ...。



互いに頭を撫で合いながら、私達は今日も愛を確かめあった。