授業で学生に「AはBより(具体的な数字)~。」と「~ば~ほど、~。」で文を作らせました。

あるグループは、事前にいろいろと質問してきました。

学生:(中国語で)「【お父さんはわたしより20歳年上だ】というのは日本語でどういうんですか?」

わたし:(明るく元気に)「ずいぶん若いお父さんですね?」と。

...

学生:(日本語で)「それから、【人間は年を取れば取るほど、ダメです。】この文はOKですか?」

わたし:(明るく元気に)「【ほど】を使うと、変化が伴う表現のほうがもっと適切かな。どう変えばいいと思う?」

学生:「ダメになります。」

わたし:(うれしく)「正解!でも、何が言いたいの?ダメだというのはあいまいな表現だからね。」

学生:(中国語で)「役に立たない、というのを言いたいんです。」

わたし:(真面目に黒板に書きながら)「それなら、「役に立つ・役立つ」という動詞が使えますね。でも、この表現はきついですね。これを言われると、お年寄りはショックだろうな…他にもいろいろあるでしょう?例えば、忘れっぽくなるとか、うるさくなるとか、体が弱くなるとか。」

学生:「はい、わかりました。ありがとうございました。」

で、最後にクラスの前で発表された文は…

1.「先生はわたしたちより20歳年上です。」
2.「人間は年を取れば取るほど忘れっぽいです。」

泣き顔