・SOI東京初日で、地上波と同じらしい。
・会場とTVは、席とカメラの位置で、距離が違う二つの世界。
会場に行くなら、かなり近い位置のいい席で。あるいはキャパは小さめでないとということが確認できた。
TVカメラだから、スケートをしっかり見せようとしているショーでも見えるし、楽しめるけど、
広い会場の上部だと雰囲気やフォーメーションでも見ているしかない。
新横くらいの小さいところで、会場に大型スクリーンがあるくらいなら行くけれど。
私としてはTVでいいというよりも、TVの方がよほど良いと言う結論になった。
かぶりつきなら、色々と細かい見どころはある。広い会場中になにか届けられるスケートってあるだろうか。下にいれば、たいていのスケーターにスピード感はあるが、上からでスピードを感じるひとは殆どいない。6000の天井からだと、ジャンプも今氷を離れたなくらい、リフトも持ち上げただけ。
迫力など伝わらない。目線が下だと、迫力あるはずなんだが。
ダンスが各組、思ったほど動いていると感じない。近まさりするものではあるなと思う。
よい双眼鏡で見る人もいるんだろう。
AOIのキャパは、8万枚を10公演で割って、8000か。傾斜は日本よりなだらかで見やすそうに見える。AOIは大きめの会場でもちゃんと届くだけのものを用意している。
そのかわり、スケートそのものだけでは見せようとはしていない。
客は何の知識も下調べも要らず、ただ行って見るだけでいい。
スイスはかなり物価が高いそうだけど、あれだけの仕込み(13年度版ダイジェスト)をして、
かなりお安く提供で来ているから、日本だと中間マージンか何かに消えて行く気がする。
けど、やはり近くで見せてもらえた動画さまさまって感じで、やはり近くで観たい。
良い席はそれだけの意味があるもの。(代々木は高いだけで見えない酷い席があったらしい、それに比べれば全身見えたけど)
・滑るナンバーも、会場とTVは、ほぼ全部違っていた。外国のスケ―ターはほぼ無視。
これなら、きちんと演目別にAプロ、Bプロに分けてくれた方が親切。
内容違うなら選んだり、両方行ったりを考える。
Kバレエなんか、熊哲出るかどうかで、値段の差もかなりつけていたりするのに。
・Pさん、色々動きのバリエ出て、見せてくれた。会場では何かひょうきんプロをやっていることしか解らず、同じかどうか演目を確かめたら違っていた。爆走を期待していたら、肩すかし。
四季じゃやれることは限られてる。テンポも一定に押していくしかないだろうし。
・月の光、きちんと見るのは初めて。この緻密でスタティックなバレエ的作品を、広いリンクに置いたらどう見えたんだろうか?舞台ならLUNAのように、一点に静止したままでも成立するけれど。
しかし、AOIでああいうショーをつくっていたからこそ、もう一つのショーをやりたくなる気持ちは解る。
大阪のチゴイネルはさすがに疲れがきてるかと感じたけれど。後半音楽に遅れそうになるあっこなんて初めて見た。
あっこロシェ両方で、この内容に身を任せながらって、ジャンプのタイミングに苦労するなと思えた。
上体が脱力系の表現の最中に、急に単発ジャンプと同じ全身の緊張に切り替えるってしにくそう。
顔がゆるんでいたら歯を食いしばれないから、笑顔で必死に跳んだりもできないだろうし。
よほど余裕がないと。マラソンの中に全力ダッシュがあるとゆかりんが言ってたな。
シリアスできつい顔しながら滑る方が、試合プロはやりやすい。
笑顔で楽しい系で試合するってかなり難しい。
あっこはジャンプの前に結構待つタイプだし。けれど、さまざまな種類の曲をこなせる。女子でキレとタメは一番。リベルタンゴはあっこでないと。キレが出せる女子って貴重。
ロシェはモブのGナンバーの一部になることから、ソロナンバーの質を保つことまで、一番プロらしく
こなせているのかも。
・一部の人はプロと言う言葉を勘違いしてると思う。
「一日休めは自分に解り、二日休めば周りに解り、三日休めば観客に解る」
どのジャンルでも人前に立つものの戒め。
体全身でも、指の演奏でも、足だけのことでも、人前に立つにはそれだけのものを維持し続けなければならないのに。毎日毎日のエクササイズはみんなやって当たり前。それがプロの最低条件でしょう。
見せるとか表現とかを、ただ手先や表情のことだと勘違いしているよう。
思うとおりの効果を出すには、それが可能な体がまず必要。
ポジションホールドできない筋力で、I 字バランス出来ないし。
気持ちだけで何かが形になるなら、プロいらない、素人で充分。
現役の方がそこはきっちり保っていて、かつ日本の選手はプロも作り込んであるので、
色々楽しめる。
けれど、一度もノブのリバーダンスとライサの白鳥全幕風は捕獲できなかった。
そこは会場で見ておいてよかったかも。リバーダンスで試合じゃないショーナンバーなのに、
トウステップなしなのかと、時代を感じた。今はツイズル全盛。
タケシ、シェイたちのリバーダンスも、ヤグのウインターも、旧採点時代か。
ポルウナみたいに、EXVで少し使うだけ。
・みんな色々なジャンルを見せてくれる。
どれもいいのだけれど、そのためにリプレイかけるかというと、そうでもない。
あともう一皮って思うのだけど。
どうだろう。アディオスはあくまで「ノブのアディオス」であって、タンゴを見たというものではないし。
これだけ滑り込まれて練られているのに。見たいのは新プロのリバーダンスのほう。
あるいは十八番のコメディ路線。緑のカーディガンのは本当によかったけれど、
あれは「幸せなクリスマス」という世界観の中でのもので、ここにのせられないだろうしな。
でも、会場でこの近さで見られるなら、これでよかった。
・会場で一番距離伸びて滑っていたカーチャの確認をしたかったけど、映らなかった。
あれはかなり曲の盛り上がりに合わせて、ロングサイドをバーンと滑るような振付だったから、
上からでも解りやすかったけれど。
・シンクロスケートは合わせようとする競技だけど、このクラスが揃うと、動きなんか揃って当たり前でしょ。
ブルーインパルスの編隊飛行のように、近い距離で微動だにせずと言う感じで移動する。
体の角度やフリーレッグの角度もタイミングも揃ったままで当たり前。
大柄白人さんに混じって、二人が小ささで目立つかと思っていたら、気づかないほど溶け込んでいた。
それぞれの個性を出して踊ってる日本のショーのモブとは趣が違う。
・紹介もなくバレエ公演のように次々出てくるので、勘違いしてパンフレットにちゃんとかいてあるものだと思い込んでいたら、何も書いてなく、焦った。
普通は誰が何を見せて、作曲者とか演奏は、振付意図や周辺エピソードとか書いてあるものだと、つい錯覚してしまった。
アップされてよかった。ついでにメモ。
・それぞれが試合プロなど、持ちネタ滑っているのに、なぜか全体の音楽に統一感を感じてしまっていた。
だれか一人のアーティストのカバーアルバムを通して聞いているような。
一部にその感じが強かったが、サウンドエフェクトでもかかっていたのかな?
何か、元気プロであっても物憂く気怠く感じたのは、自分の感覚のせいかもしれない。
TV版ではただ普通に、各自の演目の音源のように感じたから。
2015年1月11日(日)13:00開演
ACT I
- ”Rhapsody in Blue“
- Cast
- “Zombie”
- Sinead Kerr & John Kerr
- “Love Never Dies”
- Takahito Mura
- “Chandelier”
- Kimmie Meissner
- “Bossa Nova Baby”
- Narumi Takahashi & Ryuichi Kihara
- “Amartisi”
- Kanako Murakami
- Transition: “Vivian Van Damme”
- Tanith Belbin, Charlie White and Ryan Bradley
- “Mr. Cellophane”
- Ryan Bradley
- “Addicted to You”
- Joannie Rochette
- “I’m Kissing You”
- Daisuke Takahashi
- “All We Have”
- Tessa Virtue & Scott Moir
- “Stompa”
- Cast
- “Solace”
- Satoko Miyahara
- “A Evarist Carriego”
- Takahiko Kozuka
- “Zigeunerweisen”
- Akiko Suzuki
- “River Dance”
- Nobunari Oda
- Transition: “Introduction & Allegro”
- Meryl Davis, John Kerr and Benjamin Agosto
- “I Dreamed a Dream”
- Ekaterina Gordeeva
- “Dear Prudence/Blackbird”
- Patrick Chan
- “Boogie Shoes”
- Tanith Belbin & Benjamin Agosto
- “Black Swan”
- Evan Lysacek
- “Say Something”
- Meryl Davis & Charlie White
- “This Little Light of Mine”
- Mao Asada
- “Shut Up and Dance”
- Cast
CS-TBS完全版
といっても、東京初日を丸映ししたのに、大阪のトークを編集でつけただけ。
別プロもついていないし、会場音声でもない。
それなりに解説は頑張ったと思うけれど、CSで解説なんていらない。
そんな人がわざわざ契約するだろうか?BSでやりなさいよ。
解説には舞扇と扇子の区別もつかないのかとまた突っ込みたくなる。
外国語だとFANかなにかで済んでしまうかもしれないが、キャシーたちの扇もどういう読み方で習ったんだろうか?
このトークもちらほらとカットだの編集だの。
もう一年やろ、が唐突で、お断り、をカット。
日テレも「これで死んでもいいくらい」をカットしていた。何もいわなかったら、そのままにしたろうか?
普通、自分がそんな言葉をどんな場面だったらチョイスするか、考えないんだろうか?
鈍いというか、TVの現場ってずぶとくないとやっていけないんだろうけど。
やっと一昨日のFOIから、内容が頭に入りだして、随分目詰まりしていたなと思うが、
SOIまで待ってやっと普通に見られた。
良いんだけれど、やはり会場では受け取れない。
歌とかじゃないんだから。
表情なんか、カメラが追ってこそ。会場で観たら一番滑りが見えるゴルデーワなんかの体使いは、
TVに対応していない時代、ダンスではないスケートだけの動き。会場だけの世界だったものが、映像になってずいぶん変わってきた。テッサたちが完全にダンスで、メリルがバレエで。
けれど、上からでは意味があまりない。対談でバイロン・アレンの話は聞けるはず。
ゆきなは今度、ものすごく小さなリンクで滑るらしい。
それじゃ、滑らずに踊るだけの方がよさそうに思うけれど。
歌舞伎にしろ宝塚にしろ、三階まで表情を見せようとすれば、あの舞台化粧だし。
それだけのパワーが必要。タラソワもリンクサイドからあれだけ大きくと言っていたけれど、
それでもリンクサイド。
もう少し小さめの器でやるのがベストなんだろうけれど。
体育館にいちいち氷を張ることで、製氷会社の仕事にはなるけれど。
映像では見えない見えないと大不評だったところの位置は解らず。
寄りだとここまで見えるのにな。自分の目のせいも大きいか。遠視にはならずってなんで?