SMAP解散騒動と所属事務所独立という芸能界のタブー(上) (下    

 過日のフジテレビ系『ワイドナショー』にご出演されたお笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さんはご立腹の模様だった。昨年末に再婚したお笑いコンビ「ココリコ」の遠藤章造くんの報道についてだ。

「(再婚相手が妊娠中であることから)あいつは(発表する)タイミングをすごく考えていたんやて。というのも、前の奥さん(千秋)との間に女の子がいて、年頃やから、腹違いのきょうだいができるわけだから、こちらのタイミングで公表したかったのに、どこかのスポーツ新聞が書いて、娘はすごいショックを受けたって。こんなの幼児虐待やないか。こういうことをやっているお前たち(メディア)は何やねん」

 この談話を目にして、人志松本ってバカなの? と思ったのは私だけだったのだろうか。父親が結婚前の女性を孕ませたことを年頃の娘が知ったらそっちのほうがショックなんちゃうの、と思わずツッコんでしまったほどだ。ご自身もデキ婚だったからそのへんのところは寛容なのかも。でも、松本さんは、ゴシップとは何かをもっと勉強されたほうがいい。

 というわけで、ベッキーはSMAPに助けられたなあ。

 SMAPというのは、「Sports Music Assemble People(スポーツや音楽をやるために集められた人々)」の頭文字だ。だからバラエティに出たり司会をやったりするのは本来の意味から外れることになる。それが解散の理由だ。

 んなわけなくて、しかし、週刊新潮のスクープには驚かされた。

 表立った時系列で見ると、今月十三日発売のニッカンスポーツとスポニチが「SMAP解散、木村拓哉くんを除く四人(中居正広くん香取慎吾くん草なぎ剛くん稲垣吾郎くん)がジャニーズ事務所を退社、独立」と報じたところ、各局のワイドショーが騒然となりNHKまでもが後追いで報じたが、これって週刊新潮のスクープをニッカンとスポニチがパクッ……、もとい、参考にして記事にしたんじゃないのだろうか。週刊新潮は少なくとも四日前には〆切を終えているし、そもそもニッカンもスポニチも新潮発売の前日に記事にするあたりが怪しい。このところスポーツ紙はスクープを飛ばしてないから、自分たちの手柄にしたかったのかも。

「SMAPは解散、メンバーは退社して独立」騒動の発端には、飯島三智さんという女性の存在が大きく関わっている。ジャニーズ事務所では、マネジメント室長の肩書きがあった方だ。

 この飯島室長こそが、SMAPを国民的アイドルに育て上げた敏腕マネージャーなのである(入社時は事務員だったが、マネージャーも付かなかったSMAPを見かねマネージメントを買って出たとのこと)。ジャニーズ事務所の社長・ジャニー喜多川氏も、彼女のプロデュース能力を大いに評価していたのだそうだ。芸能記者が言う。

「あのSMAPもすぐに人気が出たわけではなく、最初は苦労した。その頃から彼女はマネージャーを務め、緻密な戦略で彼らをスターダムに押し上げたのです。だからメンバーは“育ての親”に感謝し、事務所内では飯島さんの言うことしか聞かないと言われていました」

 キムタクを除く四人が退社&独立するのは、二月にジャニーズ事務所を退職する飯島氏と行動をともにするためだ。一説によると、昨秋ごろから彼女がSMAPを引き連れ、ジャニーズから独立するという噂は広まっていたのだという。それが現実になったのだが。

「昨年十二月半ば、事はほぼ決しました。飯島さんは解雇されることになった。肝心のSMAPも当初は飯島さんと行動を共にし、全員で独立すると見られました。しかし紆余曲折を経て、メンバーが四対一に分裂することが決定した。飯島さんのクビに伴い、四人が彼女について行く(後略)」(芸能記者)

 飯島氏が解雇された理由のひとつは、飯島氏の仕事のスタイルだったという。

 SMAPのブッキングを一手に引き受けていた彼女は、ありていに言えば独断でスケジュールを決めていた。事務所の決裁を仰ぐよう指示されても、自分のやり方を変えようとしなかった。メリーさん(ジャニーズ事務所副社長・ジャニー氏の実姉)の指揮、承諾を受けてのビジネスはできない、と突っぱねたそうだ。おそらくは、わたしがSMAPを育てたのだとの自負があったのだろう。SMAPのことは、誰よりもわたしがわかっていると。

 解雇に通じるもうひとつの理由が、こちらはちょっと厄介なのだが、メリー氏の実娘でジャニーズ副社長の藤島ジュリー景子氏との確執だ。確執と言えば、古くは西武グループを二分した堤清二氏と義明氏の骨肉の争い、近年で言えばロッテの兄弟喧嘩や大塚家具の父娘喧嘩といったお家騒動があるが、権力者同士の諍いと確執は、マスコミにはご馳走で、お腹いっぱい食べたくなるのである。実に美味しいのだ。

 飯島氏がSMAPとKis-My-Ft2を手がけたのに対し、ジュリー副社長は嵐を大ブレイクさせ、TOKIOや関ジャニ∞などを管轄下に置いている。よいライバル関係にあることには違いないが、事務所内には飯島派とジュリー派があり、派閥争いはおろか次期社長の椅子をめぐって対立している……、などといった憶測が流れた。

「ジャニーさんとメリーさんがご高齢ということもあり、ジャニーズの後継問題はここ数年、色濃く出てきている印象です。だから、ジュリーさんと飯島さん、それぞれの派閥を一人のプロデューサーがかけ持つということは基本的にない。横断的なキャスティングをすると問題が起きるから、慎重に配慮しているのです。

 TBSとテレ朝は飯島さんの力が強い。フジは半々、日テレはジュリーさん。

 深夜枠は飯島さんが持っていて、そこでバランスをとっている。最近、ジュリーさんがTOKIOを推しているようで、彼らの露出が多くなっているのはそのためです」

 一年前の記事(週刊文春2015年1月29日号)からだが、民放関係者は言っていた。

 ジュリー氏と飯島氏の確執は、互いのタレントのぶつけあいにも見られた。キムタク主演の『HERO』(二〇一四年フジテレビ系)の初回放送日の裏番組に日テレは特番を用意し、関ジャニ∞の横山裕くんを出演させたかと思えば、SMAPがフジの『27時間テレビ』の総合司会を務めれば、関ジャニ∞は日テレの『24時間テレビ』のメインパーソナリティを務める……、といった具合だ。

 そして、またまた一年前の記事(週刊文春2015年1月29日号)からの抜粋で恐縮だが、文春はブッ飛びの十ページぶち抜きでメリー喜多川副社長のインタビューを掲載しているのである(週刊誌はたとえトップ記事でも四ページにまとめるのが基本。よほどの大事件で六ページ。昨年の朝日新聞社の慰安婦記事捏造誤報でっちあげ問題に関してはテーマをいくつかに分け各誌とも十ページ強を割いたが、一人のインタビューで十ページは異例中の異例=それがジャニーズの力と影響力)。

 そのインタビューで、週刊文春が事前に送った質問状の内容に、メリー氏は眉をひそめるのだ。

「わたしが失礼だと言ってるのはね、この質問状のこと。『小誌の取材では次期“社長”候補である藤島ジュリー景子が……』って書いてあるけど、当たり前じゃない。何がおかしいんですか? わたしの娘が会社を継いで何がおかしいの? “次期社長候補”って失礼な。次期社長ですよ。シィさん(白波瀬傑専務取締役)、うちのジュリーは“候補”なの?」

 いや、違います――、と白波瀬氏は即答した。

「当たり前じゃない! ジャニーやわたしがいるのに、なんでジュリーが社長なんですか。わたしが病気にでもなったら社長になってください。悪いけどわたしはシィさんより元気なつもりです(中略)ジュリーはいまわたしのことを手伝っていて、それで精一杯。(所属タレントが)少なかった時期はわたしが全部マネジメントをやりましたよ。ジャニーは演出をやってたから(中略)。

 ジュリー以外に誰かが派閥を作っているという話は耳に入ってきません。もし、うちの事務所に派閥があるなら、それはわたしの管理不足です。事実なら許せないことですし、あなた方(週刊文春の記者さん)にそう思わせたとしたら、飯島を注意します。今日、飯島を辞めさせますよ。仕事の大事なことって、そういうことだから」

 そして、メリー氏は、ちょっと飯島呼んでくれない? いま飯島呼んで、と飯島氏を取材中の会議室に呼び出したのである。

>>続編『SMAP解散騒動と所属事務所独立という芸能界のタブー(下)』に続く

「(質問状に)うちの娘と対立していると書いてあったら、飯島に説教するのは当たり前でしょう。派閥があるとしたら、うちの恥(中略)。

 うちはジュリーが生まれたときから、事務所がちゃんとうまくいったら後継ぎにしなきゃいけないと思っていました。少なくとも三ヵ国語、四ヵ国語は読み書きができるようにしているし、小さいころからミュージカルを見せてきた。娘には、英語もフランス語も全部教えています。どんな本でも読めるように、どんな仕事でもできるようにしています。孫にもきちんと英語とフランス語と、中国語も教えています。うちの仕事を継ぐなら英語はマスト。だってミュージカルができないから。いい台本は、その国の言葉で読むべきです。わたしは、そういうつもりで育ててますもの(後略)」

 飯島氏が駆けつけたのは三〇分後のことだったという。そして、噂されているジュリー氏との確執について、語り出した。

 「わたしも被害に遭っている立場で、それはジュリーさんもそうだと思います。ジャニーズ事務所全体がそういうふうに見られている。そのように足を引っ張りたい方もいらっしゃると思うんですよ、事実。こういう芸能界って競争が激しい世界ですので、全くそんなことはないので……」

 記者「嵐とSMAPがあまり共演しないというのは?」

 「別に、意味というのはないと思うんですけれども……」

 このときだ。飯島氏の話に耳を傾けていたメリー氏がおもむろに口を開くのは。
 そして、このときの発言が、飯島氏とSMAPを追い込むことになる。

 「だって踊れないじゃない? 嵐と共演しようにも、SMAPは踊れないじゃないですか(中略)SMAPは、踊れる子たちから見れば、踊れません」

 この発言を知った中居くんはひどく落ち込み、それが退社を決めたきっかけになったとも言われている。メリー氏とのやり取りは続く。

 「飯島派と言うけれども、飯島はいま誰をやってるんだっけ?」

 「SMAP、キスマイとかをやっていますけれども……」
「(記者に向き直り)飯島が自分が担当している人間を番組に入れるのは当たり前のことじゃないですか。間違いがあるとしたら、この人はSMAPが長すぎているのかもしれませんね(中略)。

 だけど、悪いけどわたし、飯島に踊りを踊れる子を預けられないもの。そういうこと、わかんない? うちの子はある程度踊らなきゃしょうがないでしょう」

 SMAPにすれば、さんざんな言われようだ。

 「飯島を気にしている人はいっぱいいますよ。みんな。この人、怖いから。わたしの真似して、わたしと同じように怖いの。わたしが怖いのとは違うと思うんですけど」

 飯島氏が反論するが、メリー氏は意に返さずに続けた。

 「もしジュリーと飯島が問題になっているなら、わたしはジュリーを残します。自分の子だから。飯島は辞めさせます。それしかない(中略)。

 飯島に関してもわたしの管理の仕方が悪いんですよね。だから、みんな勘違いしちゃう。うちの娘と飯島が争うなら、わたしは飯島に『出て行け』と言うしかない。だって、飯島はわたしの子どもじゃないんだもの。

 飯島がジュリーと対立するということは、わたしと対立するということ。おわかりになりますよね。それは、わたしに刃を突きつけているのと同じですからね。

 うちの娘が、何で飯島と派閥争いしなきゃならないの? だったら、どうぞ自分のところで別に会社を作ってくださいと言うだけ。派閥争いをしたら、飯島がどんなに仕事ができても、わたしは娘の味方です。親ですから、当たり前のこと(後略)」

 このとき以降、飯島氏は役員を務める関連会社を拠点に現場を飛びまわり、ジャニーズ本社に顔を出すことは一度もなかったという。決裁を仰がずSMAPのスケジュールを決めて行くやり方は相変わらずで、周囲にはメリー氏に詫びを入れたらどうかと勧める人もいたとのことだ。残念ながら、彼女は耳を貸そうともしなかったそうだが。

 昨年九月には、飯島氏の仕事のやり方をめぐり、双方が弁護士を立て協議するようになっていた。このときにはもう、飯島氏は事務所を去る決意を固め、メンバーにも話していたのだろう。十一月にはメンバー四人が脱退を明言したと言われる。

 そして、SMAPを連れて出て行け――、とメリー氏に言われたその一年後、解雇されるにあわせ、飯島三智氏は、本当にメンバーを引き連れてジャニーズ事務所を出て行く。今回の騒動は、一年前のあのときに青写真が引かれたのかもしれない。

 「(SMAPの)契約は九月まであるが、それが満了すれば、勝手にすればよい」

 SMAP独立の意向を告げた際、事務所にはそう言われたそうだ。

 芸能界は、所属タレントの独立にはとかく厳しい。ジャニーズ事務所でさえ、独立後の田原俊彦氏や元『光GENJI』の諸星和己氏を徹底的に干してきた。ジャニーズ事務所は、日本の芸能プロダクションで唯一「黒い交際」がないクリーンな事務所だと言われているが、そのジャニーズ事務所でも、所属タレントの独立は看過できないのだ。

 独立する四人にも、おそらくは厳しい現実が待ち構えているだろう。

 「目下、飯島さんは四人に対し、“茨の道だから、事務所に戻りなさい”と諭しています。四人も飯島さんにそう言われれば、事務所に恨みがあるわけでもなく、迷い始めた」(テレビ局幹部)

 だが、もう遅い。たぶん遅い。きっと遅い。(そうかなあ?)

 私の予想では、三月いっぱいをもってSMAPメンバーが出演する番組は全て打ち切られるような気がする。もし、たとえば中居くんが司会を務める番組が春の改編以降も続けられることになったら、ジャニーズ事務所はその局に所属タレントをもう出演させなくなるだろう。中居を使うんですか、じゃあうちのタレントはもうおたくに出なくていいですね――、といった嫌味な交渉が番組プロデューサーとのあいだで交わされるはずだ。独立する四人を起用すれば、ジャニーズ事務所は嵐を引きあげ、TOKIOを引きあげ、V6や関ジャニ∞まで引きあげようとする。そんなことをされたら、テレビ局だって義理はあっても独立する四人を切る。キスマイもしばらくは冷や飯食いかな。

 対して、ジャニーズに残る道を選んだ木村拓哉くんはどうか?

 残留を決めたとき、弁護士を介し、キムタクは事務所側にこう告げたそうだ(工藤静香夫人に強く引き留められたのが理由と言われてはいるが。その工藤静香に夫を説得するよう命じたのがメリー氏との報道もあるが)。

 「成功したから独立というのは筋が通らない。自分はジャニーさんやメリーさんを決して裏切りません」

 この話を伝え聞いたメリー氏は感激し、この先、木村拓哉だけは何があってもわたしが絶対に守る、と言ったとのことだ。キムタクはすごい後ろ盾を持ったものだ。だが、彼の評価は二分された。

〈メンバーの四人は“育ての親”への恩義から義侠心を見せた。しかしキムタクだけは打算で動き、飯島さんやメンバーを裏切った〉

 〈キムタクこそが大恩あるジャニーズ事務所への義を守った〉

 木村拓哉くんの選択を、あなたはどう思うか――?

 ジャニーズに残ることを決めて以来、木村くんへのメンバーの風当たりはかなり強かったようだ。たとえば、全員で出演する番組の収録現場で、木村くんが挨拶してもメンバー全員が彼を無視したり、疎外され、木村くんだけがメンバーと同じ楽屋を使わず別行動を取るような場面が目撃されていたともいう(木村くんはもともと楽屋を使わないとの話もある)。

 私がわからないのは、飯島氏の退社にあわせ、メンバーが彼女に付いていこうとした理由だ。踊れないグループと言われたことに腹が立ったのか? SMAPを売り出すことに心血を注いだ飯島氏の苦労を事務所が認めようとしなかったのが許せなかったのか?

 それとも、国民的アイドルという呪縛から逃げたくなったか――?
 あるいは、人気にかげりが見え、落ちぶれていく姿を見せたくなかったとか?

 二〇一四年のSMAPの売り上げは、ファンクラブ収入が約四〇億円(会員約九九万人×年会費四〇〇〇円)、コンサート収入が約九五億円(動員数一〇〇万人×チケット代九五〇〇円)、音楽収入が約二三億円(CD、ライブDVD等)、CM契約料テレビ出演料等の収入が約六〇億円で、締めて二二〇億円にものぼる。これにグッズ収入を加えれば二五〇億円はくだらないとも言われている。

 おいおい、辞めちゃダメだろ。七〇年代には百恵ちゃんがいてピンクレディがいて聖子ちゃんがいた。男性ならたのきんトリオがいて、異常なほどの人気を博した光GENJIがいた。でも、SMAPほど息の長いアイドルはいなかった。だから、SMAPは特別なのだ。

 独立を明言した四人と事務所とでは、今後も協議を続けていくという。(戻るためにはメリ―副社長が折れればいいだけ。その方向に向かってる)
 道を見誤っちゃいけないよ。それに、アイドルならファンを泣かせてもいけない。

参考記事:週刊新潮1月21日号他


SMAP分裂回避へ政財界も動く、
想定超える世論に事務所も驚き


 グループ消滅の危機にある国民的グループ・SMAPの分裂回避に向けた動きが加速していることが16日、分かった。関係者によると、2020年東京パラリンピック大会などを支援する団体の応援役を務めるSMAPの解散阻止に政財界からの後押しも出始めたという。残留に向けた世論の声も日に日に高まっており、所属するジャニーズ事務所は反響の大きさに驚いているという。
解散騒動に揺れるSMAPの救済に政財界から動きが出てきた。

 SMAPはパラリンピック支援団体「日本財団パラリンピックサポートセンター」の応援役に“就任”。2020年東京パラリンピックの成功を後押しする役割を担ったばかり。昨年11月にはリーダーの中居正広(43)が「(SMAPの)Pの部分をパラリンピックのPに」「20年まで一丸となって頑張りたい」と宣言。可能な範囲で応援を続ける約束が交わされている。

 そうした立場にあるだけに、関係者は「東京パラリンピックを応援するグループの解散は、イメージとしてもよくないのでは」と懸念。別の関係者からは、“日本の顔”でもあるグループの分裂・解散は「日本にとっての損失」との声まで出てきており、政財界の大物を通じて、グループが存続するよう事務所側に働きかける事態に発展しているという。

 15日には石破茂地方創世担当相(58)が「(存続を)願っている」とコメント。ファンは大ヒット曲「「世界に一つだけの花」購買運動や署名活動を始めるなど、今回の騒動は国民的な関心事に発展している。

 木村を除くメンバー4人は、女性マネジャーと共に独立する意志を事務所側に伝え、メリー喜多川副社長(89)の激しい怒りを買っている。ただ、解散騒動が表面化して以降の世論は、事務所の想定を超えていたという。関係者は「世論の声にジャニーズの関係者も驚いている」と話し、残留という形での騒動終結に乗り出す可能性は残されている。政財界の大物の口利き、ファンの後押しによって、両者の“雪解け”が、一挙に進む可能性が出てきた。



ダイヤモンド・オンラインのほうは、週刊誌やスポーツ紙の記事をもとにした推論らしい。
リテラの見方によると、ジャニーズ事務所の広報が、どんどんマスコミに情報を流していて、
それはジャニーズ事務所に抗議の電話などが殺到しているからだそうだが。
「4人は戻りたがっているが、それを認めては示しがつかないから、分からないように芸能界で干し上げるのが慣例」
と書けということだったが
http://lite-ra.com/i/2016/01/post-1894.html
タレントには自主判断は認められてないんだな。
事務所の権力維持のコマという立場。
それは日本独特なのらしい。
出演を決めるのはあくまでも事務所側かマネージャーか。
そうは見えないのだけれど。

テレビ局が報復を恐れて、遠慮しているからというのがありそう。
プロデューサーが責任を問われることを恐れているのかもしれない。
しかし、プロデューサーとは、そういう立場のはず。
コケたら自分の責任だ。
SMAPほどの立場で、仕事が無いとは考えにくいが。
頼みたいひと、いっぱいいるだろう。
東京キー局だけがテレビでもなし。
もし妨害すれば、妨害すればするだけ、するほうが目立つんではないだろうか。
権利問題のほうが厄介そうだ。
SMAPの名前を使えるかとか、今までのヒット曲を歌えないとかあるんだろうか?
なんだか、楽曲の扱いが、遺産相続のもめごとのように思えてきた。
事務所側としては売れない時代の投資を回収出来たらそれでよさそうだし。
とくに力を入れて、特別な予算をかけて育てたということもなさそう。
ビジネス問題なら権利の割合で話は尽きそうだけれど、忠誠心を試されているようなところもある。
勝手をされたら「抑えが効かない」ということで。
しかし、いつまでもアイドルやってられもしないし。
すでにただのアイドルではなく、個々人の名前もある。
東京、首都圏だけで熱く燃えている業界のような気もするが、
ご当地アイドルのイベントゲストなんかいかがでしょうか。
一人くるだけでも、来てもらうほうは大喜びかも。
ご当地アイドル乱立のお蔭で、東京の芸能事務所無関係の場所は多くなっている。
源氏物語風に見れば、須磨への追放刑のようなものかもしれないが、
その様子がまた話題にもできるかも。
まあ、首都圏のマスコミが、芸能事務所の意向が恐ろしいのなら、
そうはならないかもしれない。
他の事務所は「黒い付き合い」まであるということだし。
しかし、ジャニーズ事務所がそういう関係が無いのなら、かえって安心。
それに、そこまで全国的に縛りが効くものだろうか?
海外もあるだろうけど、それにはグループ名が要りそうだ。
けど、妻子持ちの身では東京に残って、ドラマに出てのほうがいいかもなあ。
しかし、ターニングポイントはいつか来る。いつまでも若くない。
前向きに脱皮したってよいかも。
歌のグループはソロになったり、また再結成したりして、色々自分たちで動いていると思うのに。
こういう「マルチタレント」のほうが、色々つぶしが効きそうではあるのに。
どうなるにしても、おのおのの望む方向に行ってもらえればと思う。
ジャニーズ界では世代交代を煽られたりはしないのらしいけれど。
大体は解散回避の方向へ動いているということだし、そうなりそう。
だけれど、これから先のことを、芸能人として考えていくきっかけであることはあるだろう。
まだまだ、これから先が目が離せない気がする。

しかし、紅白のトリが近藤雅彦だったらしいが、その理由はよくわかった。
あれ?マサの字はこれでいいんだっけ?
よく覚えていない。