放置竹林が農業で必要な「あるモノ」に!

 

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 長年放置された竹、いわゆる「放置竹林」を農業に必要な「あるもの」に生まれ変わらせる宮崎県の企業が注目を集めている。今回、県内に初めて進出しSDGSへの貢献も期待される企業の取り組みを取材した。  

テープカットならぬ「竹カット」で開所を祝ったのはさつま町に完成した宮崎県に本社を置く会社の工場。

ここで作っている「笹サイレージ」とは粉砕した竹に乳酸菌などを混ぜて発酵させたもの。飼料や肥料として使うことで野菜の生育の向上や牛や豚の肉質改善のほか、

サツマイモ基腐れ病の対策にも期待されている。  

原料は長年整備されず荒れたままになっている竹、いわゆる「放置竹林」。県内の竹林面積は日本一で、その多くは「放置竹林」だと言われている。他の樹木の成長を妨げたり土砂災害を引き起こす危険性がある。この企業では「放置竹林」を無償で伐採して加工し農業の従事者が低価格で飼料や肥料を手に入れられる仕組みを確立した。  大和フロンティアの田中浩一郎代表取締役は「色んな資材が高騰している。原料費が無償になると値上げにはならないので地産地消、地域で伐採したものを地域で消費する形が取れてくると思う」と話した。  この事業は環境保全などに繋がることからSDGsへの貢献も期待される。今後、放置竹林の伐採は個人からも受け付ける予定だという。

 

 

 

KKB鹿児島放送

竹や笹を原料に飼料や肥料を作る工場が鹿児島県さつま町に完成しました。 宮崎県の「大和フロンティア」は放置された竹林を無償で伐採し、家畜の飼料や農作物の肥料として活用する事業に取り組んでいてさつま町に工場を開所しました。 開所式ではテープカットの代わりに伐採した竹をノコギリで切り、施設の完成を祝いました。

 (大和フロンティア 田中浩一郎代表取締役) 「(ウクライナ情勢などで)いろんな資材が高騰化している。原料費が無償なので値上げはない。地域で伐採したものを地域で消費するという形」

 日本一の竹林面積を有する鹿児島県。近年、全国各地で「放置竹林」が拡大していて防災上の観点などから問題となっています。 

(大和フロンティア 田中浩一郎代表取締役) 「無償で伐採することで竹林伐採が進む。無償の材料があるからこそ農家に安く供給できる。大量消費され循環するようになると強みになる。地域連携ができると持続可能な事業になる。」

 

放置竹林に困ってる?…飼料・有機肥料の原料になります 竹林面積日本一の鹿児島・さつま町に竹チップ工場完成

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南日本新聞

完成した工場前で竹の加工を実演する関係者=17日、さつま町時吉

 竹を原料とした家畜飼料・有機肥料の「笹(ささ)サイレージ」を製造販売する大和(やまと)フロンティア(都城市)は17日、鹿児島県さつま町時吉に整備した竹チップ製造工場の開所式を開いた。放置竹林の竹を所有者に代わって無償で伐採し、原料として活用する事業を竹林面積日本一の県内で本格的に始める。

  【写真】テープカットの代わりに竹を切って開所を祝う関係者

 県内第1号の工場は延べ床面積444平方メートルで、総事業費は1億2000万円。5月下旬からの稼働を見込む。枯れた竹も含めて年間約10万本を加工する。

開所式にはJAや行政などの関係者約60人が参加。専用重機での伐採やチップにする機械の実演もあった。  

「笹サイレージ」は、竹チップに乳酸菌などを混ぜて発酵させたもの。同社によると、牛や豚の健康状態の改善、野菜の収量向上が期待できるほか、土壌改良材としても効果があるとされ、サツマイモ基腐(もとぐされ)病対策の実証実験が進められている。  林野庁によると、県内の竹林面積は2017年までの10年間で約1800ヘクタール増加。放置竹林の対策が課題となっている。田中浩一郎社長(52)は「厄介者の竹を資源として活用する取り組み。ウクライナ情勢などの国際社会の影響を受けずに安定して生産でき、国連のSDGs(持続可能な開発目標)にもつながる」と話した。  同社の工場は本社に続き2カ所目で、宮崎県新富町にも建設を進めている。「笹サイレージ」の月間生産量は現在約200トンで、数年内に約700トンまで増やす計画という。

南日本新聞 | 鹿児島

 

>江戸時代なら木は薪に、竹は竹細工にと竹林は大事な地域資源でした。 

しかし現代の竹林はこれといった使い道もなく生え放題の荒れ放題、どうしようもなく放置された竹林を所有者に代わって無償伐採してくれるなら大歓迎という地主は多kaいと思う。 ビジネスモデルと成り立つなら、ぜひ全国展開して欲しい。

 
時代劇の水筒はいつでも竹筒。コップ、湯飲み、皿の代わりにもすぐになる容器で、
水の持ち運びには重宝しただろうし、春に取れるタケノコは、塩漬けで年中保存がきいたそう。
だから、竹林はヒトが植えたもの。地下茎で広がる竹が、こんなにあちこちのあるのは、人が利用するために運んで植えたものだ。
どんなタケノコでも食べられる。太くても細くても。
お店で見かけるものは、太い孟宗竹のタケノコが多いけれど、あく抜きをしてゆでるのには、すごく大きなお鍋が必要なので、かまどに大きなお釜があるような時代でなくなったから、普通の家では炊きにくい。
うちでは、結構あとから産直市場に並ぶ「破竹(淡竹)」という細身のタケノコの小さいのを買ってみたりする。もっと細い竹の種類でも、タケノコなら食べているのを、旅行番組でもみたりする。
長野では根曲がり竹というのが、おいしいらしい。

 

 

孟宗竹のピークが過ぎた、5月中旬から6月上旬に出回る淡竹。

孟宗竹のようにアクが強くないので、米ぬかナシでも大丈夫です。

 

 

 

 

ジャンボタニシが肥料になった 間伐竹と焼却して炭化 京都・洛西高、地元住民連携

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日本農業新聞

 京都府立洛西高校(京都市西京区)の生徒が、地元の住民団体と連携してスクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の肥料化を実現させた。近隣の大原野地域の田んぼで捕獲したジャンボタニシを、間伐した竹と一緒に焼却して炭化させ、肥料として活用する。 竹と焼却・炭化させて肥料化したジャンボタニシの画像  

同校では約20人の生徒を中心に、地域とつながる活動を進めるプロジェクト「洛再Links(リンクス)」を設立。地域の魅力や課題を調べて、フィールドワークや行事へ参加している。これまで地域の植物多様性の調査や、公園清掃のボランティア活動などを行ってきた。  

定植直後の柔らかい稲を食害するジャンボタニシを捕獲して、収穫量の減少を防ぐだけでなく、肥料として活用しようという活動もその一環だ。今月、生徒が自作した捕獲網などを使って約500匹を捕まえて、竹と一緒に無煙炭化器で焼却、肥料化を進めた。  活動を支援する京都市南部農業振興センターが、昨年試作した肥料を使った小松菜とハツカダイコンで栽培を試験。対照区よりも育ちが良いことを確認できた。  プロジェクトの会長で3年の田辺琴菜さん(17)は「通りすがりの人からも『ありがとう』と声をかけられる。活動が地域の役に立つと思うとうれしい」と笑顔で話す。  同校と連携してプロジェクトに取り組む住民団体「なんやかんや『大原野』推進協議会」の小原喜信会長も「高校生が地域の課題解決に向けて活動してもらえるのはありがたい。今後も長く続けてほしい」と、地域と高校のつながりの深まりに期待する。  大原野地域はタケノコの産地として知られる。間伐した竹をジャンボタニシと燃やして肥料とすることで、竹林整備にも貢献できるという。

日本農業新聞

 

山菜を食べることで、山の植生をコントロールしている季節。

食べればそれだけ伸びるのを抑えられる。

 

 

 

》栃木県では、竹林の“厄介者”をラーメンの名脇役にする取り組みが進められています。竹は成長が早く、春の一時期だけしか、タケノコとして食べられません。収穫期をすぎた竹は利用価値がないうえ、放置すると広範囲に広がってしまうため、管理の難しさが問題となっています。その悩みを解決へと導くのが「国産のメンマ」です。 【画像】ラーメンに県産メンマを! 放棄竹林対策にも一役 メンマ用の乾タケノコ作り講習会 

栃木・宇都宮市にある広大な竹林。

「ゲゲゲの鬼太郎」や「るろうに剣心」など、映画やCMのロケ地にもなっています。 この竹林を所有する農家で、12日に開かれた講習会のテーマは「国産のメンマ」です。原料の「麻竹」が国内でほとんどとれないため、国内で流通するメンマは、9割以上が中国産です。日本でなじみがあるのは「孟宗竹」という種類。講習会では「孟宗竹」で、メンマ用の乾タケノコを作る方法が説明されました。 国産メンマの味について、参加者は―― 

参加者 「独特の臭みはない」 「輸入のメンマと比べると、歯切れがよくて」 さらに、竹林へ足を運び、育ちすぎてしまった若竹を切り出す様子を見学したり、皮むき作業などを体験したりしました。 

参加者のほとんどは、竹林の所有者ということで、「竹やぶをどうするか、毎年掘るのが大変だったので、これ(メンマ用)だと楽かなと」と話します。

 竹は成長が早く、春の一時期だけしか、タケノコとして食べられません。

収穫期をすぎた竹は利用価値がないうえ、放置すると広範囲に広がってしまうため、管理の難しさが問題となっています。 ワカヤマファーム 若山太郎社長 「伸びてしまった不要なタケノコをメンマにして、ぜひラーメンの上にのせて、みんなに楽しんでほしい。地産地消で食べていただけるように広めていきたい」 若山社長は

『栃木県産のメンマ』として特産品にしたい」と力強く語っていました。

 

 

 

 

外国産が99%のメンマ…森の保全にもつながる、「LOCAL BAMBOO」こだわりの国産メンマづくりへの思いとは?

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吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。4月23日(土)の放送では、「LOCAL BAMBOO」代表の江原太郎(えばら・たろう)さんに、「延岡メンマ」についてお話を伺いました。

国産のメンマづくりで延岡の森の保全を

森を育てる国産メンマ、「延岡メンマ」。 加工・販売を手がけているのは、宮崎県延岡市にある「LOCAL BAMBOO」という会社です。 代表の江原さんは、地元出身。大学進学を機に上京しましたが、30歳を過ぎて、“地元の農業をなんとかしたい”と考えたと言います。 延岡市は面積の8割が山林。そこで直面したのが、林のなかに“竹”が生え過ぎているという問題でした。 竹は成長のスピードが早く、森に入る日光を遮り、木々の成長を止めてしまうため、放置すると、森の生態系に影響を及ぼしてしまいます。 ですが、たけのこを採るだけでは、竹林整備にはつながりません。江原さんが、持続可能な取り組みとして考えたのが、国産のメンマづくりでした。

トーストとの相性もバッチリ

メンマの99%は、外国産。 そんななか、国産メンマを作っている会社を探し、毎週通い続け、知識と技術を磨き、メンマの新しい発信の仕方を模索した江原さん。 

「メンマの使われ方というと、大体ラーメンの具材やおつまみで知られていますが、うちは消費量が上がることで、森が保全されて循環できると考えているので、

主食であるごはんや、パスタやトーストに合うような味付けメンマを作りました」

美味しく食べるだけでなく、課題解決も

商品づくりだけでなく、地産地消の学習と食育という観点からも、活動を展開している「LOCAL BAMBOO」。

 「地元の小学生・中学生に向けて、学校給食で延岡メンマを提供したんですね。そのなかで、(生徒さんたちは)放置竹林や竹害という言葉も知らなかったり、メンマが竹で出てきていることも知らなかったんですよね」 江原さんには、メンマの原料や放置竹林の問題を知らずとも、美味しく食べて解決できるということを知ってほしいという思いがあります。 日本中にある竹林は、人の手が加わることで新たな可能性を生み出します。 今後は、放置竹林で困っている人と一緒にご当地のメンマを作り、美味しく食べることで、森を守っていく活動を展開していきたいと言います。江原さんたちの挑戦は、これからも続きます。 (TOKYO FM「DUNLOP presents みらい図鑑」2022年4月23日(土)放送より)

 

純国産メンマできた 「つるぎの味蔵」

運営会社が地元産で試作

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北日本新聞

富山県上市町の「つるぎの味蔵」を運営するティー・ツリー・コミュニケーションズ(同町広野、茶木勝社長)が開発を進めてきた純国産メンマ「つるぎのメンマ(仮称)」の試作品が完成した。中山間地域振興に向けた名産商品化プロジェクトが大詰めを迎えた。  同社は、メグスリノキの九宝茶の開発などを手掛け、指定管理する「つるぎの味蔵」で、地元特産品や県内各地の加工品を販売している。  

プロジェクトは5年ほど前にスタート。人気食材のメンマは国産が少ない一方、材料が町のどこでも手に入ることに着目した。新型コロナウイルス拡大で観光業が打撃を受ける中、新たな事業の柱にしようと計画。先進地の福岡県糸島市のノウハウを取り入れた。  中山間地域対策に力を入れる町の方針とも合致。地域や行政などで構成する白萩地域山村活性化協議会が進めるプロジェクトの一つにも選ばれている。  2021年度は竹林整備に取り組む地元の須炭会から幼竹約1トンの納入を受け、試行錯誤を重ねた。地元産の竹を使った5商品の開発を目指しており、そのメインとなるメンマの試作品が完成。昆布と混ぜ合わせ、味わい深く仕上げた。

味わい深く仕上がった試作品

 22年度は地域おこし協力隊員も加わり、残り4品の開発を進め、商品デザインに取り組む。首都圏や県内で開かれるイベントで試験販売に挑戦する考えだ。  全国で純国産メンマ商品化の事例はあるものの、同社は農産品加工を手掛け、多様な販路を持つのが強みという。茶木社長は「新たな上市ブランドに育てたい」と話している。

 

>メンマメーカーにお願い。一人分づつの小分け包装にして。
食べきれないで忘れてると、すぐにカビとか傷んでしまう。
ラーメン店がこれだけ流行るのだから、そこで使われれば竹林問題もかなり動くので
ぜひ国産化はしてほしいけど、個人宅での夜食とかに使うと、そんないっぺんに要らない。
ラーメンでみんなで夕食って形は少ないだろうし。
インスタントラーメンの消費用に、ぜひ小分け包装を。

 

パンダ食べ残しの竹をイカ産卵床に 和歌山・白浜AW

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産経新聞

竹でつくった産卵床を設置するスタッフ=和歌山県白浜町沖(アドベンチャーワールド提供)

和歌山県白浜町の人気レジャー施設「アドベンチャーワールド(AW)」で暮らすジャイアントパンダ7頭が食べ残した竹の枝葉を集めて、アオリイカの産卵床とする取り組みがスタートした。AWスタッフや地元ダイバーらが製作し、町内3漁港沖に設置。8月ごろまで観察を続け、卵が産みつけられたかどうか確認するという。

  【写真】竹を使った産卵床の製作作業 

紀伊半島沖では、黒潮が「ひ」の字形に南に曲がる大蛇行が平成29年から異例の長期間、続いており、海洋生物への影響が懸念されている。白浜町の地元ダイバーによると、高級イカとされるアオリイカが産卵する海藻が減っているという。県内ではこれまでアオリイカの産卵床を、備長炭の原料となるウバメガシでつくった例がある。 今回の取り組みは、AWと町の事業で、和歌山南漁協、地元のダイビングショップが協力した。 初日はまず、AWでパンダが食べ残した竹の枝葉を使って約2メートルの産卵床を製作。コンクリートブロックの穴に竹を通し、30個をつくりあげた。

重りとして沈める土嚢(どのう)も用意した。 続いて町内の湯崎漁港、瀬戸漁港、伊古木(いこぎ)漁港の沖合で、AWスタッフやダイバーが海に潜り、それぞれ産卵床を10個ずつ設置した。産卵シーズンは春から初夏にかけてといい、8月ごろまで観察を続ける。 AW広報課の新東貴行さん(42)は「来年も産卵シーズンに合わせてこの取り組みを続けたい。また、竹の幹を使って魚のすみかとなる場もつくりたい」と話した。

 AWによると、パンダは主食となる竹を一日中食べ続けるが、食べ残しも多い。

AWで暮らす7頭が食べ残す竹の量は1日で約200キロにもなるという。

このため、AWは「パンダバンブープロジェクト」として食べ残された竹を

有効活用する試みを続けている。

 

 

”厄介者”が激減 稲食い荒らす外来種「ジャンボタニシ」 ”寄せて捕る”で100分の1に

 

兵庫県丹波市市島町鴨庄地区の岩戸、喜多地区を流れる岩戸川沿いの田んぼなどで大量発生し、水稲を食い荒らしている外来種「ジャンボタニシ」が、餌でおびき寄せて捕獲する地道な作戦によって大幅に数を減らしている。被害が深刻化していた喜多自治会(西山泰治会長)で被害対策を助言している県立人と自然の博物館の三橋弘宗研究員が毎週1回捕獲。餌を与える場所やタニシが集まりやすい場所を見定め、薬物に頼らず効率的に捕まえる方法が功を奏している。三橋研究員によると、昨年と比較し、100分の1ほどの数になっていると言い、「喜多自治会での取り組みは、国内のジャンボタニシ対策のトップランナーだ」と胸を張る。

稲食われ数度の植え直しをした生産者も

正式名称は「スクミリンゴガイ」で、南米原産。成貝の殻高は約3―8センチになる。喜多自治会では5年ほど前から確認され、昨年、被害が深刻化。ほ場の所々で稲を食い荒らし、円形脱毛症のような状況になったほ場も。荒らされた部分に数度の植え直しをした生産者もいた。

ジャンボタニシを探す大学生

被害対策は、モデルほ場15枚で取り組んでいる。畔から50センチほど間隔を開けて稲を植えており、このスペースに餌となる米ぬかを週1回、生産者が投入。集まってきたところを手や網で捕まえる地道な作業を繰り返している。5月から捕獲し続けている三橋研究員によると、罠を仕掛ける方法も実践したが、手で取る方が効率的という。

殻の皮が薄く、冬の寒さで死滅したり、ヤゴの餌になったりする子どものタニシには目もくれず、巨大化した親の捕獲を徹底している。雄と雌が出合う確率を下げることで交尾させず、生まれる数を減らすことも狙い。三橋研究員は「家族ぐるみで捕獲してくれる生産者もいて、協力的で助かっている」と感謝。市農業振興課の職員も業務として捕獲している。

餌による一網打尽に加え、三橋研究員が目を付けたのは、ほ場の周囲に設けられた溝「ひよせ」。常に水がたまり、格好の住み家になっており、逃さず捕獲している。

このほど、博物館実習の一環として大学生7人が捕獲に参加。2チームに分かれて親を捕獲し、鮮やかなピンク色の卵も取った。全体で300匹ほど捕獲したが、中には1匹もいない「完封」に成功したほ場も。昨年、卵塊が500個確認されたほ場も、今年は2個だった。昨年、岸辺の壁面にびっしり卵塊が産みつけられていた岩戸川にかかる「馬橋」付近では1個だった。

今後、中干し時には、ほ場の中心部での捕獲を試みる。稲刈り後、水がたまった個所に集まって来た個体を取るほか、冬場は冷え込みがきつい日に田をすき込み、寒風にさらすことで、土中で越冬するタニシを死滅させる耕転作業を実践する。来年も今年同様の捕獲作戦を実施し、全滅を目指す。来年は米ぬかより好むとされる、イネ科のタケノコを餌に試すという生産者もいる。

西山会長は「今年はほとんど被害がないと言ってもいい。効果を確認できている」と笑顔。三橋研究員は「近畿地方の日本海側でジャンボタニシの被害が確認されたのは市島で、ここが被害の源流だ。市島で食い止めなければ、もっと被害が甚大になる」と警鐘を鳴らし、「複数の対策を組み合わせる総合防除が圧倒的な効果を上げている。来夏には、もっと減らせる」と自信をのぞかせた。

 

冬に「天地返し」をして、土の上下を入れ替えて霜に晒して

虫を死滅させるという土の消毒法?は、昔は聞いた。

ただ、最近は霜柱なんか立たないんだ。温暖化して。

 

 

 

 

 

 

 

>日本は海流の影響で温暖であること、太平洋低気圧と大陸低気圧のお陰で湿潤であること、数10万年前の火山活動で土壌に溶融塩が豊富に含まれているため、植物(雑草・樹木)の再生力がハンパない。

5年も放置すると「何処じゃぁ!ここは...。」というレベルで身の丈を超える草木に浸食される。

土壌の浸食が少ないのは救いだが、自分の債権地で登山者が崩落事故に巻き込まれたり、赤カブトと野犬の聖地と化したら目も当てられん。

不動産を所有してそこから何らかの「果実」を得ようとする者は、農業を生業にするものと同様に草刈り・種苗選定・鳥獣病虫害・風水地震災害・落雷・火災に対する一定の責任を負うということだ。